2015年11月25日水曜日

【ついに学童保護者に「お手紙」配布!】「持込みオヤツ説明会」、12月に江戸川区内6か所で開催!

先日の記事【すくすくスクール保護者アンケート結果発表!】おやつを「希望する」人の割合が、なんと「100%」!について、昨日でいったん締切とし、集計させていただきました。

上記記事公開以降も、続々と回答が寄せられ、現在97件

大方の回答が、
◆以前のような形式(すくすくスクールで提供)
◆3時半~4時半ごろに、
◆おやつを「希望する」

という結果となっています。

保護者の意見にも、細かい点で考え方の相違はありますが、おやつに関する保護者のニーズは、ほぼ上記3点に集約されていると言っても間違いではないでしょう。


この保護者らの声に、江戸川区は真摯に耳を傾け、誠実に応えていくか?どうか?

当事者たる江戸川区の保護者らはもちろんですが、他区の学童行政関係者、保護者、そしてメディアも注視しつつあるこの問題。いまこそ、江戸川区の学童行政の真価が問われている場面と言えます。

なおアンケートは引き続き受け付けております。

これから回答したい方は、下記のボタンからどうぞ!
 保護者アンケート回答ボタン
クリックするとアンケートフォームが開きます。

さて、いよいよ本題です。
ついに先週、学童登録保護者に、以下の手紙が配布されました。まずはご覧ください。

クリックで拡大します。

以下、全文です。



学童クラブ登録保護者各位
15教推送第744号
平成27年11月18日

< 持ち込みによる補食実施の説明会の開催について >

日頃より、江戸川区政並びにすくすくスクール事業にご理解とご協力をいただきありがとうございます。

さて、この度平成25年度に廃止した補食について、保護者の方が直接すくすくスクールに持ち込む補食の実施を平成28年度より計画しています。

つきましては、持ち込みによる補食をご希望される保護者の方を対象に、下記のとおり説明会を開催いたします。

なお、説明会は区内7か所で実施致しますので、ご都合のよい日程でご参加ください。



12月5日(土) 小松川区民館ホール / 午後7時から

12月6日(日) 鹿骨区民館ホール / 午後7時から

12月8日(火) 東部フレンドホールホール / 午後7時から

12月9日(水) 葛西区民館ホール / 午後7時から

12月10日(木) 葛西区民館ホール / 午後7時から

12月11日(金) 総合文化センター小ホール / 午後7時から
 
12月14日(月) 小岩区民館、集会室1・2 / 午後7時から

※駐車場に限りがありますので、公共交通機関等での来場をお願い申し上げます。

問い合わせ
教育委員会事務局 教育推進課 すくすくスクール係
担当○○・○○・○○
電話5662-2732



と、このように、江戸川区内6カ所で説明会を開きます、という内容となっています。

平成25年4月から「おやつ」が完全廃止され、給食から午後6時過ぎまで、親の帰りを待つ子どもたちが水道の水(今年の6月以降、麦茶提供復活)しか口にできなくなってから2年半。

何もない今の状況に比べれば、「持ち込み」前提とはいえ、大きな一歩を踏み出したと言える今回の説明会開催です。

しかしこれを受けて、私たちには様々な疑問が浮かび上がりました。


疑問1】説明会が 「平日の午後7時から」という時間設定に、“無理”があるのではないか?

今回の「当事者」は、働く親です。まして学童登録となると、勤務先から、地元江戸川区に戻るのが5時半、6時過ぎとなる親が多いでしょう。小学生だけでなく、さらに幼い下の子がいれば保育園にもお迎えに行かなくてはならないでしょう。

近くに、頼れる祖父母などはいない。父親も仕事から戻るのは遅い。あるいはシングル家庭であるなどで、仕事に家事に育児に孤軍奮闘しているであろう親の姿が、そこにあります。

小学生の子と、保育園の幼児を家に連れ帰ったら、すぐに食事の支度、宿題を見たり、話し相手になったり、その合間に洗濯物を取り込み、洗い物をし、翌日の支度をし、お風呂に入れて、寝かしつける…座る間もないほどくるくると立ち働きます。

子どもたちを寝かせるのが遅くなればなるほど、翌日の起床に関わります。江戸川区も推奨する、子どもの「早寝早起き朝ごはん」。大切です。

そんな毎日の中で、平日、しかも月曜、火曜、水曜、木曜と言った「明日も仕事」である平日の夜の7時に、子ども(たち)を連れて(夜に預ける先はない)、自宅から離れた会場の説明会に足を運ぶ気力と時間がある保護者が、果たしてどれだけいるのか?

この開催側の感覚に、当事者としては大いに疑問を抱かざるを得ません。

今回、小松川、鹿骨地区のみ、土日の開催がありますが、それ以外の地域においても、様々な事情を抱えている保護者それぞれに出席と発言の機会をと配慮し、例えば一地区においても「平日開催」と「土日開催」の2回を設けるべきと考えます。

お手紙の最後に、問い合わせ先が載っていますので、土日の開催がない地域の方は、ぜひ、すくすくスクール担当部署に要望を出してみてはいかがでしょうか?



疑問2】江戸川区全体の話なのに、なぜたった6会場の開催なのか?少なすぎるのではないか?
同内容の説明会を、全73カ所のすくすくスクール(小学校)で開催すべきではないか?


クリックで拡大します。
上記は、今回の開催場所()と、江戸川区全73箇所のすくすくスクール()の位置を表した地図です。

船堀~西葛西の間、一之江~葛西の間、また臨海~南葛西地区など、開催の空白地帯が目立ちます。


私達は、本来なら全73校のすくすくスクールで開催すべき、と考えます。

【1】で述べたように、日々仕事に育児にとせわしない保護者が、平日の夜の7時に、幼い子らを連れて、数キロ以上離れた区民館のホールに行けるでしょうか?

まして雨でも降れば、自転車の前と後ろにチビ2人を乗せて、雨合羽でずぶ濡れになりながらのお出かけとなります。乳児がいれば、もっと大変です。子どもに熱でも出されたら、もう出かけることはできなくなります。

このような日々を過ごす働く保護者の中で、果たして、今回の説明会に足が向く保護者が、どれだけいるでしょうか?

「平日開催と土日開催の2回を設けるべき」に加え、「各すくすくスクール(全73カ所の小学校)を会場とすべき」です。
それが、利用者の実情に配慮したやり方です。



疑問3】 なぜ手紙の配布は「学童登録」の保護者のみで、「すくすく登録」の保護者には配布されないのか?

今回の手紙の配布は、「学童登録」保護者のみです。

しかし学童登録はしていなくても、すくすく登録でも5時まではすくすくスクールにいられますので、実際は「就労支援」として利用されているケースは大変多くあることは、保護者の間では周知の事実です。

いま「学童登録」数は、減る傾向にあります。

「おやつ」もない、「学童クラブらしい行事」もない等々、学童保育としての機能が大いに低下しているすくすくスクール。いまや「月額4,000円」の学童登録料に「価値」を見いだせなくなった多くの保護者は、その金額に疑問を抱き、学童登録から離れ始めているのです。

結果、学童登録の人数は減っていきます。そして江戸川区はこれを、「就労支援としてのとしてのニーズがないから減っている」とみなしていますす。

しかし、実は5時までの利用なら「無料」ですから(年間500円の保険料のみ)、「すくすく登録」にしておき、就労支援目的で5時まで子どもを預けている保護者が非常に多い…という現実。


この現実に、江戸川区もそろそろ、見て見ぬふりをせずに真剣に向き合うべきでしょう。

就労支援としてのすくすくスクールのニーズは、減っているどころか、ますます高まっているのです。

ですから「すくすく登録」の保護者にも、このお知らせの手紙は配布すべきであると、私達は考えます。



疑問4】 なぜたった一枚の「お手紙」だけなのか? なぜ他の豊富な広報手段を利用しないのか?


今回の告知は、たった一枚のお手紙、それだけです。

江戸川区には、様々な広報手段があります。

・広報えどがわ
江戸川区ホームページ
江戸川区のツイッターアカウント
・区民館や健康サポートセンターなど公共施設の掲示板
・街中に設置されている江戸川区の掲示板

…等々。告知手段は豊富にあります。

区民の声、利用者の声を広く聞く姿勢があるならば、可能な限りの手段を用いて、広く告知するのが当然の姿勢です。

それをせずに、たった一枚のお手紙だけで告知とするのは、なぜでしょうか?


【疑問5】 なぜ保育園(幼稚園)保護者には告知がないのか?

今回私たちが行ったアンケートでは、保育園保護者(まだ小学生の子どもがいない保護者)からの回答も3分の1近くあり、保育園保護者の関心の高さを伺うことができました。

とくに年長児を抱える保護者にとって、来年4月1日からわが子がどのような環境で過ごすのか? これは非常に関心が高いのです。

江戸川区が今回やろうとしている「保護者の責任による補食持込み」の開始時期は、平成27年の「春休みから」であるという情報があります。

春休みから…つまり、今度の一年生からです。それこそ、現在年長児の保護者に関わってくることです。

なのになぜ、各保育園・幼稚園などに手紙を一斉配布しないのでしょうか?


【疑問6】 なぜ、おやつは元のとおり「すくすくスクール」で提供されないのか?
なぜ「保護者の責任による持込み」が、最初から前提なのか?

根本的なところです。
アンケートの結果も示している通り、保護者の大多数が、以下のように望んでいます。

◆以前のような形式(すくすくスクールで提供)
◆3時半~4時半ごろに、
◆おやつを「希望する」

なのになぜ、「持ち込み」が前提なのでしょうか。

その経緯も、ぜひ知りたいところです。説明会で質問できる方は、ぜひ質問をお願いします。


私たちの疑問は以上です。

さて、すくすくスクール管轄部署の責任者の方が、今年8月の江戸川区議会・文教委員会で、次のように発言されています。

「今後はサブマネージャー、これは職員になりますけども、現場の職員とも話し合いをし、現状を把握した上で、また保護者の声も集めながら、どのような形で実施をしていくかについて丁寧にやっていきたいと考えております。」

「保護者の声も集めながら」…このたび開催される説明会が、決して「江戸川区からの一方的な説明」だけに終わることなく、きちんと保護者の声に耳を傾け、それに対して誠実に対応し、フィードバックされる場となることを、願ってやみません。

ご参加予定の皆様にお願いです。参加後は、江戸川区との質疑応答の内容を、ぜひ当会にお寄せください。

本件、引き続き続報します。今後ともご注目のほど、よろしくお願いします。

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