回答は次のように書かれています。
「保護者から感染が不安で休ませたいと相談があった児童生徒等については、まずは、保護者から欠席させたい事情をよく聴取し、学校で講じる感染症対策について十分説明するとともに、学校運営の方針についてご理解を得るよう努めてください」
「その上で、単に児童生徒への感染が不安だからという理由だけではなく、生活圏において感染経路が不明な患者が急激に増えている地域で、同居家族に高齢者や基礎疾患がある者がいるなどの事情があって、他に手段がない場合など、合理的な理由があると校長が判断する場合には、指導要録上、「出席停止・忌引等の日数」として記録し、欠席とはしないなどの対応も可能です。」とされています。
もし、「多くの生徒を参加させたい」と強く考える学校長であれば、「感染が不安だから」という理由だけでは不参加が認められないことになってしまいます。
実際、現在発表されている江戸川区内の各小中学校から保護者に配られた観戦参加の有無を問うお知らせを見ると、「希望生徒のみを引率し、参加しなくても『欠席』にはしない」と明言しているものもありますが、一方で「参加同意書」あるいは「承諾について」とし、「参加に同意するか?同意しないか?」と問うているものもあります。後者の場合、多くの家庭で参加させたくなくても、「同意しない」とは答えにくい、無言の圧を感じるのではないでしょうか?
当会には既に、「どんな感染対策がなされているのかわからなくて不安だから観戦は参加させたくないが、参加しないことで『欠席』になるのではないか?」「観戦せずパラリンピックの感想文作成などができない場合、内申書の成績が落ちるのではないか」という不安が多数寄せられています。
感染対策がどれだけ行われるのか?、不参加生徒の評定は実際のところどうなるのか?などについて、保護者の不安・不信は大きく、説明と話し合いが丁寧に行われなければ、「参加は事実上強制である」と取られかねません。
もうひとつの問題は、保護者や生徒の判断で参加したり、しなかったりする行事を、江戸川区が、義務教育の一環として公費を使って行ってよいのかという問題です。
感染リスクを下げるため、各校とも「各クラス一台」の大型バスが用意されているという情報があります。江戸川区の公立小学校73校+公立中学校33校全校の、学級数分の大型バスをチャーターするとすれば、かなりの金額になると予想できます。参加者から参加費が徴収されないということは、つまりこれには公費(税金)が使われるということでしょう。
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