2018年10月23日火曜日

【保護者の声は認められず】すくすくスクール・補食お願い復活陳情は「不採択」!


2018年10月16日、江戸川区議会・文教委員会において、当「えどがわ学童保育フォーラム」が提出した陳情が、1年間もの長き時を経た結果、「不採択」となりました。

以下、文教委員会の傍聴メモからお届けします。
メモから起こした文章のため、一言一句、正確な再現ではないことをお許しください。

島村和成・文教委員会委員長(区議会自由民主党)
各派、採択・不採択の結論とその理由を述べてください。

田中寿一議員(区議会自由民主党)
結論は不採択です。

補食のあり方については持ち込みの形で5年(※)が経過し、実態は注視してきました。学童登録希望者、実際に補食を摂取する児童の数を考えると、現行のあり方がよいと思います。
※発言のまま掲載。実際は「5年」ではなく「2年半」。江戸川区がすくすくスクール学童での補食提供を「廃止」したのが「2013年度」から。その後、「2015年度」から、保護者の持ち込みによる補食を「許可」しました。

関根麻美子議員(江戸川区議会公明党)
結論は不採択です。

理由ですが、授業時間数の増加の中で放課後の時間が減ったこと、すくすくスクールの導入で、学童と一般登録の子どもが一緒に遊べるようになった中、遊びを中断したくないという子どもの気持ちを尊重すること、また補食の希望者が減少する中でいまの形態になったこと、ほかの様々な状況の中で、いまの形態でやむをえないということから不採択とします。

しかしながらひきつづき、たとえば食の細い1年生の状況や、保護者の声を聞きながら、今の形のなかでも、それぞれの学校ごとに取り組んでいってほしい。

金井茂議員(えどがわ区民の会)
現行のあり方が妥当ということで不採択。

大橋美枝子議員(日本共産党江戸川区議員団)
我が党は、補食を元のように区が責任をもって実施すべきであるという立場で、条例を作るということも提案してきました。

いままで述べてきたように、

①補食希望者が減少してきたことを、江戸川区による実施を行わない理由に挙げる党がありますが、「保護者の負担が大きいために減少する」ことになっているのが現状です。

具体的には、もともと学童登録の34.8%が補食を食べていたのに、持ち込みの形態に変更したことで激減し、昨年の9月の学童登録3,811人のうち、希望者872人と約2割であり、さらに、実際に食べているのは257人、6.7%となっています。

保護者の判断に委ねるといいながら、「保育時間に届けるのは難しい」「同じようなおやつの繰り返しになる」など、保護者が躊躇する状況になっています。

②条例でも、学童クラブ登録は「就労支援である」としているのであるから、元に戻すのが妥当、と考えます。

③「遊びの中断を避けるため」という理由を挙げる党がありましたが、子どもの成長、発達におやつが必要であるという視点、また皆で食べるという情緒的効果からみて、遊びを中断してもおやつの時間を設け、子どもの成長をはかるのが大人の役割であると思います。

④かつての制度では、就学援助を必要とする家庭に対して、補食について補助がなされており、貧困対策の一環となっていました。

事実、かつて補食をとっていた児童の27.7%が、就学援助を必要とする家庭の児童でした。現在は、この貧困対策がカットされた状況になっています。

以上より、アレルギー対策などの現場の困難の部分は解決して、江戸川区による実施を行うべきであると考えます。

本西光枝議員(生活者ネットワーク)
我が会派としては趣旨採択としたいと思います。

学童期は心と体が育つ時期で、きちんと補食をとることは必要です。しかしながら、この陳情では「2012年度以前の形態に戻してほしい」とあります。

2012年度以降のすくすくスクールの変遷、すなわち3年生までが対象だったところ6年生までに拡大したこと(※)、退職者不補充で現場の職員数が減少していることを考えると、2012年度以前の形態で実施することは困難になっています。そのため、趣旨採択としたいと考えます。
※発言のまま掲載。実際には、学童クラブ登録対象が「小6まで」に拡大されたのは、「2012年度以降」ではありません。江戸川区内の全区立小学校の「学童クラブ」を、全児童放課後対策「すくすくスクール」に吸収合併したのが2004年です。この時に対象が、それまでの「小3まで」から「小6まで」となりました。

今後は、すくすくスクール側から、保護者が順番でおやつを用意するなどの方法もあるということを勧めたり、保護者の横のつながりができるように働きかけるようにしてほしいと考えます。

島村和成委員長
では採決を挙手で行います。不採択のかたは挙手してください。

公明党 窪田隆一議員 文教委員会副委員長 不採択
自由民主党 田中寿一議員 不採択 
自由民主党 野崎信議員 不採択
公明党 関根麻美子議員 不採択
公明党 佐々木勇一議員 不採択
えどがわ区民の会 金井茂議員 不採択
(共産党:大橋議員、生活者ネットワーク:本西議員を除く6名が不採択として挙手)

島村和成委員長 
以上を持って第95号は不採択とします。


議事のメモは以上です。

実際の議事録は、数か月後に江戸川区議会のwebサイト「会議録検索」で公開されるはずですので、ご関心ある方はぜひそちらでご覧ください。
(すくすくスクール、補食、などのキーワードで検索すると出てきます)


2012年4月から、補食がなくなった江戸川区の「すくすくスクール」

「学童でおやつを出してほしい」

働く保護者らの、そんなごくごく「あたりまえ」の願いを主張し続けて6年。

自分たち自身の仕事・家事・子育てに追われる日々の中、幾人もの保護者らが、江戸川区長、江戸川区教育委員会、その下部組織である江戸川区教育推進課、そして各江戸川区議の皆様方、その他さまざまな方面に働きかけ、幾度の陳情と交渉を繰り返してきました。

しかしその要求は、「ごく一部の”特殊な保護者”の要求に過ぎない」との理由で認められることはなく、ここにまたひとつ、「不採択」の歴史を刻みました。

この6年間、私達が行ってきたことのほとんどすべては、当ブログ、そして以下の2つのサイトに集約されています。


えどがわ学童保育フォーラム












江戸川区・学童補食の継続を願う会












補食の復活を軸としつつ、それだけでない、すくすくスクール学童の「保育の質向上」を訴え続けてきた私たちの活動は、6年をかけて江戸川区の働く親たちを広くつないで来ました。

陳情は不採択となりましたが、この区民のネットワークは、江戸川区がふたたび「働きながらの子育て支援と逆行する判断」をしようとしたとき、「区民の声」として再び大きなうねりを起こすことができるものです。

えどがわ学童保育フォーラムへのご連絡は以下までお願いします。
edogawa.gakudo.hoiku.folum@gmail.com

2018年9月9日日曜日

【補食復活お願い陳情】いよいよ明日、江戸川区議会「文教委員会」で採決!

久しぶりの更新となります。

◆1年前の「補食をもとの形に戻して!」陳情
 明日、江戸川議会・文教委員会でいよいよ採決!

今を去ること1年前の2017年9月、私たち「えどがわ学童保育フォーラム」は、皆様のご意見とともに、江戸川区議会に以下の陳情を提出しました。

◆すくすくスクール学童クラブ登録における補食実施事業を
 2012年度以前の実施方法に準じて再開することを求める陳情


陳情の詳細は、前回の記事でご覧いただくとして…
※前回の記事
2018年1月26日金曜日
★緊急募集★すくすく「持ち込み補食」って、どう思いますか?!生の声を江戸川区議会に提出します【2/1(木)まで】

この陳情は、実は1年間かけて、江戸川区議会・文教委員会で審議がなされてきました。

さて、そしていよいよあす9月10日の文教委員会で、上記陳情の採否の決議を採るられる見通しとなっています。


◆陳情に関して、とある江戸川区議の見解をご紹介!

この採決を目前にして、先日、とある江戸川区議とお話することができました。

まずは私たちの、「補食を復活させてほしい」というお話をしたところ、以下のような見解を頂戴いたしました。

「補食を復活させてほしい

なんていうニーズは、


まだほんとうにあるんですか?


私の周りにはそんな保護者はいませんが…」

さらに、このような見解も話されていました。

「保育園もしかりですが、

勤務が休みの日にまで

子どもを保育園や学童に

預ける保護者がいるなかで、

その要望に従って、

均一に補食とか、

開設時間延長(※)を行うような

状況ではない」

※すくすくスクール学童は18時まで。また夏休みなどの長期休暇中は、朝9時からです。
これに対して、「朝9時からでは都心への出勤に間に合わないので、8時半など早めてほしい」また「夕方が18時まででは、都心から通勤して戻ってくるのに間に合わないので、18時半、19時など遅くしてほしい」という、働く保護者の切実なニーズは根強く存在しています。

とのことでした。

この発言から、私たちえどがわ学童保育フォーラムが主張しているような保護者のニーズは江戸川区民にはまったくない、と判断されていることがわかります。


◆陳情の審議に「1年間」を要したのは何故か?

さてこの陳情は、平成29年9月に提出しました。
そしていま採決に至ろうとしている今この時まで…1年間、審議の場で、何が話し合われていたのでしょうか?

そこで、陳情を審議している「文教委員会」の議事録をホームページでさかのぼってみました。

江戸川区議会のホームページで、文教委員会の議事録を読むことができます。

平成29年度9月から、平成30年度4月までの議事録を表示し、「補食」というキーワードで検索すると、本件に対する各議員の発言を読むことができます。

平成29年度・江戸川区議会・文教委員会議事録
https://www.gikai.city.edogawa.tokyo.jp/voices/g08v_views.asp?Sflg=34&FYY=2017&TYY=2017

平成30年度・江戸川区議会・文教委員会議事録
https://www.gikai.city.edogawa.tokyo.jp/voices/g08v_views.asp?Sflg=34&FYY=2018&TYY=2018

なお江戸川区議会では、会議の開催から議事録のweb公開まで、数か月が必要とのことですので、本日現在、もっとも最近の開催は平成30年4月の委員会となっています。

ここで各議員の発言を読むことで、この陳情が一年もの長きにわたり、「採決」という結論を出そうとしなかった理由が見えてきます。

その見解をひとことでいうと

「補食を必要とする区民の実態が

はっきりと見えないので、

まだ検討期間が必要で

結論に至ることができない」

のだそうです。
この結論に至るまで、1年がかかったというわけです。


◆採決を行う各党の文教委員会メンバーには、
 保護者アンケートの結果を伝えています。

「区民の実態がはっきりと見えない」としつつも、これまで江戸川区では、すくすくスクール(学童)の補食や開所時間などについて、学童保育の全利用者対象に、具体的な実態や要望の調査を行ったことはありません。

そこで私たちえどがわ学童保育フォーラムでは、こういった審議の内容を受けて、審議途中経過時の2017年1月、Webでアンケートを行い、保護者のニーズを目に見える形にしようと試みました。

その結果が、以下です。


上記の通り、「補食を、現在の”保護者による持ち込み方式”ではなく、2012年以前の”すくすくスクールで有償提供する”方式に戻してほしい!」という意見が、86%を占めるという結果となりました。

また、その時に回答してくれた保護者らから、以下のような声が寄せられました。
(一部の抜粋です)

◆現在、保育園年少組ですが、上の小学生のお子さんをお持ちのお母さんたちからは、持ち込みは大変だし、学童なのになぜ一人一人違うおやつなのかと疑問の声を聞きます。保育園同様、補食を提供してほしい。

◆帰宅時に家にいることができない親が学童保育を利用するのに、そんな親がわざわざ捕食を学校に届けるような手間をかけられるとは考えにくい。(持ち込み補食は)過度に親に負担がかかる現実的な制度ではない。

◆結局家庭内で「仕方なく」補食なしで済ませようとやりくりせざるを得ない状況を、(江戸川区が)「現状に満足している」と解釈するのは職務怠慢に他ならない。むしろ現状は把握しているけれども、自分たちの制度を押し倒したいため、事実を捻じ曲げているんでしょう。

◆持ち込み補食は1つ1つパッキング、名前書き等から始まり持ち込みするのにも日にち、時間制限がありとても働きながら続ける事は無理でした。子供には辛い思いをさせまいと頑張りましたが日々の雑務に追われ、スタッフの方に改善の声を上げることも無力な気がしてできなくなりました。以前のように、すくすくで補食を提供する事を強く希望しております。


◆親が持っていかなくてはならないのが非常に面倒。そもそも平日は18時までしか空いていなくて、小学校に入ってから何とか就業時間を短くして対応しているのに、補食まで用意しなくてはならないのは負担に感じる。

◆他の子と同じものを食べられるのも、子供にとっては嬉しいようなので、是非補食の提供は再開してほしい。みんな同じにしてほしいと思います。今のすくすくには預けたくないです。


もっと早い時間に食べさせたい

◆親が持参するには土曜日のみとなるため、予定が入ってしまうと翌週の補食が食べられない。

◆おにぎりなどが望ましいが、日持ちのするお菓子になってしまう"

◆4月から下の子が1年生だけど、そこまで無理しておやつにこだわらなくてもいいかな、って思ってしまう。だって八方ふさがりなんだもん。 「本当はおやつなんだから15時半か16時くらいには食べさせてほしいとの保護者の方のご要望があるが、17時よりはやい時間だと、おやつのないすくすくの子どもたちがいて。 一緒に遊んでる子どもたちから学童の子だけをどこか別の部屋で食べさせようにも部屋がないんです(学校の部屋はたくさんあるのだけどすくすくには使わせてもらえない)。

こういった切実な声を含んだアンケートの結果を携え、私たちは各党の文教委員との面談などを通じて、学童保育についての議員のみなさんのご理解を得られるよう努力してきました。

明日の文教員会での陳情採決には、以上のような活動が背景にあるのです。


◆文教委員会メンバーに伝えた
 保護者アンケートの結果は採決に生かされるのか…?

東京23区全体を見ても、月額4,000円という決して安くない学童保育料を徴収しながら「補食を実施しない」「開所時間18時まで」という、江戸川区の大変特異な学童保育の現状。

私たちは、江戸川区で働きながら子育てをする親として、2012年から、江戸川区のこのような実態をお知らせする努力をしてきました。

しかし非常に残念ですが、先ほどお伝えした区議の方のご発言…

「補食を復活させてほしい

なんていうニーズは、


まだほんとうにあるんですか?

私の周りにはそんな保護者はいませんが…」



というご認識からも伺えるように、

補食提供を含めた学童保育へのニーズは、

「ごく一部の、特殊な状況の区民の要望に過ぎないのだ」

という、一部の議員のかたがたの認識を変えるには至っていないようです。

このような議員さんたちに、私たちの陳情が決して特殊なものではなく、共働きが当たり前になっている今の時代、ごくごく普通の要望であるということを理解していただくためには、

「補食事業を必要とする区民が、江戸川区のなかでどれだけいるのか」を、もっと区民の側から示す必要があるそうなのです。

私たちはそのことを、議員さんとの面談のたびに、幾度となくアドバイスされてきました。

しかしそのためには、70校を超える江戸川区内の学校の学童クラブ登録利用者に対して、アンケートなどの調査をしなければなりません。

個人情報保護などさまざまな制約のあるなかで、組織力も権限もない一区民である私たち…仕事をしながら育児・家事を日々こなしている私たち働く保護者には、それは極めて困難であることは、同じ立場の方なら容易に想像がつくことと思います。

つまり、

行政の判断が、利用者の実情に合っていない。
利用者は困っている。



そこでこれを訴える陳情を議会に提出しても、
陳情を検証するために、
行政による独自の調査は行われない。
(陳情者自らが数値を示すべきだ、との見解)


江戸川区長へ手紙を出しても、
広報担当から型どおりの紋切り型の返事がくるだけ。

こんな状況の中で、

行政を変えるために区民の立場で何ができるのか?

私たちの疑問は続きます。

いまさしあたり、ある手段のなかで、現状を変えうる唯一の方法は、私たちが選挙で投票し、自分たちの意見を託せる候補者を選ぶことのみです。

現在の江戸川区議会任期満了は2019年5月31日。
そう。選挙は来年です。
また江戸川区長選挙も、来年春に行われる予定です。

明日、9月10日の文教委員会で陳情の採否の決議が出される模様です。

平成30年度・文教委員会メンバー



私たちは、この審議を興味深く、見守りたいと思っています。
結果はまた本ブログでお知らせいたします。

2018年1月26日金曜日

★緊急募集★すくすく「持ち込み補食」って、どう思いますか?!生の声を江戸川区議会に提出します【2/1(木)まで】


江戸川区の保育園・小学校保護者の皆様へ
~すくすくの「持ち込み補食」って、どう思いますか?~

昨年2017年9月、「えどがわ学童保育フォーラム」は、江戸川区議会に対して、区民の多くの署名とともに「陳情書」を提出しました。


第95号
すくすくスクール学童クラブ登録における補食実施事業を2012年度以前の実施方法に準じて再開することを求める陳情

その内容は、すくすくスクールの「補食(おやつ)」を、現状の保護者による「持ち込み」ではなく、すくすくスクールから提供されるという2012年以前の形に戻してほしい、という要望です。

陳情について、詳しくは前回の記事をぜひご一読ください。
◆学童クラブの補食を本来あるべき姿…「2012年以前の姿」に戻して欲しい!

さてこの陳情は、江戸川区議会・文教委員会(文化共育部、教育委員会に関する事項
を審議する委員会)にて、以下の江戸川区議の方々によって、現在審議中ではあります。

江戸川区議会 文教委員会(定数9人)
渡部 正明(委員長)
太田 公弘(副委員長)
中津川 将照(委員)
神尾 昭央(委員)
大橋 美枝子(委員)
福本 光浩(委員)
藤澤 進一(委員)
須賀 清次(委員)
田中 淳子(委員)

しかしこの文教委員会でのでは、江戸川区・教育推進課(すくすくスクール担当部署)からの答弁において、「保護者は現状の持ち込み補食に十分満足している」「以前の形に戻す必要はない」という答弁に終始するのみであり、提出した陳情が採択される見込みはほとんどありません。

江戸川区議会の議事録から、文教委員会における教育推進課・責任者の方のご発言を拾ってみました。

◆平成29年12月5日開催 江戸川区議会・文教委員会 教育推進課長発言より
「持ち込めないからということのお声というのは、実は私どもが先般申し上げたとおり各現場のサブ(※すくすくスクールのサブマネージャー:編注)からの声を拾っております。保護者の声ということで日常的に聞いております。

その中で補食を実施しないというすくすくがございますけれども、これも保護者とのお話の中でしなかったという学校ですが、そちらのほうでは間食をさせたくないとか、6時に下校をしておやつや夕食を食べることができるとか、それから夕食までのリズムを崩す必要はないと、そういったご意見がほとんどでございます。

保護者会でみんなの話を聞いていたら家庭の工夫でどうにかなるので、補食の必要性は感じられなくなったというような声があって実施をしていないすくすくがございます。

一方で、年度途中でこの希望を取り下げたという親御さんのその理由もお聞きしております。その中では1年生で様子がわからなかったので一応申し込んだけれども、申し込んで補食を始めてみたけれども、子ども、保護者もさほど必要ないということがわかったということ。

それから、急に食べたくなるかもしれないので念のために申し込んでいただけだったとか、それから帰宅後、自宅で対応できる。子どもに遊びたい、食べたくないと言われた。こうしたような意見がほとんどでございます。

親御さんのご都合でというようなことでのお声ということでは、我々は聞いておりません。お子さんと話をして決めたという保護者の方がほとんどでございます。そうしたことで我々は捉えております。

何度も申し上げておりますが、年度途中でもこの補食の実施のことについて何か変更があれば皆さんにお集まりいただいたり、それから、お手紙をお出ししてこういうことが今ありますけれども、いかがですかとか、環境がこういうふうに変わりますけれども、これをご了承くださいというような、そういったお知らせも常に行っております。

何度も申し上げますが、保護者の声は常時お聞きしながらやっております。ですので、そのような形での届けられないからやめますとか申し込みませんということのお声は、私どもでは聞いてないということでございます」

◆平成29年12月5日開催 江戸川区議会・文教委員会 教育推進課長発言より
「江戸川区で学童クラブ事業を昭和50年からスタートしておりましたけれども、厚労省さんの法制化されたのは平成9年でございます。事業自体は江戸川区はずっと古くからやってきたわけで、この補食につきましても江戸川区独自で親御さんから委託を受けて、おやつ代をいただきながら、それをお預かりしながら提供してきたという経緯がございます。

24年度末でこの補食の提供をお受けするのをやめますと申し上げたときにも、さまざまな理由を挙げましたけれども、この補食の実施については学童クラブの中では、必要をここで終えるという結論を出して24年度末で終えたわけでございまして、今、厚労省さんのガイドラインというものをこの間の資料でおつけしております。

そのときに今回の特に子ども子育て新制度に移行した時点でも、条例改正をさせていただきました。厚労省さんのいう児童福祉法による放課後児童クラブですか、放課後健全育成事業。これは江戸川区は、外させていただく(※下記注参照)江戸川区の学童クラブのこれまでの実績をもとに独自のすくすくスクール事業の中での学童クラブは継続してまいりますという、そういう考えをお示ししたところでございます。

ですので、ここに厚労さんの見解はどうなんだというご意見をいただいておりますけれども、私どもとしては江戸川区がこれまで長年続けてきたこの学童クラブ、そしてすくすくスクールクラブの中での学童クラブ、この考え方を踏襲してまいりたいと考えております

※2014年9月、江戸川区の「すくすくスクール」は、多田江戸川区長の提案都議会の採択により、厚生労働省が定める「児童福祉法」から外れた学童保育となることが決定しました。詳しくは2014年当時の、以下の記事以降をご覧ください。
【採決まであと1ヵ月!】江戸川区、学童クラブ廃止にむけついに大手! すくすくスクール学童は、「児童福祉法適用外」の「江戸川式・学童クラブ」へと変わる!!

江戸川区議会ホームページの「会議録検索」で、「すくすく」「補食」等で検索すると、すくすくスクールの補食に関する教育推進課、および江戸川区区議の皆様の様々な意見交換の様子を読むことできます。ぜひご覧ください。

以上のように、「江戸川区は児童福祉法適用外の独自の学童クラブでもあるし、親から『持ち込み補食の準備などが負担だから、うちは補食を止めます』という話は聞いたことがない」ということだそうです。

しかし本当に保護者は「十分満足」しているのか?というと、少なくとも「そうではない」という多くの声が実際の利用者間では出ていることは、江戸川区に住み、働きながら子育てをしている保護者には、じゅうぶん実感できることです。

当えどがわ学童保育フォーラムが、昨年7月に実施した保護者アンケートでも、
「手間が大変すぎる。補食の持ち込みを許可したお役人が、実際に自分でやってみたらどうかと思うほどである。なぜ以前の、指導員による一括購入の形態にしないのか理解できない」

「あまりの大変さに子どもがかわいそうではあるが、ギブアップ。持ち込みをやめざるを得なかった」

「仕事で多忙、勤務に余裕がない家庭ほど学童保育を必要とするのに、そういう家庭が対応できないような実施方法(小分けで持ち込み)であり、必要度の高い子どもほど我慢させられる結果になっている」

といった声を多数、いただいております。
◆以下の記事に掲載されています。
2016年7月11日月曜日:【お願い】すくすくスクール保護者アンケートにご協力を!【「持ち込み補食」現状と課題を教えてください】

そこでえどがわ学童保育フォーラムでは…いったい何度目の正直かは忘れるほどではありますが……またまた、皆さんの「声」を江戸川区議会に届けたく、アンケートを実施いたします。

簡単なアンケートとなっておりますので、ぜひお気軽にご回答ください。

〆切は2018年2/1(木)です。

時間が短くて申し訳ないのですが…〆切を過ぎた後でも、追加でお声をいただければ何らかの形で活かして参りますので、2月以降でも遠慮無くお送りください。

お寄せいただいた生の声は、本年2月中に、当会メンバーが江戸川区役所に足を運び、提出する予定です。

以下のフォームから、お願いいたします。

◆江戸川区の働く保護者の方へ 
すくすく学童「持ち込み補食(おやつ)」に関するご意見フォーム

 回答ボタン


現役のすくすく学童保護者の方はもちろんですが、これからすくすくを利用する保育園・幼稚園在園の保護者の方も、ぜひご意見をお送りください。

私達が、こうして皆さんの声をいただいて江戸川区に訴えかけて…もう何度目になるのでしょう?(江戸川区が、学童クラブの補食を廃止した2012年からずっと、やってます)。

幾度「声」を上げても、たしかに「無駄」かもしれません。

しかし、何も声を上げないと、行政は「現状で区民は満足している」という答弁に終始するのみで、区民の、利用者の真の声に耳を傾けることはないでしょう.

私達「えどがわ学童保育フォーラム」は、声を上げ続けることで、働く保護者の要望を続けていきたいと思います。

上記アンケートは、お知り合いの保護者の方にも、広めてください。
何卒よろしくお願いいたします。

本件に関するお問い合わせは、以下までお願いします。
えどがわ学童保育フォーラム
edogawa.gakudo.hoiku.folum@gmail.com