2014年2月19日水曜日

【署名ご協力のお願い】江戸川区において、国のガイドラインに則した「学童保育」の条例制定を求めます。

えどがわ学童保育フォーラムのブログ、初の記事UPです。

ホームページでも更新したい情報がたくさんあるのですが、なにしろお父さんお母さんたちが生活と仕事の合間にやっておりますのでなかなか進みません。それでも声を上げ続けることが大切ですので今後も情報は積み上げて行きますが、ホームページに比べ、やはりブログは手軽です。速報的なものは、こちらを利用して発信していきます。どうぞご愛顧ください。

さて、えどがわ学童保育フォーラムが訴え続けている現状…約10年前、全児童対策事業「すくすくスクール」内に内包された「学童保育」が、この10年間で、そして特にここ2~3年の間で急速に、その機能を失いつつあることはお伝えしているとおりです。


私たちは、「すくすくスクール」=全児童対策事業を、否定はしません。むしろ、親の就労に関係なく、放課後の子ども達の健全育成の場として、さらに特に都市部における密室育児、母親の「孤育て」対策、有効な子育て支援の場として、その価値と必要性をじゅうぶんに認めるものです。

しかし一方で、その中でも親の就労により「(家が留守なので)帰りたくても帰れない」という、遊びの場と同時に、家庭に代わる「生活の場」も必要としている児童(いわゆる学童)のための環境が、現状、不十分であることは、解決していかなければならないと考えています。

首都圏だけを見ても、東京23区、東京市部、埼玉、神奈川、千葉などのほとんどで当然のように実施されている「学童保育」が、現在の江戸川区では実質、消失しつつあります。すくすくスクールの「学童登録」は、法的(※注1)には学童保育にあたる事業ですが、その中でおやつや麦茶の摂取を子どもたちに禁じているのは、唯一、江戸川区だけです。
※注1 児童福祉法 「放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)」


いま、江戸川区の学童クラブ登録の子どもたちは、すくすくスクールにおいて、

●「生活」に必要なスペースが確保されていない。
医学的にも学童期の子どもに適量な摂取が勧められている「おやつ」が与えられない。
昨年まではあった「麦茶」の提供がなくなった。
体調が悪いときに少し横になって休む場所もない。
落ち着いて宿題をする場所もない。
多くのすくすくスクールでは、子どもの「心」に寄り添えるスキルや時間のある指導員がいない(※注2)

という状況に置かれています。

※注2 今、すくすくスクールの多くの指導員は、かつての「学童クラブ指導員」が行なっていたような、「子ども達の心のケアを含めた専門的な指導員スキル」を求められる立場から、単なる「遊び場の安全管理を行なうだけの立場」に誘導されています。これを、「プールの監視員」と表現した人がいます。言い得て妙です。

他にも、連絡帳の機能縮小、学童お便りの縮小、夏休みのお昼寝縮小、新しい指導員の雇用中止と・・・すべて、「改善」とは真反対に進んでいます。

その背後にあるのは、あくまで「一般登録と学童登録を分け隔てなく」という、江戸川区の方針です。

例えば、平成25年8月13日・江戸川区教育委員会定例会において「学童クラブは特別の事情があって預けているのだから、この子たちに対する特別な配慮をすべき」という意見に対して、「すくすくスクールで過ごしている時間は、一般登録も学童クラブの子も全く同じだという原則にしたい」という江戸川区教育長の見解が出るなど、現在の運営方針が明確になっています。

※その他の過去の議事録は、江戸川区教育委員会「会議の開催状況」からご覧いただけます(ただし会議開催から議事録公開まで2~3ヶ月を要するようです)。

しかし、この約2年間で国の法律やガイドラインも変わりました。

昨年末、2013年12月25日、国の専門委員会から、「社会保障審議会児童部会 放課後児童クラブの基準に関する専門委員会報告書」が発表されました。


例えば、文書の3(3)において、放課後児童クラブが放課後こども教室や児童館等と一体的に事業を実施されている場合でも、放課後児童クラブが「適切な遊びおよび生活の場を与えて、その健全な育成を図る」事業であり、就労等により保護者が昼間家庭にいない児童の生活の場であることに鑑みた運用上の配慮が必要であると明記されました。
※本報告書は 厚生労働省からダウンロードしてお読みいいただけます(PDF)。

さらに、2(4)では、生活の場を確保するための放課後児童クラブ専用スペース、ならびに静養室を確保する必要性、放課後児童クラブの指導員には一定の研修を通じた知識・技能の習得が望まれることも明記されました。

このように、たとえ放課後児童健全育成事業(すくすくスクール)においてであっても、「生活の場」として、学童登録の子どもたちに配慮する必要性は、国も正式に認めるところとなっているのです。

つまり、「“分け隔てなく”、ではない」と、国が示しているわけです。

そして江戸川区では、いま国の指針に基づいて、来年2016年春までに「学童保育に関連する条例」を制定しようとしています。しかし、「分け隔てなく」がスタンダードとなっている江戸川区において、果たしてこのままで、本当に国のガイドラインに則した条例ができるか? というと…現状に鑑みて、その可能性は期待できないと私たちは考えています。

ガイドライン自体は、各自治体が守らなければいけないという義務ではありません。守らない場合でも、指導や罰則はないのです。

よって、江戸川区にガイドラインに誠実な対応をしてもらうには、住民が声を大きく上げることが必要、それ以外に現状を変える手はありません。

そのために、署名を集めて提出し、はっきりと区民の意思を表明する必要があると考えました。

いま親が声をあげなければ、今後も、「すくすくスクール」ですごす学童っ子達は、本来の「学童保育」とはほど遠い、不適切な環境に置かれ続けます。

そこでえどがわ学童保育フォーラムでは、本年2月13日、江戸川区議会に下記の陳情書を、提出いたしました。

江戸川区における子ども子育て支援法に基づく条例制定に際し、
放課後児童健全育成事業について国が示す水準に達する内容が
達成されることを求める陳情書


・・・です。

この陳情書は、今後江戸川区議会において、審議されることになります。

「採択」か「不採択」か。成り行きが注目されます。

江戸川区が全国に誇る事業「すくすくスクール」に注目が集まる今、これに対する江戸川区の判断もまた、全国的な注目を集めることになることは間違いありません。

国のガイドラインに対して、遵守義務はないとして、実体のないうわべだけの対応で済ませるか。
それとも誠実に応え、ガイドラインに則した学童保育を実現してくか。

江戸川区の誠意ある対応に期待が高まります。

ただいま、こちらの署名へのご協力も募っております。江戸川区にお住まいの方だけでなく、どなたでもご参加いただけます。
ぜひとも、ご賛同、ご協力の程、何卒よろしくお願いいたします。

用紙のダウンロードは下記からお願いいたします。


※用紙はA3サイズですが、A4サイズへの縮小印刷でも署名は有効です
 お使いのプリンタによって、A3かA4で出力をお願いします。

※A4サイズ2枚に分けての出力では、署名が無効になってしまいます。何卒ご注意ください。

※A4サイズで両面印刷であれば、有効です。


送付先は下記です。

〒134-0088
東京都江戸川区西葛西6-8-16 西葛西駅前郵便局留
えどがわ学童保育フォーラム 宛
※誠に恐縮ですが、切手代のご負担をお願いいたします。


皆様のご協力、何卒よろしくお願いいたします!


2014年2月8日土曜日

えどがわ学童保育フォーラム、ブログスタート

「江戸川区・学童補食の継続を願う会」のブログ終了に伴い、タイムリーな情報発信の場として、「えどがわ学童保育フォーラム・ブログ」を新たに設けました。

これまでの「願う会」ブログ同様、お引き立ての程、何卒よろしくお願いいたします。

えどがわ学童保育フォーラム