2021年8月24日火曜日

速報!江戸川区がパラリンピック学校連携観戦の中止を発表しました!

 速報です。

さきほど、江戸川区からパラリンピック学校連携観戦の中止が公式発表されました。

https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e068/kosodate/kyoiku/kyouiku/oshirase/rinjikyugyou.html

中止に至る経緯は不明ですが、感染状況が拡大していることが理由に挙げられています。

江戸川区では多くの学校が明日2学期の始業式を迎えますが、本来ならあったはずの多くの秋の行事・修学旅行が延期・中止を迫られています。

子どもたちの日常を取り戻すため、一日も早い正常化を目指して感染拡大防止により一層努めたいと思う当会です。

この度、署名・情報拡散にご協力いただいた方々に、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。


2021年8月23日月曜日

パラリンピック学校連携観戦は事実上、強制参加の学校もある?!

 前回に引き続きパラリンピック学校連携観戦の話題です。
8月20日にパラリンピック学校連携観戦への参加を決めた江戸川区ですが、最初の観戦は26日木曜日です。多くの学校は、始業式後、観戦予定日までにほとんど時間がないため、メールやホームページで保護者向け告知を始めています。
その中には、「不参加の場合は理由を記入してください」とするものもあります。
なぜ理由を記さなければいけないのでしょうか?
江戸川区議の小林あすかさんが、「欠席理由を明確に伝えなければ『出席停止』ではなく『欠席』扱いになる可能性がある理由」を、ブログで紹介されています。


小林あすかさんはこの学校連携観戦に関して、ツイッターライブをされており、その内容を「子育てから江戸川区のみらいを考えるネットワーク」さんがわかりやすくまとめられ、問題提起されていますので、ぜひお読みください。


これらの指摘は非常に重要な内容ですので、本ブログでもご紹介させていただきます。

文科省のホームページにはこうあります。
「感染不安を理由に休ませたいと相談があった場合の出席停止などの取り扱いや、不登校児童生徒が自宅等においてICT等を活用した学習を行なった場合の出席扱いについて、どのような点に留意すればよいか」(2月19日更新)(https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/mext_00034.html#q1




回答は次のように書かれています。

「保護者から感染が不安で休ませたいと相談があった児童生徒等については、まずは、保護者から欠席させたい事情をよく聴取し、学校で講じる感染症対策について十分説明するとともに、学校運営の方針についてご理解を得るよう努めてください」

「その上で、単に児童生徒への感染が不安だからという理由だけではなく、生活圏において感染経路が不明な患者が急激に増えている地域で、同居家族に高齢者や基礎疾患がある者がいるなどの事情があって、他に手段がない場合など、合理的な理由があると校長が判断する場合には、指導要録上、「出席停止・忌引等の日数」として記録し、欠席とはしないなどの対応も可能です。」とされています。

もし、「多くの生徒を参加させたい」と強く考える学校長であれば、「感染が不安だから」という理由だけでは不参加が認められないことになってしまいます。

実際、現在発表されている江戸川区内の各小中学校から保護者に配られた観戦参加の有無を問うお知らせを見ると、「希望生徒のみを引率し、参加しなくても『欠席』にはしない」と明言しているものもありますが、一方で「参加同意書」あるいは「承諾について」とし、「参加に同意するか?同意しないか?」と問うているものもあります。後者の場合、多くの家庭で参加させたくなくても、「同意しない」とは答えにくい、無言の圧を感じるのではないでしょうか?

当会には既に、「どんな感染対策がなされているのかわからなくて不安だから観戦は参加させたくないが、参加しないことで『欠席』になるのではないか?」「観戦せずパラリンピックの感想文作成などができない場合、内申書の成績が落ちるのではないか」という不安が多数寄せられています。

感染対策がどれだけ行われるのか?、不参加生徒の評定は実際のところどうなるのか?などについて、保護者の不安・不信は大きく、説明と話し合いが丁寧に行われなければ、「参加は事実上強制である」と取られかねません。

もうひとつの問題は、保護者や生徒の判断で参加したり、しなかったりする行事を、江戸川区が、義務教育の一環として公費を使って行ってよいのかという問題です。

感染リスクを下げるため、各校とも「各クラス一台」の大型バスが用意されているという情報があります。江戸川区の公立小学校73校+公立中学校33校全校の、学級数分の大型バスをチャーターするとすれば、かなりの金額になると予想できます。参加者から参加費が徴収されないということは、つまりこれには公費(税金)が使われるということでしょう。

非常に多くの区民・教育関係者が、パラリンピック学校連携観戦に対し、感染拡大防止の観点から疑問を持っていることだけでも問題なのに、それに多額の公費を注ぎ込む。この問題の大きさを区は果たして理解しているのでしょうか?

問題はまだあります。観戦に行く・行かない/行った・行かなかったが、子どもの間での同調圧力や分断につながることはないでしょうか?

教育効果の観点から考えても、学校で、みんなが揃ってテレビ観戦することと、参加表明した子だけが現地に行って観戦することと、どちらの教育効果が高いかは歴然です。

ギリギリとなった8月20日の区の参加表明は遅すぎ、説明が不足しすぎています。

わたしたちは現在、「江戸川区は、パラリンピック学校連携観戦をただちに中止してください!」という署名を行っています。

あす、8月24日の13時から、区教育委員会の定例会が開かれ、学校連携観戦について報告があるのと、観戦に関する陳情(中止を求める内容)も審議されるとの情報が入り、現時点で集まった署名を一旦提出しますので、8月23日(今夜中)になるべく多くの署名をお願いいたします!

◆江戸川区は、パラリンピック学校連携観戦をただちに中止してください!
http://chng.it/cKYFYP9vx6






2021年8月22日日曜日

【拡散希望】江戸川区はパラリンピック学校連携観戦をただちに中止してください!【署名実施中】



久しぶりの更新です。

この春から江戸川区は、「すくすくスクール学童クラブ登録」のお子さんへの補食提供を開始しました。

2013年4月に、区が補食を廃止して以来、働く保護者の悲願が8年越しでようやく達成されました。子どもたちは長時間、お腹を空かせて親の帰りを待たなくてよくなりました(補食の時間は17時です。できれば普通のおやつの時間にと望みますが)。

同時に、学童の預かり時間も18時から延長され、他区並みに「19時まで」となりました。

これらの動きからわたしたちは、2019年の斉藤区長就任により区政が刷新され、区民に寄り添った政治が実現するのかと期待していました。


ところがこの8月20日、区立小中学校から来たお知らせには「江戸川区はパラリンピック学校連携観戦に参加する」と書かれていました。

東京都の他の54自治体が見送った「学校連携観戦に」、江戸川区は参加するというのです。

8自治体で、約13万人が参加する予定だそうです。

しかし現在、新型コロナウイルスの「災害級の感染拡大状況」が続く中、多くはワクチン未接種の幼児・児童・生徒を大型バスで移動させ、集団で観戦させるとは…?

江戸川区は正気なのでしょうか?

先月、江戸川区は、オリンピックの際は学校連携観戦を「中止」とし、その時は「パラリンピックの学校連携観戦も中止」としていました。

しかし感染状況がさらに悪化したいまになって、なぜ観戦の参加を決めたのでしょうか? 理由の明確な説明はありません。

パラリンピック観戦に「教育上の意義」があると言うなら、パラリンピック観戦以上に子どもたちが楽しみにしていた運動会、修学旅行、そのほか中止になったたくさんの各種行事の「教育上の意義」はどうなったのでしょうか? 

当会には、江戸川区内で働く医療従事者がいますが、江戸川区内のコロナ対応病院の医療資源は、もはや枯渇しつつあるというのが実感だとのことです。

実際、既に区内には自宅療養中に亡くなった方がいらっしゃるということを斉藤区長はどうお考えなのか。水痘並みに感染力の高いデルタ株の感染者は、たった一人でも増やしてはいけないのに、自己決定が十分にできない児童・生徒にあえてリスクのある行動を求める斉藤区長は、今回の決断の理由を区民に説明すべきです。

私たちは、この状況下で、「感染者が増える可能性があるイベントを、行政が指導し、学校が実行する」のは極めて不適切と考えます。

区長は仮に学校連携観戦を、「希望者のみの参加」に絞れば良いとお考えでしょうか?不参加にしたい家庭は不参加でOKとすれば、それで良いとお考えでしょうか?

それは大きな間違いです。

参加する児童・生徒は帰ってきてから友だちや先生方と集団生活を行います。さらにその子は、帰宅して、家族で生活します。ですので、仮にパラリンピック観戦で感染すれば、20~50代の先生方や保護者らに感染する確率は、非常に高いと思われます。

当会はこれまで、学童保育の改善に特化して活動を行ってまいりましたが、今回の決定は江戸川区児童生徒の命に関わり、見過ごすことができない危機的な事態であることから、[
子育てから江戸川区の未来を考えるネットワーク(えどみらこ)」さんと共同して、緊急インターネット署名を立ち上げました。


「江戸川区はパラリンピック学校連携観戦をただちに中止してください!」


時間がないため、8月25日ごろの署名提出を計画しています。賛同される方のご署名、拡散をよろしくお願いいたします!

※拡散用に下記をコピペしてご自由にお使いください。

【拡散希望】江戸川区立小中学校にお子さんが通うご家庭の方へ

保護者の有志が、以下の署名を立ち上げました。
◆江戸川区は、パラリンピック学校連携観戦をただちに中止してください!

急いでいます。来週の早いうちには、江戸川区に署名を提出する予定です。
もちろん、江戸川区民以外の方も、趣旨に賛同いただければ署名大歓迎です。

ひとりでも多くの方のご協力を、よろしくお願いいたします!
(この文面をコピペして拡散大歓迎です)

何卒よろしくお願いいたします!

2020年9月26日土曜日

【速報】すくすくスクール学童に「補食復活&19時まで預かり延長」実現!?今後の展開に期待!

速報です!

江戸川区・斉藤猛区長が、2020年9月23日の江戸川区議会本会議で、「すくすくスクール・学童クラブ登録での、平日・祝祭日の19時までの延長(土曜は17時までのまま)と、「補食再開」を行う方向であることを明らかにしました。

19時までの延長は、区長が議会に提出した「第89号議案」によって明らかになりました。時期は、令和3年4月から、とのことです。

江戸川区議会サイト「議案一覧」


<以下第89号議案抜粋>
第89号議案 江戸川区すくすくスクール事業条例の一部を改正する条例
令和二年九月十七日
提出者 江戸川区長 斉藤猛

江戸川区すくすくスクール事業条例の一部を改正する条例

江戸川区すくすくスクール事業条例(平成二十六年十月江戸川区条例第五十七号)の一部を次のように改正する。

第五条第二項中「前項の」を削り、「に係る登録をいう」を「の利用に係る登録をいう。以下同じ」に改め、同条に次の一項を加える。

3 学童クラブ事業の利用時間を延長しようとする児童の保護者は、学童クラブ登録に加え、学童クラブ延長登録(学童クラブ事業の利用時間の延長に係る登録をいう。以下同じ。)を行わなければならない。

第六条ただし書を削り、同条に次の二項を加える。

2 学童クラブ登録を行った児童の保護者は、児童一人につき、月額四千円の育成料(学童クラブ事業の利用に要する費用をいう。以下同じ。 を納付しなければならない。

学童クラブ延長登録を行った児童の保護者は、児童一人につき、月額千円の延長育成料(学童クラブ事業の利用時間の延長に要する費用をいう。以下同じを納付しなければならない。

第七条の見出し中「育成料」の下に「及び延長育成料」を加え、同条中「前条ただし書に規定する育成料」を「育成料及び延長育成料」に改める。

第八条(見出しを含む。)中「育成料」の下に「及び延長育成料」を加える)

付則
(施行期日)
1 この条例は、令和三年四月一日( 以下「施行日」という。)から施行する。
ただし、次項の規定は、公布の日から施行する。

(準備行為)
2 江戸川区すくすくスクール事業の利用に係る登録その他利用のための必要な準備は、施行日前においても行うことができる。

(説明)
学童クラブ事業の利用時間の延長を可能とするとともに、当該利用時間の延長に要する費用に係る規定を追加する必要があるので、本案を提出いたします。
<抜粋ここまで>

実際の議案は、江戸川区議会サイトからダウンロードできます。 
※PDFが開きます。

また、補食の提供再開については、口頭で「提供する方向で考えていきたい」と述べられたとのことです。

補食再開の件は、詳しくは江戸川区議会議員・間宮由美氏のブログで紹介されておりますので、ご参照ください。

江戸川区議会議員 間宮由美のブログ * 青 空 *


預かり18時までオヤツなしの江戸川区学童保育、
8年を経てようやく他区同等の水準に!

現在、すくすくスクール・学童クラブ登録の預かり時間は18時までです。

またすくすくスクールでの補食提供は2013年4月から廃止され、現在に至ります。

18時までですと、都心でのフルタイム就労から保護者の帰宅は間に合いません。やむなく就労の形態を変更するか(正社員を辞めて退職か転職、パート・派遣などへ切り替え等)、それとも暗い中、幼い子どもを一人で帰宅させるか…そしておやつがないため、そのまま空腹を我慢させるか等…苦渋の選択をしてきました。

このように「小1の壁」に阻まれ、安心して就労の継続ができなかった江戸川区ですが、いまようやく、他区同等の水準に戻ってきたと言えます。

前任・多田正見区長が、在職中の2013年4月より補食を廃止して8年。多くの保護者が補食再開を要望し続け、教育委員会は2016年から「補食の持ち込み」を認めたものの、食材の内容の制限、持参方法の条件はとても厳しく、現実には多くの家庭が補食持参を諦めていきました。

【参考】補食廃止時の記事 
 江戸川区・学童補食の継続を願う会(当えどがわ学童保育フォーラムの前身団体) 
 (補食廃止通知の実物は、コチラからダウンロードできます) 


【参考】「持込での補食」が急きょ認められた時の当ブログ記事

その結果、2013年4月から約8年間、当事者である子どもたちが「空腹を我慢する」という形で、あるいは、保護者が転職や退職など就労のやむない変更を引き受ける形で、この間をしのいできました。

保護者が労働を通じた社会貢献、自立を目指した活動をしている間、子どもたちが安心して過ごせる「生活の場」が提供されること…家庭の経済的状況にかかわらず、いえ、厳しい経済的状況にあるご家庭ほど、保護者の就労を支える公的な仕組みを必要としています。

保護者が就労で留守にしている間でも、毎日子どもがおやつを食べられるよう、大人が適切な環境を用意する、その「当たり前のことを、当たり前と認める行政のリーダー」がやっと現れたことに私達は感動していますし、大きな拍手と、心からの感謝を贈りたいと思います。


■候補者は「印象」ではなく「政策」で選ぶこと。
そして行政に関心を持ち、声を上げ続けることの大切さ

今回、他の答弁からも、斉藤区長は持続可能な開発目標(SDGs)を、江戸川区行政の新たな使命と捉えていらっしゃると感じました。

この8年間、当会の活動は行政の理解を得られず、大変大きな回り道をして来ました。

いま江戸川区の学童クラブは、「持続可能な社会の発展を支える学童クラブ」として機能を果たす…そのはじめの立ち位置に、やっと戻ってきた気がします。

しかし、行政のリーダーが変わったことで問題が良いように転換するなら、今後はまた、逆のことも容易に起こりえるでしょう。

前区長時代、学童の補食や時間延長問題に関して、石のように頑固で動くことがなかった江戸川区。この方針を、斉藤区長がなぜ「突然」転換したのか、そのお心のうちはわかりません。

ここから先は想像にすぎません。もちろん区民側の地道な運動あってこそですが、それに加えて「選挙」が重要なポイントだったのではないかな、と思います。

振り返れば、2013年に「学童に補食は不要なので廃止する」とした江戸川区が、2015年になって突然、「保護者が持参するなら、補食OKにしよう」と方針を転換しました。

奇しくもその数ヶ月前、2015年4月に行われた統一地方選挙・江戸川区議会議員選挙において、自民党・公明党が大量の議席を失っています。そして選挙後に、「補食廃止に反対しておけば良かった」という与党議員の方々の発言が、複数、聞こえてきました。

江戸川区が、「保護者が持参するなら、補食OKにしよう」という方針を打ち出したのは、この与党大敗選挙の2か月後のことでした。

話は変わります。

現区長、斎藤猛氏が当選した2019年4月の江戸川区長選の際には、江戸川区の保護者の団体「子育てから江戸川区のみらいを考えるネットワーク(えどみらこ)」さんが、子育て政策に関する区民アンケートを持って、区長候補に所信を聞きにいき、区民の要望を訴えた経緯がありました。

子育てから江戸川区のみらいを考えるネットワーク(えどみらこ)
江戸川区長選 #子育て政策聞いてみた

こういうことをきちんとやった団体は少なくて、江戸川区長となった斉藤氏の中に、重要案件として残っていたのではないかと思います。

いったん行政の長となると、こんなにも広い裁量権と強い行使力を握ることができるのだというのが、すくすく学童の補食廃止に直面し人生で初めて「市民運動」というものに取り組んだ当会メンバー(江戸川区内在住の保護者達)の、率直な感想です。

そして今回、あらためて「選挙で誰を選ぶのか」ということが、市民の命運を握ると感じています。

本来、選挙の有無に関わらず、普段から行政の長には市民の声に耳を傾けて政策を改善していただきたいのですが、国政を見ても、なかなかそうはいかないのが現実です。誰に投票するかは、「印象でなく政策で選ぶ」…そういう当たり前のことができるよう、私達の意識も、選挙制度も変わって行ってほしいものです。

今回は幸いにも、市民の声で行政を動かした良い一例になることができたな、と思いました。これから江戸川区で働きながら子育てをする方々のためにも、そして子どもたちのためにも、良い未来を残すことができたと思います。


行政にお任せにするのではなく、どうしたらよりよい社会が実現するのか、具体的な要望を挙げ、行政へ働きかけをすること、声高でなくても良いから、日常生活の中であきらめずできることを行っていくこと…それが市民としてのつとめでもあるように感じました。

当会は今後も、江戸川区政と子育て施策の動向、そしてすくすくスクールと学童保育の動向を、引き続き強い関心を持って見続けて参ります。

2018年10月23日火曜日

【保護者の声は認められず】すくすくスクール・補食お願い復活陳情は「不採択」!


2018年10月16日、江戸川区議会・文教委員会において、当「えどがわ学童保育フォーラム」が提出した陳情が、1年間もの長き時を経た結果、「不採択」となりました。

以下、文教委員会の傍聴メモからお届けします。
メモから起こした文章のため、一言一句、正確な再現ではないことをお許しください。

島村和成・文教委員会委員長(区議会自由民主党)
各派、採択・不採択の結論とその理由を述べてください。

田中寿一議員(区議会自由民主党)
結論は不採択です。

補食のあり方については持ち込みの形で5年(※)が経過し、実態は注視してきました。学童登録希望者、実際に補食を摂取する児童の数を考えると、現行のあり方がよいと思います。
※発言のまま掲載。実際は「5年」ではなく「2年半」。江戸川区がすくすくスクール学童での補食提供を「廃止」したのが「2013年度」から。その後、「2015年度」から、保護者の持ち込みによる補食を「許可」しました。

関根麻美子議員(江戸川区議会公明党)
結論は不採択です。

理由ですが、授業時間数の増加の中で放課後の時間が減ったこと、すくすくスクールの導入で、学童と一般登録の子どもが一緒に遊べるようになった中、遊びを中断したくないという子どもの気持ちを尊重すること、また補食の希望者が減少する中でいまの形態になったこと、ほかの様々な状況の中で、いまの形態でやむをえないということから不採択とします。

しかしながらひきつづき、たとえば食の細い1年生の状況や、保護者の声を聞きながら、今の形のなかでも、それぞれの学校ごとに取り組んでいってほしい。

金井茂議員(えどがわ区民の会)
現行のあり方が妥当ということで不採択。

大橋美枝子議員(日本共産党江戸川区議員団)
我が党は、補食を元のように区が責任をもって実施すべきであるという立場で、条例を作るということも提案してきました。

いままで述べてきたように、

①補食希望者が減少してきたことを、江戸川区による実施を行わない理由に挙げる党がありますが、「保護者の負担が大きいために減少する」ことになっているのが現状です。

具体的には、もともと学童登録の34.8%が補食を食べていたのに、持ち込みの形態に変更したことで激減し、昨年の9月の学童登録3,811人のうち、希望者872人と約2割であり、さらに、実際に食べているのは257人、6.7%となっています。

保護者の判断に委ねるといいながら、「保育時間に届けるのは難しい」「同じようなおやつの繰り返しになる」など、保護者が躊躇する状況になっています。

②条例でも、学童クラブ登録は「就労支援である」としているのであるから、元に戻すのが妥当、と考えます。

③「遊びの中断を避けるため」という理由を挙げる党がありましたが、子どもの成長、発達におやつが必要であるという視点、また皆で食べるという情緒的効果からみて、遊びを中断してもおやつの時間を設け、子どもの成長をはかるのが大人の役割であると思います。

④かつての制度では、就学援助を必要とする家庭に対して、補食について補助がなされており、貧困対策の一環となっていました。

事実、かつて補食をとっていた児童の27.7%が、就学援助を必要とする家庭の児童でした。現在は、この貧困対策がカットされた状況になっています。

以上より、アレルギー対策などの現場の困難の部分は解決して、江戸川区による実施を行うべきであると考えます。

本西光枝議員(生活者ネットワーク)
我が会派としては趣旨採択としたいと思います。

学童期は心と体が育つ時期で、きちんと補食をとることは必要です。しかしながら、この陳情では「2012年度以前の形態に戻してほしい」とあります。

2012年度以降のすくすくスクールの変遷、すなわち3年生までが対象だったところ6年生までに拡大したこと(※)、退職者不補充で現場の職員数が減少していることを考えると、2012年度以前の形態で実施することは困難になっています。そのため、趣旨採択としたいと考えます。
※発言のまま掲載。実際には、学童クラブ登録対象が「小6まで」に拡大されたのは、「2012年度以降」ではありません。江戸川区内の全区立小学校の「学童クラブ」を、全児童放課後対策「すくすくスクール」に吸収合併したのが2004年です。この時に対象が、それまでの「小3まで」から「小6まで」となりました。

今後は、すくすくスクール側から、保護者が順番でおやつを用意するなどの方法もあるということを勧めたり、保護者の横のつながりができるように働きかけるようにしてほしいと考えます。

島村和成委員長
では採決を挙手で行います。不採択のかたは挙手してください。

公明党 窪田隆一議員 文教委員会副委員長 不採択
自由民主党 田中寿一議員 不採択 
自由民主党 野崎信議員 不採択
公明党 関根麻美子議員 不採択
公明党 佐々木勇一議員 不採択
えどがわ区民の会 金井茂議員 不採択
(共産党:大橋議員、生活者ネットワーク:本西議員を除く6名が不採択として挙手)

島村和成委員長 
以上を持って第95号は不採択とします。


議事のメモは以上です。

実際の議事録は、数か月後に江戸川区議会のwebサイト「会議録検索」で公開されるはずですので、ご関心ある方はぜひそちらでご覧ください。
(すくすくスクール、補食、などのキーワードで検索すると出てきます)


2012年4月から、補食がなくなった江戸川区の「すくすくスクール」

「学童でおやつを出してほしい」

働く保護者らの、そんなごくごく「あたりまえ」の願いを主張し続けて6年。

自分たち自身の仕事・家事・子育てに追われる日々の中、幾人もの保護者らが、江戸川区長、江戸川区教育委員会、その下部組織である江戸川区教育推進課、そして各江戸川区議の皆様方、その他さまざまな方面に働きかけ、幾度の陳情と交渉を繰り返してきました。

しかしその要求は、「ごく一部の”特殊な保護者”の要求に過ぎない」との理由で認められることはなく、ここにまたひとつ、「不採択」の歴史を刻みました。

この6年間、私達が行ってきたことのほとんどすべては、当ブログ、そして以下の2つのサイトに集約されています。


えどがわ学童保育フォーラム












江戸川区・学童補食の継続を願う会












補食の復活を軸としつつ、それだけでない、すくすくスクール学童の「保育の質向上」を訴え続けてきた私たちの活動は、6年をかけて江戸川区の働く親たちを広くつないで来ました。

陳情は不採択となりましたが、この区民のネットワークは、江戸川区がふたたび「働きながらの子育て支援と逆行する判断」をしようとしたとき、「区民の声」として再び大きなうねりを起こすことができるものです。

えどがわ学童保育フォーラムへのご連絡は以下までお願いします。
edogawa.gakudo.hoiku.folum@gmail.com

2018年9月9日日曜日

【補食復活お願い陳情】いよいよ明日、江戸川区議会「文教委員会」で採決!

久しぶりの更新となります。

◆1年前の「補食をもとの形に戻して!」陳情
 明日、江戸川議会・文教委員会でいよいよ採決!

今を去ること1年前の2017年9月、私たち「えどがわ学童保育フォーラム」は、皆様のご意見とともに、江戸川区議会に以下の陳情を提出しました。

◆すくすくスクール学童クラブ登録における補食実施事業を
 2012年度以前の実施方法に準じて再開することを求める陳情


陳情の詳細は、前回の記事でご覧いただくとして…
※前回の記事
2018年1月26日金曜日
★緊急募集★すくすく「持ち込み補食」って、どう思いますか?!生の声を江戸川区議会に提出します【2/1(木)まで】

この陳情は、実は1年間かけて、江戸川区議会・文教委員会で審議がなされてきました。

さて、そしていよいよあす9月10日の文教委員会で、上記陳情の採否の決議を採るられる見通しとなっています。


◆陳情に関して、とある江戸川区議の見解をご紹介!

この採決を目前にして、先日、とある江戸川区議とお話することができました。

まずは私たちの、「補食を復活させてほしい」というお話をしたところ、以下のような見解を頂戴いたしました。

「補食を復活させてほしい

なんていうニーズは、


まだほんとうにあるんですか?


私の周りにはそんな保護者はいませんが…」

さらに、このような見解も話されていました。

「保育園もしかりですが、

勤務が休みの日にまで

子どもを保育園や学童に

預ける保護者がいるなかで、

その要望に従って、

均一に補食とか、

開設時間延長(※)を行うような

状況ではない」

※すくすくスクール学童は18時まで。また夏休みなどの長期休暇中は、朝9時からです。
これに対して、「朝9時からでは都心への出勤に間に合わないので、8時半など早めてほしい」また「夕方が18時まででは、都心から通勤して戻ってくるのに間に合わないので、18時半、19時など遅くしてほしい」という、働く保護者の切実なニーズは根強く存在しています。

とのことでした。

この発言から、私たちえどがわ学童保育フォーラムが主張しているような保護者のニーズは江戸川区民にはまったくない、と判断されていることがわかります。


◆陳情の審議に「1年間」を要したのは何故か?

さてこの陳情は、平成29年9月に提出しました。
そしていま採決に至ろうとしている今この時まで…1年間、審議の場で、何が話し合われていたのでしょうか?

そこで、陳情を審議している「文教委員会」の議事録をホームページでさかのぼってみました。

江戸川区議会のホームページで、文教委員会の議事録を読むことができます。

平成29年度9月から、平成30年度4月までの議事録を表示し、「補食」というキーワードで検索すると、本件に対する各議員の発言を読むことができます。

平成29年度・江戸川区議会・文教委員会議事録
https://www.gikai.city.edogawa.tokyo.jp/voices/g08v_views.asp?Sflg=34&FYY=2017&TYY=2017

平成30年度・江戸川区議会・文教委員会議事録
https://www.gikai.city.edogawa.tokyo.jp/voices/g08v_views.asp?Sflg=34&FYY=2018&TYY=2018

なお江戸川区議会では、会議の開催から議事録のweb公開まで、数か月が必要とのことですので、本日現在、もっとも最近の開催は平成30年4月の委員会となっています。

ここで各議員の発言を読むことで、この陳情が一年もの長きにわたり、「採決」という結論を出そうとしなかった理由が見えてきます。

その見解をひとことでいうと

「補食を必要とする区民の実態が

はっきりと見えないので、

まだ検討期間が必要で

結論に至ることができない」

のだそうです。
この結論に至るまで、1年がかかったというわけです。


◆採決を行う各党の文教委員会メンバーには、
 保護者アンケートの結果を伝えています。

「区民の実態がはっきりと見えない」としつつも、これまで江戸川区では、すくすくスクール(学童)の補食や開所時間などについて、学童保育の全利用者対象に、具体的な実態や要望の調査を行ったことはありません。

そこで私たちえどがわ学童保育フォーラムでは、こういった審議の内容を受けて、審議途中経過時の2017年1月、Webでアンケートを行い、保護者のニーズを目に見える形にしようと試みました。

その結果が、以下です。


上記の通り、「補食を、現在の”保護者による持ち込み方式”ではなく、2012年以前の”すくすくスクールで有償提供する”方式に戻してほしい!」という意見が、86%を占めるという結果となりました。

また、その時に回答してくれた保護者らから、以下のような声が寄せられました。
(一部の抜粋です)

◆現在、保育園年少組ですが、上の小学生のお子さんをお持ちのお母さんたちからは、持ち込みは大変だし、学童なのになぜ一人一人違うおやつなのかと疑問の声を聞きます。保育園同様、補食を提供してほしい。

◆帰宅時に家にいることができない親が学童保育を利用するのに、そんな親がわざわざ捕食を学校に届けるような手間をかけられるとは考えにくい。(持ち込み補食は)過度に親に負担がかかる現実的な制度ではない。

◆結局家庭内で「仕方なく」補食なしで済ませようとやりくりせざるを得ない状況を、(江戸川区が)「現状に満足している」と解釈するのは職務怠慢に他ならない。むしろ現状は把握しているけれども、自分たちの制度を押し倒したいため、事実を捻じ曲げているんでしょう。

◆持ち込み補食は1つ1つパッキング、名前書き等から始まり持ち込みするのにも日にち、時間制限がありとても働きながら続ける事は無理でした。子供には辛い思いをさせまいと頑張りましたが日々の雑務に追われ、スタッフの方に改善の声を上げることも無力な気がしてできなくなりました。以前のように、すくすくで補食を提供する事を強く希望しております。


◆親が持っていかなくてはならないのが非常に面倒。そもそも平日は18時までしか空いていなくて、小学校に入ってから何とか就業時間を短くして対応しているのに、補食まで用意しなくてはならないのは負担に感じる。

◆他の子と同じものを食べられるのも、子供にとっては嬉しいようなので、是非補食の提供は再開してほしい。みんな同じにしてほしいと思います。今のすくすくには預けたくないです。


もっと早い時間に食べさせたい

◆親が持参するには土曜日のみとなるため、予定が入ってしまうと翌週の補食が食べられない。

◆おにぎりなどが望ましいが、日持ちのするお菓子になってしまう"

◆4月から下の子が1年生だけど、そこまで無理しておやつにこだわらなくてもいいかな、って思ってしまう。だって八方ふさがりなんだもん。 「本当はおやつなんだから15時半か16時くらいには食べさせてほしいとの保護者の方のご要望があるが、17時よりはやい時間だと、おやつのないすくすくの子どもたちがいて。 一緒に遊んでる子どもたちから学童の子だけをどこか別の部屋で食べさせようにも部屋がないんです(学校の部屋はたくさんあるのだけどすくすくには使わせてもらえない)。

こういった切実な声を含んだアンケートの結果を携え、私たちは各党の文教委員との面談などを通じて、学童保育についての議員のみなさんのご理解を得られるよう努力してきました。

明日の文教員会での陳情採決には、以上のような活動が背景にあるのです。


◆文教委員会メンバーに伝えた
 保護者アンケートの結果は採決に生かされるのか…?

東京23区全体を見ても、月額4,000円という決して安くない学童保育料を徴収しながら「補食を実施しない」「開所時間18時まで」という、江戸川区の大変特異な学童保育の現状。

私たちは、江戸川区で働きながら子育てをする親として、2012年から、江戸川区のこのような実態をお知らせする努力をしてきました。

しかし非常に残念ですが、先ほどお伝えした区議の方のご発言…

「補食を復活させてほしい

なんていうニーズは、


まだほんとうにあるんですか?

私の周りにはそんな保護者はいませんが…」



というご認識からも伺えるように、

補食提供を含めた学童保育へのニーズは、

「ごく一部の、特殊な状況の区民の要望に過ぎないのだ」

という、一部の議員のかたがたの認識を変えるには至っていないようです。

このような議員さんたちに、私たちの陳情が決して特殊なものではなく、共働きが当たり前になっている今の時代、ごくごく普通の要望であるということを理解していただくためには、

「補食事業を必要とする区民が、江戸川区のなかでどれだけいるのか」を、もっと区民の側から示す必要があるそうなのです。

私たちはそのことを、議員さんとの面談のたびに、幾度となくアドバイスされてきました。

しかしそのためには、70校を超える江戸川区内の学校の学童クラブ登録利用者に対して、アンケートなどの調査をしなければなりません。

個人情報保護などさまざまな制約のあるなかで、組織力も権限もない一区民である私たち…仕事をしながら育児・家事を日々こなしている私たち働く保護者には、それは極めて困難であることは、同じ立場の方なら容易に想像がつくことと思います。

つまり、

行政の判断が、利用者の実情に合っていない。
利用者は困っている。



そこでこれを訴える陳情を議会に提出しても、
陳情を検証するために、
行政による独自の調査は行われない。
(陳情者自らが数値を示すべきだ、との見解)


江戸川区長へ手紙を出しても、
広報担当から型どおりの紋切り型の返事がくるだけ。

こんな状況の中で、

行政を変えるために区民の立場で何ができるのか?

私たちの疑問は続きます。

いまさしあたり、ある手段のなかで、現状を変えうる唯一の方法は、私たちが選挙で投票し、自分たちの意見を託せる候補者を選ぶことのみです。

現在の江戸川区議会任期満了は2019年5月31日。
そう。選挙は来年です。
また江戸川区長選挙も、来年春に行われる予定です。

明日、9月10日の文教委員会で陳情の採否の決議が出される模様です。

平成30年度・文教委員会メンバー



私たちは、この審議を興味深く、見守りたいと思っています。
結果はまた本ブログでお知らせいたします。

2018年1月26日金曜日

★緊急募集★すくすく「持ち込み補食」って、どう思いますか?!生の声を江戸川区議会に提出します【2/1(木)まで】


江戸川区の保育園・小学校保護者の皆様へ
~すくすくの「持ち込み補食」って、どう思いますか?~

昨年2017年9月、「えどがわ学童保育フォーラム」は、江戸川区議会に対して、区民の多くの署名とともに「陳情書」を提出しました。


第95号
すくすくスクール学童クラブ登録における補食実施事業を2012年度以前の実施方法に準じて再開することを求める陳情

その内容は、すくすくスクールの「補食(おやつ)」を、現状の保護者による「持ち込み」ではなく、すくすくスクールから提供されるという2012年以前の形に戻してほしい、という要望です。

陳情について、詳しくは前回の記事をぜひご一読ください。
◆学童クラブの補食を本来あるべき姿…「2012年以前の姿」に戻して欲しい!

さてこの陳情は、江戸川区議会・文教委員会(文化共育部、教育委員会に関する事項
を審議する委員会)にて、以下の江戸川区議の方々によって、現在審議中ではあります。

江戸川区議会 文教委員会(定数9人)
渡部 正明(委員長)
太田 公弘(副委員長)
中津川 将照(委員)
神尾 昭央(委員)
大橋 美枝子(委員)
福本 光浩(委員)
藤澤 進一(委員)
須賀 清次(委員)
田中 淳子(委員)

しかしこの文教委員会でのでは、江戸川区・教育推進課(すくすくスクール担当部署)からの答弁において、「保護者は現状の持ち込み補食に十分満足している」「以前の形に戻す必要はない」という答弁に終始するのみであり、提出した陳情が採択される見込みはほとんどありません。

江戸川区議会の議事録から、文教委員会における教育推進課・責任者の方のご発言を拾ってみました。

◆平成29年12月5日開催 江戸川区議会・文教委員会 教育推進課長発言より
「持ち込めないからということのお声というのは、実は私どもが先般申し上げたとおり各現場のサブ(※すくすくスクールのサブマネージャー:編注)からの声を拾っております。保護者の声ということで日常的に聞いております。

その中で補食を実施しないというすくすくがございますけれども、これも保護者とのお話の中でしなかったという学校ですが、そちらのほうでは間食をさせたくないとか、6時に下校をしておやつや夕食を食べることができるとか、それから夕食までのリズムを崩す必要はないと、そういったご意見がほとんどでございます。

保護者会でみんなの話を聞いていたら家庭の工夫でどうにかなるので、補食の必要性は感じられなくなったというような声があって実施をしていないすくすくがございます。

一方で、年度途中でこの希望を取り下げたという親御さんのその理由もお聞きしております。その中では1年生で様子がわからなかったので一応申し込んだけれども、申し込んで補食を始めてみたけれども、子ども、保護者もさほど必要ないということがわかったということ。

それから、急に食べたくなるかもしれないので念のために申し込んでいただけだったとか、それから帰宅後、自宅で対応できる。子どもに遊びたい、食べたくないと言われた。こうしたような意見がほとんどでございます。

親御さんのご都合でというようなことでのお声ということでは、我々は聞いておりません。お子さんと話をして決めたという保護者の方がほとんどでございます。そうしたことで我々は捉えております。

何度も申し上げておりますが、年度途中でもこの補食の実施のことについて何か変更があれば皆さんにお集まりいただいたり、それから、お手紙をお出ししてこういうことが今ありますけれども、いかがですかとか、環境がこういうふうに変わりますけれども、これをご了承くださいというような、そういったお知らせも常に行っております。

何度も申し上げますが、保護者の声は常時お聞きしながらやっております。ですので、そのような形での届けられないからやめますとか申し込みませんということのお声は、私どもでは聞いてないということでございます」

◆平成29年12月5日開催 江戸川区議会・文教委員会 教育推進課長発言より
「江戸川区で学童クラブ事業を昭和50年からスタートしておりましたけれども、厚労省さんの法制化されたのは平成9年でございます。事業自体は江戸川区はずっと古くからやってきたわけで、この補食につきましても江戸川区独自で親御さんから委託を受けて、おやつ代をいただきながら、それをお預かりしながら提供してきたという経緯がございます。

24年度末でこの補食の提供をお受けするのをやめますと申し上げたときにも、さまざまな理由を挙げましたけれども、この補食の実施については学童クラブの中では、必要をここで終えるという結論を出して24年度末で終えたわけでございまして、今、厚労省さんのガイドラインというものをこの間の資料でおつけしております。

そのときに今回の特に子ども子育て新制度に移行した時点でも、条例改正をさせていただきました。厚労省さんのいう児童福祉法による放課後児童クラブですか、放課後健全育成事業。これは江戸川区は、外させていただく(※下記注参照)江戸川区の学童クラブのこれまでの実績をもとに独自のすくすくスクール事業の中での学童クラブは継続してまいりますという、そういう考えをお示ししたところでございます。

ですので、ここに厚労さんの見解はどうなんだというご意見をいただいておりますけれども、私どもとしては江戸川区がこれまで長年続けてきたこの学童クラブ、そしてすくすくスクールクラブの中での学童クラブ、この考え方を踏襲してまいりたいと考えております

※2014年9月、江戸川区の「すくすくスクール」は、多田江戸川区長の提案都議会の採択により、厚生労働省が定める「児童福祉法」から外れた学童保育となることが決定しました。詳しくは2014年当時の、以下の記事以降をご覧ください。
【採決まであと1ヵ月!】江戸川区、学童クラブ廃止にむけついに大手! すくすくスクール学童は、「児童福祉法適用外」の「江戸川式・学童クラブ」へと変わる!!

江戸川区議会ホームページの「会議録検索」で、「すくすく」「補食」等で検索すると、すくすくスクールの補食に関する教育推進課、および江戸川区区議の皆様の様々な意見交換の様子を読むことできます。ぜひご覧ください。

以上のように、「江戸川区は児童福祉法適用外の独自の学童クラブでもあるし、親から『持ち込み補食の準備などが負担だから、うちは補食を止めます』という話は聞いたことがない」ということだそうです。

しかし本当に保護者は「十分満足」しているのか?というと、少なくとも「そうではない」という多くの声が実際の利用者間では出ていることは、江戸川区に住み、働きながら子育てをしている保護者には、じゅうぶん実感できることです。

当えどがわ学童保育フォーラムが、昨年7月に実施した保護者アンケートでも、
「手間が大変すぎる。補食の持ち込みを許可したお役人が、実際に自分でやってみたらどうかと思うほどである。なぜ以前の、指導員による一括購入の形態にしないのか理解できない」

「あまりの大変さに子どもがかわいそうではあるが、ギブアップ。持ち込みをやめざるを得なかった」

「仕事で多忙、勤務に余裕がない家庭ほど学童保育を必要とするのに、そういう家庭が対応できないような実施方法(小分けで持ち込み)であり、必要度の高い子どもほど我慢させられる結果になっている」

といった声を多数、いただいております。
◆以下の記事に掲載されています。
2016年7月11日月曜日:【お願い】すくすくスクール保護者アンケートにご協力を!【「持ち込み補食」現状と課題を教えてください】

そこでえどがわ学童保育フォーラムでは…いったい何度目の正直かは忘れるほどではありますが……またまた、皆さんの「声」を江戸川区議会に届けたく、アンケートを実施いたします。

簡単なアンケートとなっておりますので、ぜひお気軽にご回答ください。

〆切は2018年2/1(木)です。

時間が短くて申し訳ないのですが…〆切を過ぎた後でも、追加でお声をいただければ何らかの形で活かして参りますので、2月以降でも遠慮無くお送りください。

お寄せいただいた生の声は、本年2月中に、当会メンバーが江戸川区役所に足を運び、提出する予定です。

以下のフォームから、お願いいたします。

◆江戸川区の働く保護者の方へ 
すくすく学童「持ち込み補食(おやつ)」に関するご意見フォーム

 回答ボタン


現役のすくすく学童保護者の方はもちろんですが、これからすくすくを利用する保育園・幼稚園在園の保護者の方も、ぜひご意見をお送りください。

私達が、こうして皆さんの声をいただいて江戸川区に訴えかけて…もう何度目になるのでしょう?(江戸川区が、学童クラブの補食を廃止した2012年からずっと、やってます)。

幾度「声」を上げても、たしかに「無駄」かもしれません。

しかし、何も声を上げないと、行政は「現状で区民は満足している」という答弁に終始するのみで、区民の、利用者の真の声に耳を傾けることはないでしょう.

私達「えどがわ学童保育フォーラム」は、声を上げ続けることで、働く保護者の要望を続けていきたいと思います。

上記アンケートは、お知り合いの保護者の方にも、広めてください。
何卒よろしくお願いいたします。

本件に関するお問い合わせは、以下までお願いします。
えどがわ学童保育フォーラム
edogawa.gakudo.hoiku.folum@gmail.com