2014年10月1日水曜日

【9/30江戸川区議会で区長が発言】「国は頭が固い。なぜ江戸川区のようなやり方をしないのか?」「児童福祉法に入らないこと私は残念と思わない」




現在、江戸川区議会が開催されています。

ここに、現在、江戸川区長から「江戸川区すくすくスクール事業条例」…通称、「学童クラブ廃止条例」が上程されており、10月下旬に採決の見込みであり、江戸川区の学童クラブが「児童福祉法」の対象からはずされようとしていることは、昨日の記事でお伝えしました、

2014/09/30記事
【採決まであと1ヵ月!】江戸川区、学童クラブ廃止にむけついに大手! すくすくスクール学童は、「児童福祉法適用外」の「江戸川式・学童クラブ」へと変わる!!


そして昨日、江戸川区議会において、多田正見江戸川区長より本件につき、このような発言がありました。

江戸川区議会のサイトでストリーミング配信されている「議会中継」の音声から起こしたものであり、一言一句、正確ではありません。


2014/09/30
江戸川区議会定例会での多田正見江戸川区長の発言

すくすくスクールと学童クラブを一体化した事業、児童福祉法から外れていると言われるが、これは私共がこれまで独自に組み立ててきたやり方。

私共は国が定めているものより江戸川区のやり方のほうが良いやり方だと思っている。


残念なのは、国がなぜ江戸川区のようなやり方を考えないのかということだ。


先ほど伊藤議員さんも(公明党・伊藤照子区議)、「わが党もすすめている制度(児童福祉法)から、江戸川区が外れるということは残念」とおっしゃいましたが、私は国がなぜ江戸川区のようなやり方に考えないのか?という方が残念。

国の進める制度(児童福祉法)に入らないことを、残念とは思わない。


国の学童クラブに対する考え方は旧態依然。


そのために全国で30万人もの待機児童を出している。


それを解消できないというのは、ああいう凝り固まった考え方にとらわれているから。


江戸川区流にやればそれは解消できる。


その上、すくすくスクールと同じように人間教育も受けられる。


国は頭が固い。

以上です。

教室1~2個分のスペースに、100~200人の児童がすし詰めの状態で、机が足りず、床に寝そべって宿題をやる子、子どもたちを静かにさせるためにアニメのDVDを流しっぱなし、棚にはコミック本があふれ、教室に入りきれない子ども達は廊下を走り回りケンカを始める、すくすくスクールの日常風景。

これが江戸川区の人間教育とその成果でしょうか?

定員を設けず、毎日通う「学童クラブ登録」の子どもと、「いつ来てもよい子ども」を一緒に過ごさせる事業。

見かけ上の待機児童は解消されても、すし詰め状態の教室で過ごさなくてはならない子どもは、たまったものではありません。参加者が多い日は、どんどん減らされる指導員には見守りにも限界があり、遊び場も、宿題をやることも制限されています。

これがすくすくスクールの現実です。

江戸川区内73校すべてのすくすくスクールが、常に、上記のようであるわけではありませんが、少なくとも私たち保護者は、そこに「人間教育」を感じてはいません。子どもに「すくすく行きたくない」と泣かれ、「ごめんね、ママお仕事なの」と言わざるをえない現実。江戸川区の広報や経済誌が絶賛する「すくすくスクール」が、主役である子どもたちにとって、ほんとうはどのようなところなのか?、痛いほどわかるからです。

何度もお伝えしていますが、私たち保護者は、「すくすくスクール」を否定していません。子育て支援の一環として、子ども達の楽しく安全な居場所は、保護者の就労の有無に関わらず必要であると思うからです。

しかしその核となる、「長時間そこ居なければならない」留守家庭の子ども達の居場所が、もはや生活の場としての機能を失い、空虚なものに変わろうとしています。

いまそこにあるのは、「すくすくスクールホームルーム」と名づけられた「箱」、そして多くは時間制で入れ替わり、最低限の安全管理業務のみに徹するよう、職務を求められているスタッフたち。

江戸川流、すし詰め人間教育は、どのような成果を次世代にもたらすのでしょうか?

いますでに、江戸川区のこの状況を見て、区内各所に「民間学童」の参入が相次いでいます。昨今流行の、学習塾業者も学童事業に注目し、参入を開始しました。

来年4月入学を見据え、わが子に少しでも良い放課後環境を与えてやりたいと思う親は、すでに民間学童の選択肢へと流れつつあります。

民間を選べるなら、それも良いでしょう。

しかしフルタイムの月~金預けで月額5~6万円、夏休みなどはそれ以上の費用を、すべての働く親が負担できるとは限りません。

社会のセーフティネットとしての放課後事業、学童クラブの機能を、江戸川区はすでに自治体として放棄しようとしていることが、良くわかります。


【ご参考】
今回の発言にも端的に表れていますが、江戸川区長のこういったお考えは、下記の記事からもよくわかります。ぜひ、両方をご一読ください。

■東洋経済 2013/11/25
 脱常識!江戸川区のすごい「学童保育」 
 「つまらない」「入れない」の常識を覆す
 

しかしこれに対して、現役のすくすくスクール学童の保護者が、以下の「現状の訴え」と「反論」を行いました。今この記事は、非常に高いアクセスをいただいています。世間の関心の高まりがうかがえます。

■えどがわ学童保育フォーラム OPINION006
現役「すくすくスクール」の、江戸川区ママたちが驚いた!
「学童保育」の常識を覆す  
脱現実! 東洋経済のすごい「記事」

現場を知らない、利用者の声に耳を貸さない。
これが今の江戸川区です。

来年、江戸川区では区長選挙があります。

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