2018年9月9日日曜日

【補食復活お願い陳情】いよいよ明日、江戸川区議会「文教委員会」で採決!

久しぶりの更新となります。

◆1年前の「補食をもとの形に戻して!」陳情
 明日、江戸川議会・文教委員会でいよいよ採決!

今を去ること1年前の2017年9月、私たち「えどがわ学童保育フォーラム」は、皆様のご意見とともに、江戸川区議会に以下の陳情を提出しました。

◆すくすくスクール学童クラブ登録における補食実施事業を
 2012年度以前の実施方法に準じて再開することを求める陳情


陳情の詳細は、前回の記事でご覧いただくとして…
※前回の記事
2018年1月26日金曜日
★緊急募集★すくすく「持ち込み補食」って、どう思いますか?!生の声を江戸川区議会に提出します【2/1(木)まで】

この陳情は、実は1年間かけて、江戸川区議会・文教委員会で審議がなされてきました。

さて、そしていよいよあす9月10日の文教委員会で、上記陳情の採否の決議を採るられる見通しとなっています。


◆陳情に関して、とある江戸川区議の見解をご紹介!

この採決を目前にして、先日、とある江戸川区議とお話することができました。

まずは私たちの、「補食を復活させてほしい」というお話をしたところ、以下のような見解を頂戴いたしました。

「補食を復活させてほしい

なんていうニーズは、


まだほんとうにあるんですか?


私の周りにはそんな保護者はいませんが…」

さらに、このような見解も話されていました。

「保育園もしかりですが、

勤務が休みの日にまで

子どもを保育園や学童に

預ける保護者がいるなかで、

その要望に従って、

均一に補食とか、

開設時間延長(※)を行うような

状況ではない」

※すくすくスクール学童は18時まで。また夏休みなどの長期休暇中は、朝9時からです。
これに対して、「朝9時からでは都心への出勤に間に合わないので、8時半など早めてほしい」また「夕方が18時まででは、都心から通勤して戻ってくるのに間に合わないので、18時半、19時など遅くしてほしい」という、働く保護者の切実なニーズは根強く存在しています。

とのことでした。

この発言から、私たちえどがわ学童保育フォーラムが主張しているような保護者のニーズは江戸川区民にはまったくない、と判断されていることがわかります。


◆陳情の審議に「1年間」を要したのは何故か?

さてこの陳情は、平成29年9月に提出しました。
そしていま採決に至ろうとしている今この時まで…1年間、審議の場で、何が話し合われていたのでしょうか?

そこで、陳情を審議している「文教委員会」の議事録をホームページでさかのぼってみました。

江戸川区議会のホームページで、文教委員会の議事録を読むことができます。

平成29年度9月から、平成30年度4月までの議事録を表示し、「補食」というキーワードで検索すると、本件に対する各議員の発言を読むことができます。

平成29年度・江戸川区議会・文教委員会議事録
https://www.gikai.city.edogawa.tokyo.jp/voices/g08v_views.asp?Sflg=34&FYY=2017&TYY=2017

平成30年度・江戸川区議会・文教委員会議事録
https://www.gikai.city.edogawa.tokyo.jp/voices/g08v_views.asp?Sflg=34&FYY=2018&TYY=2018

なお江戸川区議会では、会議の開催から議事録のweb公開まで、数か月が必要とのことですので、本日現在、もっとも最近の開催は平成30年4月の委員会となっています。

ここで各議員の発言を読むことで、この陳情が一年もの長きにわたり、「採決」という結論を出そうとしなかった理由が見えてきます。

その見解をひとことでいうと

「補食を必要とする区民の実態が

はっきりと見えないので、

まだ検討期間が必要で

結論に至ることができない」

のだそうです。
この結論に至るまで、1年がかかったというわけです。


◆採決を行う各党の文教委員会メンバーには、
 保護者アンケートの結果を伝えています。

「区民の実態がはっきりと見えない」としつつも、これまで江戸川区では、すくすくスクール(学童)の補食や開所時間などについて、学童保育の全利用者対象に、具体的な実態や要望の調査を行ったことはありません。

そこで私たちえどがわ学童保育フォーラムでは、こういった審議の内容を受けて、審議途中経過時の2017年1月、Webでアンケートを行い、保護者のニーズを目に見える形にしようと試みました。

その結果が、以下です。


上記の通り、「補食を、現在の”保護者による持ち込み方式”ではなく、2012年以前の”すくすくスクールで有償提供する”方式に戻してほしい!」という意見が、86%を占めるという結果となりました。

また、その時に回答してくれた保護者らから、以下のような声が寄せられました。
(一部の抜粋です)

◆現在、保育園年少組ですが、上の小学生のお子さんをお持ちのお母さんたちからは、持ち込みは大変だし、学童なのになぜ一人一人違うおやつなのかと疑問の声を聞きます。保育園同様、補食を提供してほしい。

◆帰宅時に家にいることができない親が学童保育を利用するのに、そんな親がわざわざ捕食を学校に届けるような手間をかけられるとは考えにくい。(持ち込み補食は)過度に親に負担がかかる現実的な制度ではない。

◆結局家庭内で「仕方なく」補食なしで済ませようとやりくりせざるを得ない状況を、(江戸川区が)「現状に満足している」と解釈するのは職務怠慢に他ならない。むしろ現状は把握しているけれども、自分たちの制度を押し倒したいため、事実を捻じ曲げているんでしょう。

◆持ち込み補食は1つ1つパッキング、名前書き等から始まり持ち込みするのにも日にち、時間制限がありとても働きながら続ける事は無理でした。子供には辛い思いをさせまいと頑張りましたが日々の雑務に追われ、スタッフの方に改善の声を上げることも無力な気がしてできなくなりました。以前のように、すくすくで補食を提供する事を強く希望しております。


◆親が持っていかなくてはならないのが非常に面倒。そもそも平日は18時までしか空いていなくて、小学校に入ってから何とか就業時間を短くして対応しているのに、補食まで用意しなくてはならないのは負担に感じる。

◆他の子と同じものを食べられるのも、子供にとっては嬉しいようなので、是非補食の提供は再開してほしい。みんな同じにしてほしいと思います。今のすくすくには預けたくないです。


もっと早い時間に食べさせたい

◆親が持参するには土曜日のみとなるため、予定が入ってしまうと翌週の補食が食べられない。

◆おにぎりなどが望ましいが、日持ちのするお菓子になってしまう"

◆4月から下の子が1年生だけど、そこまで無理しておやつにこだわらなくてもいいかな、って思ってしまう。だって八方ふさがりなんだもん。 「本当はおやつなんだから15時半か16時くらいには食べさせてほしいとの保護者の方のご要望があるが、17時よりはやい時間だと、おやつのないすくすくの子どもたちがいて。 一緒に遊んでる子どもたちから学童の子だけをどこか別の部屋で食べさせようにも部屋がないんです(学校の部屋はたくさんあるのだけどすくすくには使わせてもらえない)。

こういった切実な声を含んだアンケートの結果を携え、私たちは各党の文教委員との面談などを通じて、学童保育についての議員のみなさんのご理解を得られるよう努力してきました。

明日の文教員会での陳情採決には、以上のような活動が背景にあるのです。


◆文教委員会メンバーに伝えた
 保護者アンケートの結果は採決に生かされるのか…?

東京23区全体を見ても、月額4,000円という決して安くない学童保育料を徴収しながら「補食を実施しない」「開所時間18時まで」という、江戸川区の大変特異な学童保育の現状。

私たちは、江戸川区で働きながら子育てをする親として、2012年から、江戸川区のこのような実態をお知らせする努力をしてきました。

しかし非常に残念ですが、先ほどお伝えした区議の方のご発言…

「補食を復活させてほしい

なんていうニーズは、


まだほんとうにあるんですか?

私の周りにはそんな保護者はいませんが…」



というご認識からも伺えるように、

補食提供を含めた学童保育へのニーズは、

「ごく一部の、特殊な状況の区民の要望に過ぎないのだ」

という、一部の議員のかたがたの認識を変えるには至っていないようです。

このような議員さんたちに、私たちの陳情が決して特殊なものではなく、共働きが当たり前になっている今の時代、ごくごく普通の要望であるということを理解していただくためには、

「補食事業を必要とする区民が、江戸川区のなかでどれだけいるのか」を、もっと区民の側から示す必要があるそうなのです。

私たちはそのことを、議員さんとの面談のたびに、幾度となくアドバイスされてきました。

しかしそのためには、70校を超える江戸川区内の学校の学童クラブ登録利用者に対して、アンケートなどの調査をしなければなりません。

個人情報保護などさまざまな制約のあるなかで、組織力も権限もない一区民である私たち…仕事をしながら育児・家事を日々こなしている私たち働く保護者には、それは極めて困難であることは、同じ立場の方なら容易に想像がつくことと思います。

つまり、

行政の判断が、利用者の実情に合っていない。
利用者は困っている。



そこでこれを訴える陳情を議会に提出しても、
陳情を検証するために、
行政による独自の調査は行われない。
(陳情者自らが数値を示すべきだ、との見解)


江戸川区長へ手紙を出しても、
広報担当から型どおりの紋切り型の返事がくるだけ。

こんな状況の中で、

行政を変えるために区民の立場で何ができるのか?

私たちの疑問は続きます。

いまさしあたり、ある手段のなかで、現状を変えうる唯一の方法は、私たちが選挙で投票し、自分たちの意見を託せる候補者を選ぶことのみです。

現在の江戸川区議会任期満了は2019年5月31日。
そう。選挙は来年です。
また江戸川区長選挙も、来年春に行われる予定です。

明日、9月10日の文教委員会で陳情の採否の決議が出される模様です。

平成30年度・文教委員会メンバー



私たちは、この審議を興味深く、見守りたいと思っています。
結果はまた本ブログでお知らせいたします。

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