2014年10月28日火曜日

【!緊急速報!】本会議開始直前!江戸川区が「就労支援ではない」を撤回しました!

一昨日の記事でお伝えしてきましたように、私どもが提出しておりました「公開質問状」に対し、先週の金曜日の時点においては、江戸川区の担当課(教育推進課)は、下記の見解を示して参りました。

現行の学童クラブ事業も、これからの学童クラブ事業も、「就労支援」を含まない。

また上記の内容について、「ホームページ等で公開してよい」という許可も得ておりましたので、皆様にお知らせしたところです。

2014年10月25日土曜日
【衝撃の公式見解!】「江戸川区の学童クラブ事業は、就労支援ではありません」


しかし、本日午前中、同課から再度ご連絡をいただきました。

そして決裁を通り、最終確定となった正式回答は、先週のものから変更になったとの連絡が入りました。

これも公開してよいとのお返事をいただきましたので、急ぎお伝え致します。
前段は省略させていただきます。

① 現行の学童クラブ事業は、就労等により家庭において保護者の適切な保護を受けることのできない児童を対象としており、就労支援も含め幅広く考えております。

② 第3回区議会に上程しているすくすくスクール事業条例は、規程の整理をしており、事業の趣旨は現行と何も変わりません。これまでと同様、学童クラブ事業も合わせて実施して行きます。

…と、変更したそうです。

よって今後は、

江戸川区が考える「就労支援
と、
就労家庭が必要としている「就労支援


この、擦り合わせとなるでしょう。

今まさに、10分後より、江戸川区議会が始まり、江戸川区長が上程している「すくすくスクール事業条例」の審議が行われます。

まだの方は、今朝の記事も、是非あわせてご覧ください。

2014年10月28日火曜日
【 ~拝啓・江戸川区議会議員の皆様~ 】それでも貴方は今日の本会議で、「すくすくスクール事業条例」の可決に【賛成】しますか?

上記でご紹介している通り、「すくすくスクール学童」では十分な就労支援を受けることができず、正社員からの退職を余儀なくされたお母様の手紙からもわかりますように、現在、江戸川区が提供する就労支援には改善すべき問題点がいくつも存在しています。

このことを是非お心に留めていただき、区議の皆様に審議いただけることを、心から願わずにいられません。

私たち区民の代表たる、賢明なる区議の方々がおられる江戸川区議会です。決して性急な採決をすることなく、十分に情報を集めた上で、「すくすくスクール事業条例」に盛り込むべき理念、内容をさらに検討いただけることを、期待しております。

どうか、慎重な議事進行をお願い致します。

以上、取り急ぎ皆様にご連絡申し上げます。

※江戸川区議会は今日13時より開催されております。議会の模様は、「江戸川区議会 議会中継」にて、リアルタイムにストリーミング配信されます。是非ご覧ください。


【追記】本日13時40分、江戸川区議会において、【 第74号議案 「江戸川区すくすくスクール事業条例」およびこれの付則3である「江戸川区学童クラブ事業条例の廃止」 】が、賛成多数で可決されました。

【 ~拝啓・江戸川区議会議員の皆様~ 】それでも貴方は今日の本会議で、「すくすくスクール事業条例」の可決に【賛成】しますか?

本日午後13時より、江戸川区議会において「平成26年・第3回定例会日程区議会」が催されます。
そして今日にも、江戸川区長が上程した「すくすくスクール事業条例」の採決がなされるであろうと言われています。

これまでお伝えしてきましたように、江戸川区に住み、働きながら小学生や保育園児の子を持つ保護者である私たちは、署名活動、江戸川区議会への陳情提出、議員や各方面の皆さんとの面会、メールやお電話での訴えなどを通じて、先月下旬に江戸川区長から上程された議案、「すくすくスクール事業条例」の可決に反対をしてきました。

「すくすくスクール事業条例」、通称「学童クラブ正式廃止」条例は、「すくすくスクール・学童クラブ登録」を、国の法律である「児童福祉法」から外すものです。

江戸川区独自の事業「すくすくスクール」は、全児童対象の放課後対策であり、江戸川区は「就労支援ではない」という方針を明確にしています。

しかし10年前からすくすくスクールに取り込まれた「学童クラブ」は、この「就労支援ではない」という方針のために、留守家庭の子ども達が安心して長時間過ごせる環境が次々と奪われ、就労家庭を苦境に追い込んでいます。

「すくすくスクール事業条例」が可決成立すれば、江戸川区の「すくすくスクールは就労支援ではない(学童保育を含む)」という方針に、さらに強力な法律上の後ろだてを与えることになります。

ですから私たちは、条例の可決に強く反対してきました。

先日、江戸川区が、「すくすくスクール学童クラブ登録は就労支援ではない」、と、公文書で回答したことを当会のブログで発表しましたところ(掲載記事はこちら)、これを知った江戸川区民の方からつい昨日、メールが届きました。

ご本人の同意を得ましたので、以下、ここでご紹介させていただきます。

私は小学1年生の子供を持つ母親です。

共働きのため、保育園に生後11ヶ月から預けて働いておりました。保育士さんのフォローが手厚く、保育園時代は安心して仕事をすることができました。

昨年6月に小学校の見学があり、学童の状況、環境などを調べました。 

おやつもなく、18時までしかみてもらえない。私達夫婦は実家が遠方で、両親が高齢なため、行政の手助けなくしては私は仕事を続けることができなかったので、江戸川区のすくすく学童の窓口(注:教育推進課)に、相談の電話をしました。

18時以降の延長はなく、学童は就労支援ではない。

男性が出られて、私が話したくても、繰り返し
「こちらは窓口ではない」
「学童は就労支援ではない」
の一点張りで、話を聞いてもらえませんでした。

けんもほろろの対応でした。

私が「どうすればいいのですか?」とようやく言うと、ファミリーサポートの電話番号にかけ直すように言われました。

仕方なくファミリーサポートの窓口に電話をしました。 こちらの対応は女性の方でした。

子供の通う予定の小学校近くで何件か(ファミリーサポートの方を)紹介できるが、来年の状況を確認しないといけない。

また、当日になって急に預かれない状況もある、と言われました。

私が「その場合はどうすればいいのですか?」と伺うと、近隣の他のファミリーサポートを紹介するとのことでした。

しかしながら、私は忙しい仕事中に突然そのような電話のやり取りをする自信がありません。

また子供は場所見知り、人見知りがありますので、急に知らない方に預けることへの子供の精神的な緊張が心配になりました。

そのようにお伝えしたところ、窓口に出られた方は「お近くにお祖母さんやお祖父さんはいらっしゃいませんか?」 と言われましたので、こちらの事情をお伝えすると、 「ファミリーサポートでの対応しかなく、早めに子供を預けて確保すること」を勧められました。

私は確実でないファミリーサポートでは、仕事が安心してできないとお話ししましたが、他に回答が得られませんでした。

江戸川区には頼れないことを知り、その後民間学童、ベビーシッターなど、色々と探しましたが、とても我が家の収入では払っていけません。

仕方なく会社を退職せざるをえませんでした。

その後も転職の為、仕事を探しましたが、学童の終了時間に間に合う仕事が見つかりません。ハローワークの方に伺うと、最近は就業18時までが主流とのことでした。

他の区では受けられる就労支援が、江戸川区では受けられない。

江戸川区は何を目指しているのか?教えてほしいです。

非常に残念で仕方がないです。

投稿は以上です。

このような状況を知っても、江戸川区の議員の皆さんは、上程されている「すくすく事業条例」に一切の変更を加えず、そのまま「賛成」、可決されますでしょうか?

江戸川区議会は今日13時より開催されます。

議会の模様は、「江戸川区議会 議会中継」にて、リアルタイムにストリーミング配信されます。是非ご覧ください。



【追記】本日13時40分、江戸川区議会において、
【 第74号議案 「江戸川区すくすくスクール事業条例」
およびこれの付則3である「江戸川区学童クラブ事業条例の廃止」 】が、
賛成多数で可決されました。



2014年10月26日日曜日

【記者会見のご報告】10/17(金)、江戸川区議会で記者会見を開催しました。その結果など。

昨日、「江戸川区の学童クラブ事業は、今も、そして今後も、就労支援ではない」という、江戸川区教育推進課からの衝撃的な発言があったばかりですが、ここで少し時を戻しまして、先週からの動きをご報告いたします。

◆10/17 記者会見開催 
~報道機関に問題提起を

Twitterではお知らせしておりましたが、先週10月17日、午後3時より、当えどがわ学童保育フォーラムは、報道機関の方々をお招きし、江戸川区議会会議室にて「記者会見」を行いました。
(昨今の流れの中で急に決まった記者会見のため、ブログでお知らせできませんでした。Twitterでは、より早く最新情報をお伝えしておりますので、こちらから、ぜひフォローをお願いします)

記者会見は1時間半と、当初の予定を超えてのやり取りとなり、5社・7名の記者の方、また江戸川区広報課の方などにもご列席いただき、私どもの訴えに耳を傾けていただきました。

いくつかの報道機関の方からは、「実際のすくすくスクールを見学、取材したい」との声もあり、本日現在、すでに実際に取材が行われております。記事が掲載されましたら、またご報告いたします。

◆10/18の東京新聞に掲載されました

記者会見を受けて、東京新聞に下記の記事を掲載いただきました。

東京新聞 2014/10/18



◆江戸川区議会へ、署名を提出しました

記者会見の際、10/17までに集まった署名(下記の①)を、江戸川区議会に提出して参りました。
現在、「合計1014筆」となりました。

少々判りにくいのですが、当会は、現在2つの署名を並行して募っております。


①一般的な(直筆の)署名



第187号陳情
「江戸川区における子ども・子育て支援法に基づく条例制定に際し、放課後児童健全育成事業について国が示す水準に達する内容が達成されることを求める陳情」

行政で受け付けられる書式に則った、署名用紙つきの陳情書です。

「児童福祉法に則った学童保育を実施して欲しい」という意思を、江戸川区議会に伝えるための書名です。本年2月から実施しています。

直筆であることが求められるため、ご協力いただくには、皆様には署名用紙のダウンロードと印刷、そして郵送と言うお手間をおかけしなくてはなりません。
誠にお手数なのですが、ぜひともよろしくお願いします。

署名の詳細、用紙のダウンロード、送り先などはこちらの記事をご参照ください。


②ネット署名

チェンジ・ドット・オルグ 
「江戸川区学童クラブ事業条例の廃止に反対します!児童福祉法に基づく学童保育を行ってください!」

東京都の女性都議に対する「セクハラ発言」の際に、3日間で6万人と言う驚異的な署名を集め、世論を動かしたネット署名サイト「change.org」。

①の直筆署名と並行して署名を集めようと、10月上旬、本件の署名サイトを開設いたしました。

こちらのネット署名につきましては、10/17までに「889筆」いただき、これを江戸川区長に提出いたしました。

また署名とあわせて、173名もの方から「江戸川区への抗議のコメント」がございます。こちらも、江戸川区長に提出いたしました。

コメントをお寄せいただきました皆様には、本当に感謝申し上げます。至極まっとうなご意見ばかりで、私たちの主張は決して的はずれでも、モンスターペアレントの「言いがかり」でもないと、あらためて実感します。

私たちのこのアクションに対しましては、江戸川区長からは「2週間程度」でお返事をいただけるとのことです。届き次第、こちらで公開いたします。

なおネット署名も江戸川区議会に提出を試みましたが、予想にたがわず、受理いただけませんでした。

皆様のご協力、誠にありがとうございます。ひきつづきネット署名も募っており、1週間ごとにとりまとめ江戸川区長に提出の予定です。

コメントは、チェンジ・ドット・オーグのサイトでもご覧いただけますので、ぜひご覧下さい。
なおスマホサイトからは、コメントがご覧いただけません。PCでご覧いただきますよう、お願いいたします。

コメントはこちらのサイトでスクロールした下のほう「賛同者の声」からお読みください。
「人気」ではなく、「最新」のタブを選択すると、すべてのコメントが読めます。

チェンジ・ドット・オルグ 
「江戸川区学童クラブ事業条例の廃止に反対します!児童福祉法に基づく学童保育を行ってください!」


◆江戸川区議会・全会派議員への陳情活動

さて10/17、署名提出の後、このたtびの「すくすくスクール事業条例」の審査にあたられる総務委員会の区議会議員、全会派の方とお会いして、条例の廃案、ならびに学童クラブ条例の廃止に反対していただけるよう陳情活動を行いました。

しかし多くの議員のかたからは、「すくすくスクールの運営状態にはいろいろと問題があることは知っているが、肝心の区民から問題を指摘する声が多数上がらない限り、今回の条例の可決の方向性はゆるがないのではないか」というご意見を多数いただきました。

わたしたち普通の区民には意外ですが、多数の区民の声が直接区長に届くことが、問題解決に一番効果があるということも教えていただきました。

やはり、利用者の声、区民の声を江戸川区に届けることが重要だと感じます。

声の届け方は、昨日の記事の一番最後をご覧ください。

2014年10月25日土曜日
【衝撃の公式見解!】「江戸川区の学童クラブ事業は、就労支援ではありません」

何卒よろしくお願いいたします。

2014年10月25日土曜日

【衝撃の公式見解!】「江戸川区の学童クラブ事業は、就労支援ではありません」

私たちはいやと言うほどわかってはいましたが、ついに江戸川区の担当課から公式な回答が出されました。

江戸川区の学童クラブ事業は、
今も、そして今後も、
「就労支援」ではありません。

私達は、去る10月8日に、江戸川区に対して学童クラブ事業の目的について公開質問状を提出しておりました。10月17日に回答期限を設けておりましたが、本日24日まで回答がなかったため、電話にて問い合わせたところ、口頭で以下のような回答をいただきました。

なお、文書での回答は来週以降いただけるそうで、現時点でのこの公開は、担当部署に了解いただきましたので取り急ぎお知らせいたします。


質問内容と回答は以下の通り。

【質問1】
現行の学童クラブ事業の目的の中に就労支援は含まれていますか?

【回答1】就労支援とは考えておりません。


【質問2】今回の江戸川区議会に上程されている「すくすくスクール事業条例」で定められる「学童クラブ事業の趣旨」に、子育てと仕事等との両立支援、従いまして「就労支援」を含んでいますか?

【回答2】含んでおりません。

…ということで、江戸川区には、「保育園はあるものの、小学校に入学後は、働く親(共働き等)の子育てを支援する事業はない」ということが、正式に、江戸川区によって認められました。

これは、「就労などで放課後の間、親がいない小学生が必要とする支援を、江戸川区では行いません」という、自治体としての公的な宣言と理解して良いでしょう。

だから、「おやつもない」「(夏休みなど)昼寝もない」「帰宅時間管理も親子の責任」「指導員の育成もしない」etc...だったのです。

それが、江戸川区の「すくすくスクール学童クラブ」でした。
強く予想はしていましたが、その通りだったのです。

これまで、「すくすく一般登録登録の子どもと“分け隔てなく”するべき」とか、「江戸川区の学童保育のほうが国のそれより優れているから」「すくすくスクールは待機児童ゼロの素晴らしい学童保育だ」など、色々と江戸川区から見解は述べられてきました。

しかしその真意は、真相は、11年前、従来型の学童クラブを、全児童型の「すくすくスクール」に移行させることで、「巧みに就労支援をやめた」ということであったと。

それを、ようやくここに来て、江戸川区がやっと認めたということです。

現在江戸川区議会に上程されている、「すくすくスクール事業条例」、通称「学童クラブ廃止」条例は、来週の火曜日に江戸川区議会で可決が見込まれています。法的な後ろ盾が間近に迫ったため、いよいよ「真意」が出てきたということでしょう。

今回は電話での回答でした。
近々、文書で到着するとのことですので、正式な請願書・回答書は、追ってまた公開いたします。

◆ 区民ひとりひとりが ◆
◆ 江戸川区に質問・意見を送り ◆
◆ 回答を求めましょう! ◆

「江戸川区には、小学校入学以降は、
公的な就労支援が一切無い」


この事実を、どう思いますか?

あなたの声を、江戸川区区長に届けましょう。

ただ気をつけたいことがあります。

ここ1年半、当えどがわ学童保育フォーラムの保護者らはじめ、何人もの江戸川区内の保護者から、江戸川区長・江戸川区に対して、すくすくスクール学童の「補食の廃止」の件はじめ、意見、不満のメール、電話、文書などをお送りしています。

しかし、なぜか、不思議なことに…その事実は一切、江戸川区としては公式に表に出ることが、ないのです。

担当課である教育推進課は、関係部署へのアナウンス、マスコミ等へのアナウンスでも、「区民から不満の声はあがっていない」「区民は現状のすくすくスクールに満足している」と繰り返すのみで、なぜか私たちの声は「なかったこと」になっています

ほんとうに、ほんとうに不思議です。

ですので皆さん、区長へメールなどを出しましたら、同時に当会にその内容をご連絡いただきたいのです。

それぞれに、どのようなご意見を出されたたか、またどのような回答が来たかをご紹介することで、この問題について、皆で広く考察する機会となると思います。

なおブログなどでご紹介させていただく際には、学校名や個人名は絶対に特定できないよう、配慮いたします。また公開する内容は、お送りいただいた方に、事前にチェックいただくようにいたします。

ぜひ、メールにて、お寄せください。
えどがわ学童保育フォーラム edogawa.gakudo.hoiku.folum@gmail.com



■ 「区長への手紙」を出しましょう ■
 
江戸川区 区長への手紙
「区長への手紙」は、こちらから。


また担当課に電話をしたら、そのやり取り、先方の回答も是非、お教えください。
担当課は、教育推進課「すくすくスクール係」です。
03-5662-2732

私たちは、声を上げ続けます。

また次回以降の記事で、「区長への手紙」「電話」以外で、私たち一般の区民が、行政に確実に声を伝え、回答をもらう方法をご紹介する予定です。こちらも是非よろしくお願いいたします。

2014年10月8日水曜日

【転送、印刷、配布お願いします!】ネット署名呼びかけのチラシを作成しました

連日ありがとうございます。
この度のネット署名を呼びかけるチラシを作成しました。

ダウンロードしてご利用ください。
転送、印刷、配布、自由です。改変のみ、ご遠慮下さい。

何卒よろしくお願いいたします!

ダウンロードは こちら から。


【追記】
2014/10/18 チラシ一部改訂しています。
今までのをお持ちの方も、再度ダウンロードをお勧めいたします。

2014年10月4日土曜日

【 緊急ネット署名開始 】 10/17(金)までに、一人でも多くの方のご協力をお願いします!

私たちは昨日10/3、下記を開始いたしました。


change.org ネット署名キャンペーン




署名は こちら から、お願いします!
※チェンジオルグの該当サイトにリンクしています。

【ご注意】2014/10/09追記
スマートフォンからアクセスすると、上手く署名ができない場合があるようです。(機種、OSに拠るようです)その場合はお手数ですが、PCからのご署名をお願いします。

一人でも多くの方のご賛同を、何卒よろしくお願いいたします!

2014年10月3日金曜日

 【 陳情提出!】 私たちは「学童保育廃止条例」議案の廃案を求めます。

就労支援としての江戸川区の「学童保育」は、今は風前の灯となりました。

学童の「おやつ」が廃止されようとした時も、平成23年の秋に「廃止」の予算案が江戸川区議会で可決成立してから、翌平成24年の1月末に、利用者に「廃止します」と通知がなされました。

そこから陳情を提出し、「おやつを保護者が自主運営する陳情」「夏休みなど長期休暇だけでもおやつを持参させて欲しい陳情」など、1年にわたり、保護者が数多くの要望を上げてきました。

しかし、
「ごく一部の親が騒いでいるに過ぎない」
「現場は問題ないと言っている」
「すくすくスクール一般登録の子と学童の子に、“分け隔て”があってはならない」

等の理由で、すべて却下されて来ました。
(詳しくは 「江戸川区・学童補食の継続を願う会」でご覧ください)

そしていま、以下の陳情書が、江戸川区議会に提出されています。

◆陳情者

えどがわ学童保育フォーラム
ならびに
現在または今後江戸川区の放課後児童健全育成事業を必要としている児童保護者一同

◆タイトル

平成26年第3回江戸川区議会定例会に提出される予定の
第74号議案「江戸川区すくすくスクール事業条例」および
これの付則3である「江戸川区学童クラブ事業条例の廃止」の
廃案を求める陳情書


クリックで拡大します。


以下に全文を掲載します。

江戸川区は、利用者の声に耳を傾けるでしょうか。動向にご注目ください。
そしてこのことを広めていただき、私たちにお力添えを、どうかよろしくお願いします!

-  以下陳情全文 -
(読みやすく改行を追加しています)

平成16年、江戸川区内の学童クラブがすべてすくすくスクールの中の学童クラブ登録に移行しました。その際、区民には添付資料のごとく、「学童クラブの機能を維持する」と説明されました。

現在の江戸川区学童クラブ条例でも、学童クラブ登録は、児童福祉法上の放課後児童健全育成事業のままです。しかしその後、誕生会、アルバム、遠足、入卒式など、学童保育らしいとりくみは全て廃止され、具合が悪くなって静養するスペースも特になく、平成25年度から補食(おやつ)も廃止されました。

区は【放課後児童健全育成事業は「家庭的な場」を考えて行う事業である】と認めていますが、【「すくすくスクールにそのような考えはない」】という見解を明らかにしました(平成26年6月文教委員会)。

現在、学童クラブ登録と一般児童であるすくすく登録の違いは、出欠確認と個人の荷物置き場があること、17時から18時までの育成時間延長の違いしかありません。すなわち、すくすくスクールの中で運営されている学童クラブには、家庭的な場はないことになります。

この運営実態は、児童福祉法に違反しているのではないでしょうか。

かつての学童クラブは、親がいない間、子どもたちが必要とする「家庭に代わる心身の養護の役割」を担っていました。そして子どもたちには、顔ぶれが一定で、適切な大きさの集団の中で、指導員の丁寧な関わりのもと人間関係を学ぶ姿がありました。その結果、卒室時には、学童指導員へ自発的に手紙を書き、感謝の言葉と自立した生活への意欲を述べるまでに成長する姿があったのです。

しかし、いま、学童保育という支援が与えられていたはずのこどもたちは、顔ぶれの一定しない大規模集団に混じり、指導員との関係も希薄になっています。居場所を見つけられなかったこどもたちは学童クラブ登録をやめてフェードアウトするように去るか、ホームルームでただひたすら時間の過ぎるのを待っている状況です。

学童期におやつは必要なものと学問的に認められていますが、すくすくスクールの学童クラブでは空腹に関してはただ我慢を強いられます。このようなこどもたちにとって、親が働いて不在であることは理不尽でつまらないことであり、これは保護者が安心して働ける状況ではありません。

すくすくスクールは、不定期に参加するなどの理由で、集団のルールがよく守れないこどもも大勢参加します。そういう場所へ、本人の好むと好まざるにかかわらず学童の子どもは毎日行かなければいけません。大勢のなかにまぎれたこどもが出している心身の不具合のサイン、これに気づくことは容易なことではありません。しかしそれこそが、親がいない放課後の長い時間、独りで過ごさなければいけないこどもが、そして保護者が必要とする支援です。

児童福祉法で述べられている学童クラブの機能を維持するためには、すくすくスクール移行後は、経験豊かな指導員を養成しその数をさらに増やさなければならないはずですが、江戸川区行政は指導員の退職者を非補充とし、減少させています。

このような状況下で、江戸川区行政は第3回江戸川区議会定例会に「江戸川区すくすくスクール事業条例」と付則「江戸川区学童クラブ事業条例の廃止」を上程されようとしています。

この「江戸川区すくすくスクール事業条例」の中に、【 保護者の就労等の理由により、家庭において適切な保護を受けることができない児童に対する事業である「学童クラブ事業」を行う】ことが書かれています。ここに書かれている、「学童クラブ事業」の対象者は、児童福祉法の放課後児童健全育成事業、ならびに、児童福祉法のもとにある現在の江戸川区学童クラブ登録の対象者と全く同一の児童です。

それにもかかわらず、新条例では、現行の「江戸川区学童クラブ事業条例」第二条にある【 児童福祉法第六条の二第十二項の規定に基づき 】にあたる条文が見当たりません。

わたしたち保護者は、はじめに述べたような江戸川区学童クラブ事業の現状をふまえ、昨年度内閣府より示された「社会保障審議会児童部会 放課後児童クラブの基準に関する専門委員会報告書」について国が示した水準を達成し、学童クラブ事業が改善されるよう、本年度の区議会へ陳情書と署名を提出し、求めてきました。

しかし、もし第74号議案が可決されれば、今後一切、国の基準に基づいた改善を行う義務がなくなります。日本国の法律において児童福祉法上の放課後児童健全育成事業による支援を受ける権利を保障されている児童を、江戸川区ではあえて児童福祉法によらない事業下に置く根拠ができることになります。

上程された条例は、こども子育て支援法 の第61条の6【 市町村子ども・子育て支援事業計画は、社会福祉法第百七条に規定する市町村地域福祉計画、教育基本法第十七条第二項の規定により市町村が定める教育の振興のための施策に関する基本的な計画その他の法律の規定による計画であって子どもの福祉又は教育に関する事項を定めるものと調和が保たれたものでなければならない。 】に整合していません。

新条例のもとで学童クラブの運営内容は改善されるのでしょうか。

江戸川区多田正見区長は、平成18年2月14日開催 第164回国会 青少年問題に関する特別委員会 第2号において次のように述べています。

「ですから、例えばすくすくスクールをやるとします。今、すくすくスクールは全体で十九億円かかっております。二万七千人の子供たちが来ておりますが、この中に学童クラブが入っております。

十九億円のうちの約十五億円は、従来からかけておりました学童クラブ経費でございます、合体いたしましたので。そうしますと、すくすくスクールだけでは、子供の数はうんと多いんですが、大体四億円で済んでいる、こういうことでございます。

学童クラブには正規の指導員がいました。これは公務員です。この部分は、これから非常勤化をしていくという方針をとっております。一日いていただく必要はないということになります。

したがって、これをそれに順次切りかえていきます。そうしますと、学童クラブとすくすくを合わせまして、恐らく十億円ぐらいでできることになるかなというふうに思っています。」

すくすくスクールの運営費予算は現在8.8億円(前年度比約6500万削減)とされていますが、これは主に非常勤職員と臨時職員だけに対する給与の総額です。常勤指導員に対する給与はこの額外で約6~7億円と思われます。退職者不補充の方針のもと、今年度は常勤非常勤を併せて昨年度比10%以上の指導員が減りました。

国会で述べられた目標を達成するべく、今後さらに指導員を減らせば、学童クラブの運営内容はさらに悪化します。もっぱら人材に質を左右される本事業が、児童福祉法による規定を離れ、江戸川区独自のものとなることに、保護者が大きな懸念を抱くことは当然です。

「放課後児童健全育成事業」のニーズ量は江戸川区の調査によれば平成27年度には6526人と報告されています。学童クラブ事業が放課後児童健全育成事業にあたらない事業になるという大きな方針転換について条例化しようとしているにもかかわらず、区民、ならびに、区民の代表であり、すくすくスクールクラブマネージャーも参加している「江戸川区子ども・子育て応援会議」に対して全く周知されておらず理解を得る努力も行われていません。このことも大きな問題です。

上記発言の直後に、識者からも職員の非常勤化に対する危惧の指摘を受けており、慎重にしていただく必要があると考えられます。以上より、第74号議案は、可決するに不適切な条例であると考えます。


第74号議案の廃案、これに伴い同条例付則の3江戸川区学童クラブ事業条例の廃止の廃案を陳情します。

平成26年9月22日 江戸川区議会 議長 高木 秀隆 殿

2014年10月1日水曜日

【9/30江戸川区議会で区長が発言】「国は頭が固い。なぜ江戸川区のようなやり方をしないのか?」「児童福祉法に入らないこと私は残念と思わない」




現在、江戸川区議会が開催されています。

ここに、現在、江戸川区長から「江戸川区すくすくスクール事業条例」…通称、「学童クラブ廃止条例」が上程されており、10月下旬に採決の見込みであり、江戸川区の学童クラブが「児童福祉法」の対象からはずされようとしていることは、昨日の記事でお伝えしました、

2014/09/30記事
【採決まであと1ヵ月!】江戸川区、学童クラブ廃止にむけついに大手! すくすくスクール学童は、「児童福祉法適用外」の「江戸川式・学童クラブ」へと変わる!!


そして昨日、江戸川区議会において、多田正見江戸川区長より本件につき、このような発言がありました。

江戸川区議会のサイトでストリーミング配信されている「議会中継」の音声から起こしたものであり、一言一句、正確ではありません。


2014/09/30
江戸川区議会定例会での多田正見江戸川区長の発言

すくすくスクールと学童クラブを一体化した事業、児童福祉法から外れていると言われるが、これは私共がこれまで独自に組み立ててきたやり方。

私共は国が定めているものより江戸川区のやり方のほうが良いやり方だと思っている。


残念なのは、国がなぜ江戸川区のようなやり方を考えないのかということだ。


先ほど伊藤議員さんも(公明党・伊藤照子区議)、「わが党もすすめている制度(児童福祉法)から、江戸川区が外れるということは残念」とおっしゃいましたが、私は国がなぜ江戸川区のようなやり方に考えないのか?という方が残念。

国の進める制度(児童福祉法)に入らないことを、残念とは思わない。


国の学童クラブに対する考え方は旧態依然。


そのために全国で30万人もの待機児童を出している。


それを解消できないというのは、ああいう凝り固まった考え方にとらわれているから。


江戸川区流にやればそれは解消できる。


その上、すくすくスクールと同じように人間教育も受けられる。


国は頭が固い。

以上です。

教室1~2個分のスペースに、100~200人の児童がすし詰めの状態で、机が足りず、床に寝そべって宿題をやる子、子どもたちを静かにさせるためにアニメのDVDを流しっぱなし、棚にはコミック本があふれ、教室に入りきれない子ども達は廊下を走り回りケンカを始める、すくすくスクールの日常風景。

これが江戸川区の人間教育とその成果でしょうか?

定員を設けず、毎日通う「学童クラブ登録」の子どもと、「いつ来てもよい子ども」を一緒に過ごさせる事業。

見かけ上の待機児童は解消されても、すし詰め状態の教室で過ごさなくてはならない子どもは、たまったものではありません。参加者が多い日は、どんどん減らされる指導員には見守りにも限界があり、遊び場も、宿題をやることも制限されています。

これがすくすくスクールの現実です。

江戸川区内73校すべてのすくすくスクールが、常に、上記のようであるわけではありませんが、少なくとも私たち保護者は、そこに「人間教育」を感じてはいません。子どもに「すくすく行きたくない」と泣かれ、「ごめんね、ママお仕事なの」と言わざるをえない現実。江戸川区の広報や経済誌が絶賛する「すくすくスクール」が、主役である子どもたちにとって、ほんとうはどのようなところなのか?、痛いほどわかるからです。

何度もお伝えしていますが、私たち保護者は、「すくすくスクール」を否定していません。子育て支援の一環として、子ども達の楽しく安全な居場所は、保護者の就労の有無に関わらず必要であると思うからです。

しかしその核となる、「長時間そこ居なければならない」留守家庭の子ども達の居場所が、もはや生活の場としての機能を失い、空虚なものに変わろうとしています。

いまそこにあるのは、「すくすくスクールホームルーム」と名づけられた「箱」、そして多くは時間制で入れ替わり、最低限の安全管理業務のみに徹するよう、職務を求められているスタッフたち。

江戸川流、すし詰め人間教育は、どのような成果を次世代にもたらすのでしょうか?

いますでに、江戸川区のこの状況を見て、区内各所に「民間学童」の参入が相次いでいます。昨今流行の、学習塾業者も学童事業に注目し、参入を開始しました。

来年4月入学を見据え、わが子に少しでも良い放課後環境を与えてやりたいと思う親は、すでに民間学童の選択肢へと流れつつあります。

民間を選べるなら、それも良いでしょう。

しかしフルタイムの月~金預けで月額5~6万円、夏休みなどはそれ以上の費用を、すべての働く親が負担できるとは限りません。

社会のセーフティネットとしての放課後事業、学童クラブの機能を、江戸川区はすでに自治体として放棄しようとしていることが、良くわかります。


【ご参考】
今回の発言にも端的に表れていますが、江戸川区長のこういったお考えは、下記の記事からもよくわかります。ぜひ、両方をご一読ください。

■東洋経済 2013/11/25
 脱常識!江戸川区のすごい「学童保育」 
 「つまらない」「入れない」の常識を覆す
 

しかしこれに対して、現役のすくすくスクール学童の保護者が、以下の「現状の訴え」と「反論」を行いました。今この記事は、非常に高いアクセスをいただいています。世間の関心の高まりがうかがえます。

■えどがわ学童保育フォーラム OPINION006
現役「すくすくスクール」の、江戸川区ママたちが驚いた!
「学童保育」の常識を覆す  
脱現実! 東洋経済のすごい「記事」

現場を知らない、利用者の声に耳を貸さない。
これが今の江戸川区です。

来年、江戸川区では区長選挙があります。