久しぶりの更新となりました。
さて前々回の記事(本年7月)、【「持ち込みオヤツ」議論が江戸川区議会で進行中!】夏休みには間に合わない…けど今こそ利用者の生の声を江戸川区に伝えましょう!」にて、6/30の江戸川区議会・文教委員会の傍聴メモをご紹介。いま江戸川区議会で、「すくすくスクール」への「保護者の責任による補食持込み」が議論されていることをお伝えしました。
この件は、現在も江戸川区議会で進行しています。
8/4の文教委員会では、すくすくスクール担当部署である「教育推進課」の責任者の方が、次のような発言をしています。
■江戸川区議会ホームページ「会議録」より抜粋
2015/8/30 文教委員会での教育推進課長発言
今現在、現場のクラブマネージャーさんとの意見交換を行っております。これは、年度当初から予定していたものですけど、先週から各ブロックごとに意見交換を行っています。
その中で、皆さんのクラブマネージャーさんの声をいただいているところです。
今後はサブマネージャー、これは職員になりますけども、現場の職員とも話し合いをし、現状を把握した上で、また保護者の声も集めながら、どのような形で実施をしていくかについて丁寧にやっていきたいと考えております。
ここに、「保護者の声も集めながら」と、あります。
実は私たちえどがわ学童保育フォーラムの保護者らは、6月の「保護者の責任による補食持込み」が俎上に上っているという情報をキャッチしてから、早々にすくすくスクール担当部署「教育推進課」に対して、この件に関する保護者と区側の懇談会、意見交換会を開催していただきたい旨、数回、依頼をしていました。
しかし、私たち保護者からの「意見を聴く機会を作ってほしい」という希望は、却下されました。
もう一度、教育推進課長の発言を見直してみましょう。
「保護者の声も集めながら、
どのような形で実施をしていくかについて
丁寧にやっていきたいと考えております。」
この発言のとおり、私たち保護者の声を、集めてもらえる日が、来るのでしょうか?
江戸川区の広報誌やホームページに、区民の意見を求めるお知らせなどが、いつか載るのでしょうか?
その時期も、方法も、本日時点ではまったく詳(つまび)らかではありません。
そこで私たちは、まず自分たちで「声」を集め、発信することにしました。
\★緊急保護者アンケート実施!★/
すくすくスクールで
「おやつ」が復活するかもしれない!?
保護者の意見を、江戸川区に伝えよう!
上記は、こちら または こちら から
ダウンロードできます。
■お知り合いに勧めていただけるよう
「チラシ」もご用意しました。
1枚ものです。今回の簡単な主旨と、webでの回答方法をご案内しています。
上記は、こちら からダウンロードできます。
印刷、配布は自由です。
★ダウンロードができない、PDFが開けない方は、メール添付でお送りします。
edogawa.gakudo.hoiku.folum@gmail.com まで
アンケートでお伺いしているのは、今回の主題「おやつ」についてです。
が、それに加えて、就労家庭の子どもが放課後を過ごす場所としての「すくすくスクール」全般についても、自由にご意見をお願いしております。
また、今回「こどもアンケート」も実施いたします。
本件の当事者は、私たちすくすくスクールの児童保護者ではありますが、真の当事者、それは子どもたちです。
言葉つたない低学年のお子さんから、自分の意見をしっかりと述べることができる高学年のお子さん、そしてかつてすくすくスクール(あるいはそれ以前の江戸川区の「学童クラブ」)を利用していた中学生以上のお子さんまで、ご意見をお寄せいただきたいと考えています。
私たち「えどがわ学童保育フォーラム」の保護者一同は、いただいたご回答を何らかの形で、江戸川区に伝えて参ります。
保護者の皆様のご協力を、どうかよろしくお願いいたします!
希望期限は、11/13(金)です。
とりまとめの関係上、〆切を上記期日とさせていただきますが、期日を過ぎてもOKです。遠慮なく、どしどしお寄せください!
では最後に、アンケートの主旨(紙のアンケートの1枚目です)を、全文、ご紹介します。
是非ご一読ください。
「おやつ」に関する緊急保護者アンケート
~主旨全文~
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【参考】 平成24年度の区内某小学校の 実際の補食メニュー (クリックで拡大します) |
「おやつのある時代を知らない」という保護者も増え、毎日5時、6時まですくすくで過ごす子どもたちが、すきっ腹を抱えて帰宅する姿も、すっかり「当たり前」の光景になりました。
そう、江戸川区は東京23区で唯一の、そして全国でも非常に珍しい「おやつ無き学童クラブを持つ自治体」です。
「おやつ」がなくなったのは、平成25年4月。江戸川区議会で「補食事業の廃止」が決定。それまで希望する家庭は月額1,700円の「補食代」を支払い、5時過ぎに指導員さんが軽食(学校により内容は様々)を出してくれました。
めいっぱい遊んでクタクタの子どもたちが、お友達とワイワイ会話しながら口にする小さなオニギリやおせんべいは、働く親の帰りを待つ子どもたちの心も体も、あたたかく満たしてくれるものでした。
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【参考】 江戸川区教育員会の「補食廃止通知」 (クリックで拡大します) |
実はもっと前…平成16年頃まで…おやつは3時~4時頃でした。おやつが5時というのは、普通の親なら「遅い」と感じます。夕飯に響く等の理由で、「5時過ぎなら要らない」と考える親も多いでしょう。何故おやつが5時過ぎになったのか?
そのきっかけは、平成16年に江戸川区が従来の「学童クラブ」を廃止し、「すくすくスクール」という「全児童対策事業」を導入したことに由来します。これを境に、様々な「大人の事情」が登場し、「学童クラブ」時代は3時半など適正な時間だったものが年々後ろにずらされ、ついには5時以降になっていったのです。
そして平成25年4月、ついに補食廃止。
このとき反対する保護者らが声を上げ、区議会に対して署名や補食復活の陳情を提出、今日まで活動を続けています。
⇒【参考】江戸川区・学童補食の継続を願う会 2013年2月5日記事
web上での情報発信によりメディアが注目し、新聞やテレビに取り上げられたことで、さらに情報は拡散。賛同する保護者らが次々とつながり、「おやつ復活を!」という世論を形づくってきました。しかしおやつ復活を願う保護者らからの多数の陳情も、江戸川区議会はすべて「不採択」として来ました。
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【参考】平成25年年10月「AERA」すくすくスクールの「おやつナシ」掲載 |
【参考】平成26年8月25日:日経DUAL掲載 学童におやつはいらない? 「住民のニーズ」とは 江戸川区学童おやつ廃止問題が問いかけるもの(1) |
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【参考】平成25年11月23日放映:TBS「NEWS23」 「指導員もスペースも足りていない」と報道される、すし詰めのすくすくスクールの様子 (画像クリックでTBSのサイトに移動し、動画がご覧いただけます) |
ところが今年6月、風向きが変わりました。
江戸川区教育委員会が「保護者の責任による補食持ち込み(注:あくまで「持ち込み」です)」を実現する方向で動き出したのです。
いま区議会で本件が議論されおり、区役所のすくすくスクール担当課は「保護者の責任による補食持ち込み」を、どのような形で行うか、すくすくの指導員や「クラブマネージャー(地域のボランティア)」や「サブマネージャー」から、意見を集めているようなのです。
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【参考】江戸川区議会サイト 本年8月30日・文教委員会ですくすくスクール担当部署責任者が 補食の持ち込みについて「保護者の意見を集めている」と発言 (クリックで江戸川区議会サイトに移動します。検索ワード「補食」で検索してください) |
議論されているのはあくまで「保護者責任による持ち込み」であり、従来のような提供方法でないにせよ、おやつ完全廃止の状態が2年半続いたのですから、これは朗報です。
しかし驚いたことに、肝心の保護者にこの告知がないのです。
区の広報でも、目にしません。まして保護者の意見を聞こうとする様子も、全く見受けられません。
私たちは本年9月、保護者がどのような形で望んでいるか伝えるべく、すくすくスクール担当課に「意見を伝える機会(懇談会)を設けて欲しい」という要望を再三提出しましたが、回答はありません。
このように当事者不在で物事が進められいてる状況下では、「保護者の責任による補食持ち込み」が「形式上」は実現しても、利用者ニーズに即したものではなかったり、忙しい勤労家庭には、とても実現不可能な内容になる可能性もはらんでいるのです。
そこで私たちは、本件の当事者である、すくすく利用児童の保護者、また今後利用予定の保育園等の児童保護者にアンケートをお願いすることにしました。学童クラブ登録・すくすく登録は問いません。
またおやつだけでなく、子どもたちが働く親の帰りを待つ場所としての「すくすくスクール」という場所について、意見や疑問、要望があれば、遠慮なくお寄せください。ご意見は必ず、何らかの形で区に伝えて参ります。
「沈黙は現状の肯定」と、行政は捉えます。
でも一人ひとりが声を上げれば、何かが変わる可能性が、そこに生まれます。
お忙しい毎日とは思いますが、是非ともあなたの声を、聞かせてください。どうか、よろしくお願いいたします。
以上
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