2016年6月8日水曜日

【超長いけど…必読!】親の「生の声」がぎっしり126名分! 夏休みに向けて、「持ち込み補食」について今一度考える参考材料に

平成25年4月、江戸川区の「すくすくスクール」から「おやつ」が姿を消しました。あれから3年の「補食空白期間」を経て、平成28年4月から、「保護者による持ち込み補食」が、各すくすくスクール単位で任意に運営されています。

この3年間、江戸川区議会への陳情、署名提出、江戸川区担当部署への直談判等々、保護者らが根気強い訴えを江戸川区に対して行って来ました。

その成果あり、完全な「復活」とは言い切れませんが、少なくとも給食から午後6時までのあいだに、子どもたちが「水道の水以外の食べ物」を口にできる環境が戻っています。子どもたちにとってはもちろん、親にとっても、安心して仕事を続けられる環境が、少しでも整えられたと言えるでしょう。

その「持ち込み補食」が始まってから2か月少々が経過した今、

「6時にすくすくスクールにお迎えに行ったとき、子どもが落ち着いている」
(補食が無かったときは、機嫌が悪かったり、落ち着かない様子だったりした)

「正直、持ち込みは大変だが、これがあるだけで子どもの気持ちも、親の安心感も全然違う」

「いままで何も食べられなかったことを思えば、本当に助かる」

など、数多くの保護者らの声があがっています。

さて、この「持ち込み補食」が、まだ江戸川区議会で議論されている段階だった昨年11月、私たちえどがわ学童保育フォーラムでは、江戸川区内保護者に向けてアンケートを行いました。

当時の記事⇒ 2015年11月4日 【緊急保護者アンケート実施!】すくすくスクールに「おやつ」が復活するかもしれない?!

アンケートの質問項目は、以下の通りです。

 1  すくすくスクールで、補食(おやつ)の実施を希望しますか?

 2  おやつの時間は、何時ぐらいを希望しますか?

 3  
おやつの提供形式は、どのような形を希望しますか?

 4  すくすくスクールについてご意見、ご要望があればご記入ください

 5  (子ども用)しょうがくせいのみんなへ 
  ~すくすくスクールの「えらいひと」に、きみのいけんをおくろう!

配布したアンケート用紙。アンケートはwebでも募集しました。
このアンケートには、最終的に回答が126件と言う、私たちのような弱小の保護者集団が行ったアンケートにしては驚異的な数が集まりました。ご回答をお寄せいただいた皆様には、あらためて深く感謝申し上げます。

しかも、アンケートの自由回答欄には、それぞれの意見が多く書き込まれており、親たちの「声」ときに「悲鳴」を、何とかして江戸川区に届けたい、聞いてもらいたいという、切実な思いが感じられました。


アンケート結果は、昨年11月、当ブログで「速報」として概略を発表させていただきました(この時点では回答数79件でした)。以下は、当時の記事です。

当時の記事⇒ 2015年11月17日 【すくすくスクール保護者アンケート結果発表!】おやつを「希望する」人の割合が、なんと「100%」!

そして今、アンケートのすべての結果を、発表させていただきます。非常に長くなりますが、最後まで目を通していただければと思います。


何より重要なことは、この意見を、これからに役立てていくことです。

とりあえず「持ち込み補食」は実現しましたが、まだ利用者の実情に沿ったものにはなり切れていないと、多くの保護者が感じています。各すくすくスクール保護者らの意見を上げていき、まだまだ変えていくことができるのです。

そう。今の時期、「夏休み」という、普段とはまた違う環境が控えています。

各すくすくスクールでは、6月下旬から7月上旬にかけて新一年生の保護者を含めた「保護者会」が開催されることが予想されます。これは運用が始まって数か月の「持ち込み補食」について、再検討の機会となることでしょう。

「持ち込み補食」は、そのすくすくスクールで希望する保護者らの話し合いで内容を決めてよい、「自主運営」です。本アンケートの意見を、そういった場での意見交換の参考にしていただければ幸いです。

では、結果を発表いたします。

【質問1】すくすくスクールで、補食(おやつ)の実施を希望しますか?

 希望する … 126件
 希望しない … 0件
 その他 … 0件


全員が「希望する」という結果となりました。このアンケートを実施した2015年11月時点、まだ「持ち込み補食」がなかった状態ですので、次のような意見が寄せられていました。

◆おやつがないと、家に帰ってきてご飯までに少し食べるのですが、問題は下の子です。下の子は保育園でおやつを食べてきていますが、上の子が、帰ってきて何か食べていると、下の子も欲しがります。おやつを2度あげる事になってしまうし、太ってしまうかも…と思い、本当はあげたくないです。上の子にこっそり、見つからないように早く食べて!と言っていた事もあります。おやつがなくて、本当に困ります。

◆とにかく18時終了時に子供は飢えています。おやつ復活をよろしくお願いします。

◆学童=オヤツだと思い込んでいたので、江戸川区の実態を知って驚きました。放課後、こどもたちが楽しく安全に、過ごせるように期待しています。とにかく、給食から夕食(共働き家庭の場合8時になることもある)それまで、水だけでは、成長の妨げになりかねない。現在、小学校2年男子を養育している身としては非常に心配である。早急に補食の復活を望んでいます。

◆将来的にもすくすくや学童を利用したい家庭は増えていくと思います。補食は育ち盛りの小学生にとって、とても大事なものだと思います。毎日の事でもありますし。廃止にするのではなく、もっと違う方法はなかったのでしょうか?多くの保護者が廃止については違和感があるからこそ、この動きがあるのだと思います。再度、区には考え直してほしい問題です。



【質問2】おやつの時間は、何時ぐらいを希望しますか?
 3時台 … 86件
 4時台 … 30件
 5時台 … 3件



提供時間については、3時~4時台が圧倒的に多くなりました。

しかし、現状、各すくすくスクールで持ち込みの補食を食べている時間は「5時過ぎ」が圧倒的です

保護者の要望と、現実のこの時間の「ずれ」については、下記の記事で詳しくお知らせしていますので、ご参考になさって下さい。

参考記事⇒ 2016年4月1日金曜日
【「持ちこみ補食」開始!】区内ほぼ全校で「5時以降実施」の模様。保護者の要望をさらに伝えてより良い運用に!

では、それぞれの時間帯に寄せられたご意見をご紹介します。

「3時台がいい」 86件

◆3時半ごろ。学校が終了したら、すぐにおやつで一息つけるようにしてほしい

◆3時半ごろ。6時までいる学童の子達の補食にちょうどいい時間だと思う。

◆3時半ごろを希望します。このぐらいの時間であれば、夕飯にひびくこともないと思う。学童自体が6時までなので、5時ごろに食べるのでは気分的に落ち着かないと思う。

◆3時にすくすくスクールに来ている場合は3時、高学年などでそれを過ぎる場合は4時までに済ませる。

◆ウチの息子(小2)は家に帰ってきた途端、お腹空いた!とか 言うタイプなので3時半頃までにあると嬉しい。

◆おやつの時間と言えば?の問いに、100人中全員が言う3時でよい。

◆3時半ごろ。理由は今のおやつの時間がそうだから。

◆以前は、すくすくスクールの生徒が下校する5時頃の補食だったので、夕食時間に近く、不都合でした。一般的におやつを食べる時間、3時半頃を希望します。

◆保育園であったおやつが、小学生になったとたん、無くなり。お腹を空かせた子供が、「お腹が空いているのにどうしておやつが出ないの?家に帰りたい」と言うのを、なだめながら仕事をしています。区外に勤務している関係で、まさか自分の住む江戸川区におやつが無いとはさらさら考えていませんでした。

◆高学年の子も揃う頃(6時間目終了時刻 3時半ごろ)にみんなで一緒に出して欲しいです。

◆宿題をやり終わってから3時半ごろで良いと思います

◆3時半ごろ。保育園でもそのくらいだったので。夕飯に支障のない時間であげるのがよいと思います。

◆補食は、夕飯が待ちきれない前にとりあえず食べるものとは違う位置付けであってほしいです。

◆本来の目的とずれますが、おやつだけ食べて帰宅して玄関先の鞄をもって習い事に行きなさいというのも大きくなったら想定しています。自宅や公園で、一人でコソコソ食べて、万が一でも喉に詰まらせていないか心配するより、みんなで食べる時間をもってほしいという気持ちを込めて、早め希望がよいというところもあります。

◆3時半ごろ~4時ごろ。5時以降では、夕飯にも響くので困る。

◆3時半ごろ。遅くなり過ぎない時間帯に。

◆3時半ごろ。上の学年が6時間授業を終えて帰ってきたころ。菓子ではなくて、おにぎりやおせんべい等、栄養のある良質なものを出す。

◆学童登録の子どもたちがそろう時間がいいと思います。複数の人数で食べることにも意味があると思います。小腹がすいて、遊びへの集中力が落ちる3時半から4時くらいがいいと思います。

◆学年によって時間を変えてもいいと思う。

◆5時は遅いです。でもないよりはあったほうがいい。

◆3時半ごろ、6時間目が終わった後あたりの時間で。


「4時台がいい」 30件

◆普通なら下校して、家でつまみ食いをしている時間かなと思います。

◆高学年は6時間授業もあり、一般のすくすくスクールの子どもが帰り出すのが4時ごろなので

◆高学年になると、3時近くまで授業の日もあるだろうから、4時ごろがベストか。ただ、お迎えが6時ギリギリだと、帰宅してから夕飯の準備ができるまでにまたお腹すかせてしまうので、5時でもありかと。すくすく登録の児童が残っていると、おやつ有りの子どもだけ分けるのも大変だろうし。

◆4時半くらい。5時くらいまでに食べ終えてもらわないと、夕食にひびくため

◆3時では学校から帰って来てすぐおやつになってしまうため。

◆4時半頃 全学年が集まり、少し落ち着いてからが良いと思います。

◆4時頃。小学校が全て終り、一息ついてからが良いと思います。

◆4時頃。低学年でも6時間授業になっているので、宿題をしてからのおやつ時間を希望します。

◆4時。おやつは共働きの家庭で家におやつを食べに帰れない子どもの事を考えて、6時まで学校にいなければならないような子ども向けに考えたい。

◆学童を利用する層の家庭環境からすると、夕食の時間帯が7時頃になることも多いと考えられる。そうなると、一般的ないわゆるおやつの時間である3時ではやや早く、逆に4時よりも遅いと夕食に影響が出ることも想定される。4時前後が妥当だと考える。

◆補食という点ではこの時間が相当だと思う。あまり遅いと夕食に支障が出る可能性がある。

◆お迎えの時間と夕食の時間を考えると、3時だと早いと思います。

◆夕食に支障がないように。


「5時台がいい」 3件


◆以前と同じく5時以降で良いと思います。
◆すくすくの子ども達が下校してからの方が良いと思います。



【質問3】おやつの提供形式は、どのような形を希望しますか?

提供形式についての意見は自由回答でしたが、記入内容から以下の3つに大別できました。

①毎日、補食を子どもが持参する
②週に一度など、親が持参する
③補食代支払ですくすくスクールで提供する (補食廃止前と同じ形式)

回答のうち、圧倒的に多かったのはです。ではそれぞれの意見をご紹介しましょう。

①毎日、補食を子どもが持参する 8件

◆毎日、ジッパー袋などに入れて補食を子どもが持参し、各個人の責任で日々管理する。すくすくスクールの先生に負担はかけない。

◆すくすくスクールで用意していただけるなら 有難いですが、大変そうなら…毎回 持参が いいと思います。アレルギー問題もあると思いますし。

◆毎日、タッパーやジッパーに入れて、補食を持参する。とにかく、形は、何でもよいし、おやつ代金は学童を利用している保護者から徴収してもかまわないので、親の職業形態にかかわらず、子どもにおやつを食べる機会(ほっと安心できる時間を)確保できるようお願いしたい。

◆毎日ジッパー袋に入れて補食を子どもが持参する。冬場は温かい汁物などを出してほしい。

◆内容の差が出るのは、どうかと‥

◆取り替えっこなどが有りなのであれば、それも楽しみになるのか?

この方式は、子ども自身がランドセルに「おやつ」を持って登校と言う形になりますので、確かに放課後までのあいだに、様々なリスクやトラブルが懸念される案ではあります。

しかし夏休みなどの長期休暇時や運動会振替休日などの「学校休業日」には、学童の子どもたちはリュックにお弁当を入れて「すくすくスクール」に朝からやってきます。こういった日には、子ども自身が朝から持ち込んでも良いのではないかとも考えられます。来る夏休みに向けて、検討課題です。


②週に一度など、親が持参する 2件


◆週に一度親がまとめて持参する。

◆子どもによっては食物アレルギーを持っている場合もあるので、親が責任を持って週1のペースで持参するのが良いかもしれませんね。その場合、遠足のように一定の金額もしくは量についてのルールは設けるべき。

実はこれが、現在多くのすくすくスクールで採用されている方式です。希望者は「2件」と、非常に少ない結果でした。

③補食代を支払いすくすくスクールで提供  94件

◆以前のように補食費を払って全員おなじものがいい。ばらばらだと親は負担、子どもは比べて不満になったりするだろうし、食を通じた仲間意識の醸成という、おやつのもう一つの大切な目的は達成できないと思う。
補食代を支払って提供してほしい。家から持参だと友達にあげる分、とか色々ややこしい

◆すくすくスクールでみんな同じものを提供してほしい。

◆お菓子ではなくお握りやお団子などを希望します。

◆補食代を払うので、スクール側で提供していただきたいです。個々で持っていくのも良いと思いますが、人によって量が違ってくると思いますし、統一するのも難しいかと思います。

◆個々で持っていくことにすると、規定の時間以外にもこっそり食べる子が出てきたり、おやつ交換などを知らぬ間にしたことでのトラブルなど、数々のリスクが目に浮かびます。

◆アレルギー児がいた場合の対応が大変かと思いますが、低学年のうちは特に、羽を伸ばしたくなりやすいこともありますので、おやつの様に全員で行う活動がある際は、出来る限り全体で統一されたものにするようにしていただきたいです。

◆元の学童保育の形態に戻していただきたい

◆各家庭で違うものだと何か問題がおきるかもと思います。

◆いろんなお菓子を持ち寄ることで、子ども同士が分け与えたりしてしまい十分な摂取が困難になりそう。

◆持参だと個人差が出るので、以前のように補食代を支払う形式が良いと思います。

◆違うオヤツだと交換会になりそうなので、以前の補食代を支払って提供が良い

◆持参にすると(各自の品が異なるので)子どもがあげたりもらったりをすることになり、トラブルになる可能性があるから。(あげたのにお返しがないとか、アレルギーのものをたべたとか、食中毒になったなど)

◆持参だと、学校にいる間に食べたりする可能性もなくは無いので…

◆持参だと、管理する側も持たせる側も確認など負担になるし、個人差も出てしまうので、補食代支払い提供して欲しい。

◆働く親は忙しい。ある程度、金で解決すべき。(外部委託の方法?)自己負担なら問題なし。

◆以前のように。かつ、希望者だけでなく、全員に配布にして頂きたいです。学童=補食ありに。

◆一番の希望は補食代を払ってすくすくスクールで提供いただくこと。
ただし、スナック菓子ばかりだと虫歯の心配もあるので、内容次第では週に一度親がスクールに預ける形をとりたいです。

◆場合によってはすくすくスクールに通わせる親が交代でおやつの買い出しをしてもいいと思っています。そのくらい、おやつの質は大事です。

◆おやつと同様に麦茶の提供を希望します。夏場は水筒のお茶だけでも足りない時があると思います。補食代が値上がりしても構いません

◆有料でのすくすくスクール提供に加え、子供によって必要な量が異なると思うので、追加で持参してもokというかたちがいいと思います。

◆皆んなで同じモノを食べた方がケンカにならなくてよいと思います。同意が得られないご家庭だけ、家から持参すれば良い。

◆毎日おやつを持って行くようになると、すくすくスクール以外の学校休み時間に交換したり食べたり等の学校生活での乱れが少しづつ出てくるのではないか?

◆ジッパーや、タッパーで持参する形でもよいが、なかなか壁が厚い。

◆"できれば、補食代を払って、以前のようにみんなで同じ物が食べられたらいいと思う。(すくすくスクールで提供、もしくは業者委託もあり!?)

◆全国の学童保育でなされている方法を参考にしてほしい。

◆毎月おやつ代を支払い、みんなで同じおやつを、または季節や行事にあったおやつを提供してほしい。

◆学校に各自で持って行くようになると、すくすくスクール以外の休み時間に交換・食べる等の行為が隠れて行われるようになるのでは?

◆夏場など鮮度低下も気になるため。

◆持参にすると、親の良識にゆだねる形になるし、持ってこない子、持ってこられない子が出るなど様々な問題が出るのではないか?お友達とオヤツ交換が始まったり、取った、取られたなどの問題も出る。

◆学童クラブ時代のように、親が費用を負担し、すくすくスクールで一括で提供してほしい。他の自治体の学童クラブをよく研究してほしい。

◆廃止前と同じ形で。持参だと、補食を希望しても、結局持ってこられない家庭も出てきそうだから。

◆子どもに持参させると食材により衛生面や食べ物が悪くなっていても、子どもはわからず食べてしまうなどの心配があります。また家庭により、おやつの内容に格差が出ます。子どもたちには平等に食の質を与えるべきだと思いますので、各家庭から持ち寄りは多くの課題を要します。この案は懸念します。  

◆補食代を支払って、すくすくスクールで提供が一番安心できます。ただしおなかを満たす的なスナック菓子を5時ごろ出す等は反対です。栄養と子どもの成長のことを第一に考えて、良質の「おやつ」を適切な時間(3時半ごろ)に提供していただくことを強く希望します。

◆補食代を支払ってすくすくスクールで提供していただくのが一番ですが、衛生的かつ公平に(各自持参する際)みんなが食べられることがいいなと思います。持ってくることを忘れたり、栄養的にかたよったりしそうなので、すくすくスクールで提供していただけると安心です。

◆週一や月一、オヤツ持参デーがあっても楽しいかもしれません。

◆学校に子ども自身が毎日持参するのは無理があると思います。すくすくスクールで希望者分を用意してもらえると、親も子も学校も問題が少ないと思います。

◆以前のように補食代を支払って、すくすくスクールで提供してほしい できない理由が全く分かりません。管理、衛生面の問題もあるため、補食代を払うのですくすくスクールで提供してほしい。

◆親がフルタイムで働いていても、途中の習い事などの都合、すくすくスクール登録している人もいるので、すくすくスクール登録で、おやつ希望者は平等の扱いにしてほしい。

◆自宅からの持参だと衛生面で(特に夏場に食中毒が心配)不安が残る。

◆働く親にとってはありがたい制度なので、先生方にとって負担があるのであれば、多少割高であっても、ぜひ実現してほしい。

◆週に一度だと、どうしてもお菓子みたいのになってしまうので持参であれば毎日持たせたい。

◆持参だと各家庭で差が出るので、補食代を支払った同じものがいいと思う。

◆補食代を支払って提供していただくのがいいですが、人件費等や補食代の支払い等で問題があるようでしたら、毎日補食を各自で持参する形でかまいません。

◆夏は食中毒が心配なので、やはり補食代を支払ってすくすくスクールで提供して欲しい。

◆補食代を支払うので皆同じものを提供して欲しい

◆以前のように補食代を支払って、提供していただきたい。しかし、給食のような健康、安全性が感じられない内容ならば、持参の方がよい。

◆前日の夕方、お迎えの時に職員の方に手渡し。出来ない日は、子どもに持たせて、クラスの先生か職員室の誰かに預けるようにして、保管して頂きたい。可能ならば、以前のように学童に料金を払って、補食を用意して頂きたい。今から一から新たに決めるのは大変。

◆入学した時からおやつはなかったので、以前どういった形だったのかわからないのですが、料金を払ってすくすくスクールで出してもらえたらありがたいです。

◆すくすくスクールで用意してくれるなら公平性は保たれて良いが、袋菓子などになるのであれば、各自自宅からの持参でも構わない。

◆理想は補食代を払うので、お菓子ではなく補食を用意してほしい。それが無理なら、持ち込みさせてほしい。

◆以前と同じ形式(補食代を払ってすくすくスクールで提供)が親としては助かる。子ども同士でも優劣がつかず良いのではないか。

◆以前のように補食代を支払ってすくすくスクールで提供してほしい。補食をみんなで食べる楽しみを、こどもたちに提供してほしいです。

◆おやつを用意するのを忘れてしまうことがありそうなので、補食代を出すのですくすくスクールで用意していただけると助かります。

圧倒的に多かったのは、このように「補食廃止前の形に戻してほしい」という声でした。これだけでも、すくすくスクールにおやつのなかった「空白の3年間」に、働く親がどれほど「学童のおやつ」を切望し続けた来たか、がわかります。



【質問4】すくすくスクールについてのご意見、ご要望があればご記入ください

さて最後に、補食に限らず「すくすくスクール」全般に関しての自由回答欄も設けましたところ、たくさんの書き込みをいただきました。主な内容で大別して、ご紹介します。

平日の閉所時間、学校休業日の開所時間など、「時間」に対する要望


現在、すくすくスクールの閉所時間は、

◆すくすく登録 (いわゆる「一般登録」:年間500円の保険料のみ)  夕方5時まで

◆学童クラブ登録 (月額4,000円)夕方6時まで

となっています。

また朝の開所時間は、夏休みなどは「9時から」です。

これは、他の23区内の自治体の学童クラブ等と比較すると、朝は遅く、夕方は早いほうです。開所が早い自治体では朝7時半や8時から、閉所が遅い自治体では夜7時や7時半までなどがあります。

以下の資料は、本年2月に当会が作成したものです。
全児童対策事業に一体化している学童保育の比較表(クリックで拡大します)
江戸川区から都心へ通勤する親は、「9時出社」とすると、8時頃には家を出なくてはなりません。しかし1年生になりたての子にとって、朝、一人で1時間の留守番をして、さらに一人で鍵をかけて家を出るというのは非常に困難であり、危険を伴うのでとてもできない…とお考えの保護者も多いのではないでしょうか?

また夕方に関しても、親が5時半まで都心で仕事とすると、電車で地元に帰ってくるのが夕方6時半。しかし子どもは、6時にはすくすくスクールを出されてしまいます。

冬など一人で暗い道を下校し、一人で鍵を開けて留守番…という状況にならざるを得ない現状があります。ですので、「せめて7時まですくすくスクール見ていてもらえたら」…と、思う親は少なくありません。

他に預け先もなく、自分以外に見てくれる人がいない親の場合、この「時間」の問題は切実であり、親が「小1の壁」を感じる一因となっています。このために、民間学童を利用せざるをえなかったり(週5日・7時まで預かりで月額4~6万円)、泣く泣く正社員の仕事を辞めざるを得ない親が、江戸川区には存在しています。近所に、健在で時間もある祖父母が住み、快く孫の面倒を見てくれる…そんな環境の親ばかりではないのです。

今回のアンケートでも、平日の閉所時間は、「夕方6時半まで」「7時まで」を希望、また学校休業日の開所時間は「8時」「8時半」を希望する声が、多く集まりました。

◆大型連休の朝(遅くても8時半くらい)、夕方の延長(せめて、7時くらいまで)あずかってほしい。特に、新1年生から、2年生くらいは。

◆一日育成日など開室時間が遅く、閉室時間が早すぎます。
全児童型のもので朝8時半から開室している自治体もあります。それでも遅いくらいです。そして6時までの学童はあり得ないと思います。いくらなんでも時間が短すぎます。民間委託などぜひ検討してください。

◆会社からあわてて帰ってくるのでもう少し長くあずかってほしいです。夏休みもう少し早い時間から預かって欲しいです。
(保育園の開園時間くらいから)夏休みは、すくすくスクールが始まるまで一人で過ごす時間があり心配です。

◆学童利用時間を6時半までにしてほしい。保育園の基本利用時間6時半と学童の時間6時の時間の差を埋めてほしい。

◆6時~6時半までの間、学童にいられるようにしてほしい。無理なら、保育園の空きホールを活用し、そこにファミリーサポートを配置するなどして、6時半まで安心して預けられる場所を確保してほしい。6時半まで預けられることが、小1の壁をなくす江戸川区の目玉政策となるようにしてほしい。費用負担は、利用する保護者にしてよい。

◆閉所時間も6時では早すぎます。
小1の壁で長年続けてきた仕事をやめざるを得ない保護者がいます。常識的に考えて、フルタイムの場合6時お迎えというのは近場でなくては不可能だという考えに及ばないのは、決定権のある方が実態を知らなすぎるのではないでしょうか。

◆学童の時間が18時までと聞いて困惑しています。都心部でフルタイムで働いており船堀駅到着は18時すぎてしまいます。現在保育園に預けていますが、18時半のお迎えギリギリです。時間の延長も要望したいです。

◆学童保育の終了時間が18:00で保育園より早いので、入学してしばらくは早く仕事を終える必要があることが心配です。そういった時間にも対応してもらえたらなあ…と思います。

◆夏休みなどの長期休みのすくすくスクール開始時間を8:30~にしてほしい。もしくは開門時間を8:15にしてもらいたい。正社員として働くと9時には仕事が始まるので。


「ゆっくりできるスペースを」「図書室を」「休養できる」「静かに宿題を」など環境に対する要望

すくすくスクールは、学校にもよりますが、教室1~2個分の空間を「ホームルーム」として、そこで子どもたちがすごすのが一般的です。登録児童が多いすくすくスクールでは、ホームルームに100~200名の子どもが、ぎっしりとひしめき合っている…という状況も珍しくありません。

たとえば江戸川区と同じように「全児童放課後事業」を取り入れている世田谷区(新BOP:ボップ)では、すくすくスクールホームルームのような「すべての子どもが過ごす部屋」とは別に、「静かに過ごす部屋」を設けています。

この部屋には、学童登録児童のロッカーなどがあり、入り口には指導員が一人いて、学童の子の連絡ノートの受け取りや出欠管理、見守りを行っています。学童登録以外の児童も入ることはできますが、折り紙や宿題など座ってできる静かな行為だけというルールになっています。

ここを「生活の場」として長時間過ごす学童登録の子にとって、宿題をしたいとき(※)、身体や心が疲れたとき、皆と騒ぐ気持ちになれないときなど、静かに過ごせる空間が確保されていることは、大きな安心につながります。
※多くの学童の子は、「学校(すくすく)で宿題やってきてね!」と親に言われます。何故かというと帰宅後の7時や8時ごろの家事がてんてこ舞いの時間帯に、「疲れ」+「遊びたいパワー」いっぱいの低学年の子に、家で宿題をやらせるのは、親にとってなかなか苦労だからです(^_^;)。

さて、そういった部屋は特になく、「分け隔てなく」全児童が一緒に過ごしているすくすくスクールの環境について、以下のような意見が寄せられました。

◆全校のすくすくスクールに学童専用の場所を

◆静かに過ごせる場所、または学童専用の場所の確保を全校で行ってほしい。

◆静かにすごせる部屋がないと、毎日あれでは子どもが疲れてしまい、行きたがらなくなり、仕事に差し支える。図書館はなぜ解放されないのか。

◆具合が悪い子どもは皆が遊んでいる部屋の床にそのまま横になっていると聞きました。
環境改善を求めます。

◆落ち着いて勉強できるスペースを確保してほしい。

◆すくすくスクール登録している児童数に対してすくすくスクールの面積が狭すぎる。

◆学校の図書室を何故、放課後に使えないのか?江戸川区長がどこかで言っていた「学校の施設を丸ごと使える」は嘘?(使えることはありますが、年に数回では意味がない) 大量の良書がありながら、放課後の貴重な時間に子どもたちに門戸を閉ざし、どこが「読書科を推進する江戸川区」か?ボール遊びをしたり、走り回りたい子どもばかりではない。読書したり、落ち着いて静かに過ごしたい子どももいるが、そういう子どもにはすくすくスクールの部屋はうるさすぎ、落ち着けない。喧噪のなかでひたすらマンガを読み、遊び飽きたおもちゃをいじって、空腹で親の帰りを待つしかない。

◆すくすくスクールの部屋にマンガと図鑑しかない。


すくすくスクールの内容に関する要望

各すくすくスクールでは、それぞれスポーツや文化系など様々なイベントが行われていますが、各すくすくスクールによってその内容や頻度、充実度に少なからぬ「違い」があります。またすくすくスクールホームルームに置かれている本や玩具などにも、「違い」があります。

ですので一括りには言えない面もありますが、それを踏まえたうえで、寄せられたご意見をご紹介いたします。

◆たまに工作教室などあるが、「保護者同伴必須」であり、働いている保護者の子どもは結局参加できない。

◆人数が日替わりのすくすくスクールでは、行事も計画が難しい。子ども達で話し合ったことや学んだことの積み重ねができず、遊びや子ども達の繋がりがなかなか深まらない様子。

◆勉強を教えてほしい

◆子どもの生活の場としての機能を提供してもらいたい。食べ物が復活することによって増える負担も生活の一部として受け入れて、それでも集団がよりよく動けるように業務の見直しをしてみてもいいのではと思う。

◆うちのすくすくスクールを見る限り、集団でなく烏合の子ども全体に対して先生が声を張り上げているのは厳しいな、先進の江戸川スタイル…と思う。
子どもが多いということは集団の力で学べること等利点はあると思うが、現状はただの「子どもがいっぱいいるだけ」になっていないかな?前向きに、あるべき姿に向かってPDCA (業務改善サイクル:Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)) を回し続けるように上位の管理者が努力を続ける段階にあるように見えます。

◆自分が小学生の時に利用していたころのように、第二のクラス、第二の家族のようなアットホームな環境になることを希望します。

◆一日育成日や、雨で外で遊べない日などに、テレビアニメを見せっぱなしにしないでほしい

◆すくすくスクールへ行きたくないという子供たちの声をよく耳にする。子どもたちが集まりたくなるよう、すくすくスクール側でも工夫や企画をしてほしい。

◆以前の学童は課外活動や夏休みは遠足があったと聞きました。
共働きとしては、預かっていただけるのはとても助かります。しかし内容はとても満足できません。一人っ子だったら民間のところへ預けていたと思いますが、2人、3人ともなると高額すぎて不可能です。保育園が手厚い分、小学校になった途端の差が大きくとても不安です。子どもも親も満足できるすくすくになってほしいです。



指導員(サブマネージャー)に関する要望

江戸川区では、平成15年から順次「学童クラブ」を廃止し、全児童放課後事業「すくすくスクール」に一体化していきました(平成17年度に区内全校で廃止)。そして実はその約1年前(平成14年)から、子どもたちの見守りにあたる指導員について「正規職員」の採用を中止、平成28年となった今まで、正規職員は1名も採用していません。

このことについて、江戸川区の多田区長は、今から10年前の平成18年、衆議院特別委員会に参考人として招致された際、次のように発言しています。

『学童クラブには正規の指導員がいました。これは公務員です。この部分は、これから非常勤化をしていくという方針をとっております。一日いていただく必要はないということになります。

したがって、これをそれに順次切りかえていきます。そうしますと、約5億円で済むことになります。学童クラブとすくすくを合わせまして、恐らく10億円ぐらいでできることになるかなというふうに思っています』

このように、すくすくスクール正規職員を減らしていくことで、すくすくスクール(学童)にかける予算を減らすというのが、当時からの江戸川区の方針です。

この件については、以下の記事で詳しくご紹介しておりますので、ぜひご一読ください。

参考記事⇒ 2014年9月27日
【学童保育縮小・廃止で予算削【学童保育縮小・廃止で予算削減を目指す!】江戸川区、「すくすくスクール」導入による学童保育予算削減のシナリオ


さて、このように正規職員不採用の期間が14年近く続き、退職しても補充はしない、という状況で今に至っているすくすくスクールですが、そのことによる子どもたちへの様々な影響は、保護者らも実感していることが、寄せられたコメントからわかります。


◆正規職員の人数を増やして欲しいです。非常勤職員が多いです!

◆トランシーバーでの連絡を職員の方がされていますが、携帯電話のようなものにならないのでしょうか?もっと軽くて小さいものを持たせてあげたいです。

◆指導員がコロコロ替わり、子どもたちの安全が守られるのか不安に感じます。

◆職員の方に負担がかかったり、迷惑をかけたく無い。

◆子どもに対してスタッフ数が少ない。目が行き届かない。責任を持って保育にあたれる正規職員が少ない。バイトが多すぎる

◆指導員をもっと増やしてほしい。いろいろ問題を抱えた家庭は多いと思う。そういう家庭の子を支えられるのは、指導員だと思うが、今の体制ではそういった大事な仕事はできないと思うので。

◆学童クラブ単独の時に比べ、すくすくスクールになって参加児童の数が桁違いに多くなり、指導員の先生はくたびれていると思います。大きな事故がないように、ミスが起こらないように気を配ることが多くて、一人ひとりに向き合う時間は極端に減ってしまいました。
すでに10年がたち、この状態が当たり前になりつつあり、この状態に慣らされてしまった指導員、子供たちがかわいそうです。あげくのはて、楽しみだったおやつまで奪われて・・・。本当に区のやることはひどすぎます。子供たちがまたここで子供を産みたいと思える、人にやさしい区政を行ってほしいと思います。


感謝の声

日頃、子どもたちがお世話になっているすくすくスクール。江戸川区の方針は方針として、それぞれの現場で職員の方々は子どもたちのために、日々、粉骨砕身の努力をされています。それに対して感謝の言葉も寄せられました。

◆毎日楽しくすくすくスクールに通っています。安心して通わせられます。

◆いつも良く子どもの面倒を見ていただいていて、大変満足している。

◆内容はとても満足できませんが、預かっていただけるのはとても助かります。

◆江戸川区のすくすくスクールの取り組みは、優れているということで各自治体からの視察も多いと聞いています。江戸川区の子育て環境はとても良いですし、“江戸川区と言えば子育て”と、テレビでも多々取り上げられる等、売りであると思います。

◆「すくすくスクール」では子どもが大変お世話になりました。すくすくスクールの良いところは、小1から高学年まで、多学年の子どもたちが一緒に遊び、時には喧嘩もありますが、タイミングを見計らって先生方が解決できるよう導いてくださり、また笑顔に戻れることです。
小1の娘はすくすくスクールが大好きで、春にはまったく乗れなかった一輪車が乗れるようになり、家庭での遊びでは体験できないことも教えてもらっている様子でうれしく思います。


その他のご意見

その他、下記のようなご意見をいただきました。

◆出欠確認だけで4千円の料金は高い

◆学童の4000円は高い印象。すくすくスクールの利用度が高いのはいいが、学童の子がすくすく登録児童に埋もれがち。何のための4000円か、出欠管理だけならもっと安価であるべき。

◆すくすくスクール登録の弁当持参の特例(学童登録すべき)
(注)多くのすくすくスクールで、「すくすく登録」の児童でも、夏休みなど事前に連絡をすれば、学童登録の子と一緒に持参したお弁当を食べてもいいということに数年前からなっています。

◆今は保育園の年長です。来年小学校に行くのを楽しみにしています。今は毎日保育園でおやつを食べています。両親が働いているから、学童に行くけどおやつが出ないと聞いて、心配しています。

◆日曜日などにデモでもしてマスコミに取り上げてもらうのはいかがでしょうか。働くママは忙しくても、大勢参加し話題になり何かの兆しになるのではと思います。

◆学童機能が充実していないと働けない

◆環境の恵まれた学校との差が激しい

◆利用者の声を聞いてほしい

◆江戸川区の学力に不安を感じる。

◆子どもに向き合わない自治体は将来稼ぐ大人にめぐまれない。未来への投資と思い、真摯に向き合うべき。

◆学童の子だけの特別プログラムみたいなものを月に数回でもやってくれればいいのだが。

◆江戸川区の働く親の子どもに対しての環境がひどすぎると思います。葛飾区はおやつも夏休みの昼寝もある。

◆学童は福祉。すくすくスクールは子育て支援。

◆本来の目的である健全な子どもの保育から外れた現状はおかしいと思います。共働き家庭にも住みやすい環境へのご配慮をお願いします。

◆小学校入学後の学童保育が心配です。子どもたちが安心・安全に放課後を過ごすことができ、親も安心して仕事を続けることができるように、まずは子どもたちの成長に大切な補食の復活を切に願います。

◆子どもを産みたいと思える、人にやさしい区政を行ってほしいと思います。

◆開室、閉室時間の延長分を民間委託などでぜひ検討

◆子どもがすくすくスクールに行きたがらなくて困っている。つまらないからだそう。子どもが楽しめる環境を作って下さい。

◆江戸川区で率先して、子どもの成長過程を支えるものとして補食・休養環境を含む国の方針まで全てのフォロー出来ている姿勢を見せるべきでは?

◆私が子育てをした頃は、学童クラブの名称で親子共に有難い環境でした。成人した子どもは今でもお世話になった先生と交流があります。

◆社会環境の変化は当然ありますが、子どもにとって良い環境は継続されるべきものだと思います。

◆学童保育とすくすくスクールの違いや、すくすくスクールに関する情報をもっと市民に提供してほしい。とくに、区内の保育園(認可や無認可を問わず)の保護者にはアピールを含めて周知すべきと思います。

◆江戸川区のすくすくスクールの環境が悪そうなため、民間学童利用や区外への引っ越しを考えています。

◆内閣府の指針を取り入れた“補食及び休養スペースの提供”が出来れば、全国的にも発信できる強みになるのではないでしょうか?これから少子化はますます進む上に、共働き家庭は増えると思います。未来の江戸川区のためにも、より一層魅力ある方針を打ち出して貰いたいと思います。これから少子化はますます進む上に、共働き家庭は増えると思います。未来の江戸川区のためにも、より一層魅力ある方針を打ち出して貰いたいと思います。

◆一人で静かに遊べている子=安心、と思わず、1人で遊んでいるその背景まで気付く視点で日々子どもを見守っていただきたい。一人ひとりの子どもが楽しく安心できているか?友達関係はどうか?日常の日々の子どもの様子。そこから何か変わっていたら、「今日は何かちがう!どうしたの?」と気付ける等、日々のつながりの中で細かく子どもを見守っていただく学童保育クラブのようなレベルを求めます。ただの「子どもの居場所」では、あってもなくても一緒です。子どもの幸せは何か、何のための放課後事業か行政に伝えていきたいです。

◆利用している子どもたちに意見を聞いてほしい

◆ボランティアで来てくださる講師の方へ、お礼がしたいです。

◆子どもたちの健全な育成をどう図っていくのかと言う点からも、江戸川区はもっとすくすくスクールに力を入れて取り組んでいただきたいです。

◆本当に学童が必要な家庭の子どもが、環境の劣悪さから民間学童に行かねばならぬのか。

◆大人や役所の都合ではなく、何が子どもの為になるのかを考えてください。小1の壁で長年続けてきた仕事をやめざるを得ない保護者がいます。保育園が手厚い分、小学校になった途端の差が大きくとても不安です。子どもも親も満足できるすくすくスクールになってほしいです。

◆将来的にもすくすくスクールや学童を利用したい家庭は増えていくと思います。多くの保護者が補食廃止については違和感があるからこそ、この動きがあるのだと思います。再度、区には考え直してほしい問題です。

◆世の中が社会への女性進出を推進しています。働く母が安心して子どもを預けられる場所を提供するのが、自治体の役目ではないですか?おやつが出ないなんてびっくりしています。子どもに優しい江戸川区だと思っていたのにがっかりです。

◆子どもが夕方まで安心して過ごせる家庭のような環境であってほしい

◆運営側の事情や都合は理解できる。しかし忘れてはならないのは、児童という「将来を担うべき人間」の扱いに関わる問題を我々は議論しているということである。事はおやつ問題に限らず、すべての議論において上述の視点を蔑ろにすることなど許されないと考える。今後も建設的な議論が交わされることおよび、児童の生きやすい社会となることを強く望む。

◆囲碁・将棋、お茶会…ドッチビー大会、いろいろなイベントを企画してくださり、子どもを楽しませてくれようとしていて、ありがたいです。あとは、やはり子どもたちのために補食を復活してもらいたいと強く願います。おやつがない現状、18時までいるのは高学年の児童だけ…しかも少人数。低学年の子は16時くらいには、ほとんどの子が帰宅するそうです。(元々幼稚園の児童が多い為)すくすくスクールには、助かっていますが、やはりすくすくスクールだけでは、働けないと思います。他区のように、もっと学童機能が充実していれば良いのにと思います。



【質問5】こどものいけん

さてアンケートの最後に、子どもたちにも自由に意見を記入してもらえる欄を設けました。やはり主体は子ども。大人の事情や利害抜きで、寄せられたご意見をご紹介します。
(中には、保護者が代筆してきたもの、代理で入力したものなどがあります)
子ども用アンケート用紙
(クリックで拡大します)

◆おやつが欲しい

◆もうちょっと静かなほうがいい

◆集中できる環境がいい

◆とても楽しいです。

◆「おやつがないなんて、いやにきまってるじゃん。そんなところで、18じまで、まいにちすごすなんてたえられないよ。だれがおやつナシなんてきめたの?ひどすぎる。きめたひとは、いじわるなひとだね

◆夕方はとてもお腹が空きます。すくすくでの補食はとても楽しみでした。

◆教室が狭くて、落ち着いて勉強が出来ない。

◆違う学年の子とも遊べて楽しい。

◆レゴをふやしてください

◆もっとたくさんのイベントがあったらいいです

◆おやつがないのは、嫌です。すくすくでおやつが食べられると良いのに。

◆楽しい。

◆6時までいたい。

◆おやつをいっぱいたべたいな。おやつがほしい。(1年生)

◆おやつを持って行きたい。友達とゲームで遊びたい。

◆カレーパーティーとかまたやりたい

◆「うんてい」を頑張ってやったあとは、お腹が空くので、なにか食べたいです。

◆こどもがおおくてせまい(1年生)

◆男の先生もいて欲しい。(若い人)サッカーを一緒にやりたいから。

◆おやつがあったほうがいい。おなかがすくから。外で遊んだあとにたべたい。(4年生)

◆おやつはおちついたところで食べたい。ワサワサしているところでなら食べたくない。

◆おやつはメニューによって「今日は食べる。食べない」を自分で選んで決められたらうれしい。

◆シルバニアの人形と家が古いので、新しいのに変えて欲しい

◆校庭利用時間を延ばしてほしい。特に冬は短くなり、遊ぶ時間がほとんどない。

◆テーブルが足りない。遅くいくと、テーブルが満席で、お絵かきしたくても入れずにできない

◆すくすく利用子ども数に対して、すくすくの遊べる場が狭すぎる。きゅうくつ。(1年生)
(子どもから聞き代筆しています。子どもの声は生の声として、しっかり聞いて頂きたいと思います。 保護者代筆)

◆夕ごはん、までが長すぎて、お腹がへるし疲れる。

◆おやつがほしい(5こ)

◆ばんごはん 7じはん 前はあったのに (4年生)

◆おやつがあるほうがいいな

◆学童でおやつ食べたい!

◆いろいろあってたのしい。

◆おやつがあったらいいです

◆アイスもいいな。ラムネ、ガリガリ、アイス (2年生)

◆おかしがあったらいいな 楽しいな(2年生)

◆おやつがあったらいいな。うれしいな。でもすくすくの子はおやつがなくてかわいそう(1年生)

◆おやつの時間、友達と話したり、ふざけあったり、そういうのはいいと思うのです。ぜひ復活させてほしいと、そう思います(卒業生)

◆学校の授業が終わってすくすくスクールに行くこと自体も好きだったけど、なにより4時半(※)に食べられるおやつは楽しみの一つだったから、おやつは食べられると考えるととても嬉しいと思います。たくさん遊んでおなかがすくことも加えて、おやつは必要不可欠だと思います。どんなに学校が辛くて嫌でも、すくすくスクール行事やおやつを楽しみにできたので。またやってほしいです。(中学2年)


(※)すくすくスクールが導入され補食が提供されていた当時、提供時間は3時半、4時などでしたが、江戸川区の方針で徐々に遅くなり、廃止直前には5時15分ごろの提供になっていました。


このように非常にたくさんのご意見をいただきました。お寄せいただいた皆様、本当にありがとうございました。

これから夏休みを控え、各すくすくスクールでは保護者会が開催され、「持ち込み補食」について意見のやり取りがあることでしょう。
その際には、

◆夏休みのような学校休業は、朝からお弁当や水筒を持参して、すくすくスクールに直接来るのだから、補食も子どもがデイリーに持参しても良いのではないか?

学校があるときは補食は「5時以降」だが、夏休みは授業のある通常日と違う。学校のプール活動があることや夏の暑さなど子どもたちの疲労にも配慮し、夏休み期間は「3時や4時台」に補食を早めてもいいのではないか?

と言った意見も、考えられるかと思います。

保護者の「自主的な運営」とされている、現状のすくすくスクール補食制度。
子どもたちのより良い環境のため、それぞれのすくすくスクールで保護者自身が、声を上げ、実績を積み重ねていくことが重要です。

今回のアンケート結果が、そのご参考となればと思います。


最後の最後に、ご意見の一つをピックアップさせていただきます。

このご意見は、江戸川区長、江戸川区議会の皆様、すくすくスクール担当課など、江戸川区政に携わる皆様へのメッセージとなっていますので、ご一読ください。

『すくすくスクールのスタッフの皆さんは子供達をよく見て下さっており、安心して子供を預けられるので、とても助かります。

江戸川区のすくすくスクールの取り組みは、優れているということで各自治体からの視察も多いと聞いています。江戸川区の子育て環境はとても良いですし、“江戸川区と言えば子育て”と、テレビでも多々取り上げられる等、売りであると思います。ここで内閣府の指針を取り入れた“補食及び休養スペースの提供”が出来れば、全国的にも発信できる強みになるのではないでしょうか?

これから少子化はますます進む上に、共働き家庭は増えると思います。未来の江戸川区のためにも、より一層魅力ある方針を打ち出して貰いたいと思います。

最後に、ご自身の小学校1・2年生時分の頃、学校から帰って食べるおやつがどんなに美味しかったかを是非思い出して頂きたいです。そして、今、昼食後~夕食まで、働きながら何を口にしているかを是非お考え下さいませ。(私はコーヒーを飲み、お菓子を少し食べますが…申し訳なくて子供には言えません) 』

長いお付き合い、ありがとうございました。

2016年4月1日金曜日

【「持ちこみ補食」開始!】区内ほぼ全校で「5時以降実施」の模様。保護者の要望をさらに伝えてより良い運用に!

1月から2月にかけて、江戸川区内全73校のすくすくスクールで、「保護者の持ち込みによる補食」に関する保護者会が、順次開催されました。

この保護者会の結果について、各校の保護者らから伝え聞く情報をまとめていきますと、それぞれのすくすくスクールで、それぞれの結論は出た模様ですが、どこか煮え切らない思いを抱えたままと言う声も少なくありません。

何しろ、各校のすくすくスクールの保護者は、基本的には横のつながりがありません。ですので、

「持ち込み方法について、うちはこうしたけど、お隣の小学校ではどうしたのだろう?」
「もっと上手な運用方法のアイデアはないだろうか?」
「要望したことについて、江戸川区の担当者からこういう理由で断られたが、他の学校ではこういう要望は出なかったのだろうか?」

そんな疑問を抱きながら、出た結論を受け止めている…このような状態のようです。

これに関して、すくすくスクール取りまとめる江戸川区担当部署より、江戸川区全73校の保護者会の結果を取りまとめて、保護者らに情報提供していただければベストです。自治体と保護者が手を取り合って、子どもたちのためにより良い運営スタイルを考えて、運用していくことができるでしょう。

しかし残念ながらそういった対応は、現在のところありません。

また本日は4/1。各校のすくすくスクール学童クラブに、昨日まで保育園で過ごしていた新一年生がやってきています。第一子で新一年生ですと、すくすくスクールの状況もよくわからない…という状況の方も多く、情報的に孤立する親も少なくありません。そこで当えどがわ学童保育フォーラムが、各地の保護者から寄せられた情報を、このブログでお知らせしていきたいと思います。

「保護者による持ち込み補食」イメージ
「ジッパー袋+マジックで記名」で、「袋菓子」、さらに「常温保存可能な飲み物(任意)」という基本スタイル



◆結局、「補食を食べる時間」は何時になったのか?

さて、今回の保護者前に私たちが行ったアンケートで、保護者らが最も気にしていたのは「補食を食べる時間」でした。

(参考) → 2015年11月17日記事 【すくすくスクール保護者アンケート結果発表!】おやつを「希望する」人の割合が、なんと「100%」!


このアンケートでは、保護者のほとんどが3時半から4時半のタイミングでの補食施行を希望していました。

しかし、実際の保護者会での決定事項は、江戸川区内全73校のうち、ほとんど(おそらく70校近く)が「17時以降」となったようです。

このズレは、何でしょうか?

「3時半から4時半」を希望しながらも、最終的に「5時以降」に決定したという何校かの保護者からは、下記の声が寄せられました。

■5時以降にならないと、「食べる場所がないから」「場所があかないから」という理由で、「3時半~4時半」は食べさせらえないと言われた。
(注:今回の「持ち込み補食」は、すくすくスクールホームルームでは食べてはいけないことにされています。ホームルーム「以外」の場所を、「学校側と話し合って使う」とされています)

事例①
食べる場所は、すくすくスクール隣の「会議室」と指定されたが、先生方が会議で使う場所なので、先生の勤務が終了する時間(5時前後)まで会議室は開かない。だから補食は5時以降しかできないと言われた。

事例②
食べる場所は「理科室」と指定されたが、そこも4時半以降しか空かないので、補食は5時以降しかできないと言われた。

他に校内に空いている場所がいくつかあり、そこならば3時半ごろから利用可能ではないか?と聞いたが、「新一年生は人数が増える予定なので、潰して教室にする可能性があるから使えない」「すくすくスクールホームルームから少し離れており(校舎の端)、子どもの導線が悪いので使えない」などの理由で断られた。


■3時半~4時半は、夢中で遊んでいる時間であるから、すくすくスクールでの「遊びがとぎれない」ことが重要であるとの江戸川区の指導に従って、「5時以降でないと食べさせられない」と、言われた(声多数)。


こういった理由により、江戸川区内73校中、ほぼ70校近くで、補食の施行時間は「5時以降」となったようでした。このように5時以降になったことで、補食の希望者は減り、学童登録も減ってくと思われます。

しかし中には、3時、4時、4時半に決まった学校も、ごくわずか数校あったとのことですので、これらの学校がどのような背景で、理由で、この時間に決まったのかは、今後の続報に委ねたいと思います。

◆子どもにとっての「補食」は、空腹を満たすだけのものではない

補食は、学童の子どもたちにとって、単に肉体的な空腹感を埋めるだけのものではないと、私たちは考えています。厚労省はじめ、国の機関である「小児科と小児歯科の保健検討委員会」が、学童期の補食を「必要なもの」とする指針を出してきたことにもあるように、学童の「心身の発育」のために必要な補食を、補食として「適切なタイミング」で摂ることが必要なのです。

それでもこれまでの2年間、補食がないために空腹を抱えて遊び続けていた子どもたちのうち、一部だけとはいえ、そして、遅い時間とはいえ、補食をとれることになりました。これは大きな前進です。

すくすくスクールの意義は、「遊びの中から学ぶ」ことだそうです。

しかしながら、その「意義」と「補食の意義」は、それらを天秤にかけて、どちらかを選ぶというような性質のものでしょうか?

遊びをとぎれさせないためには集中力が必要です。そのためには、エネルギーの補給が重要です。特に低学年児童は夢中になると、「のどが渇いた」「おなかがすいた」ことに気づかず、心身のバランスを崩すぎりぎりの状態まで遊んでしまいます。集中力も低下します。そして集中力が低下すると、事故やトラブルなどの危険にもつながります。

すくすくスクールの意義を活かすのであれば、学童期の子には一般におやつが必要であるという事実を重視し、大人の配慮として、補食を取らせることが必要なのではないかと考えます。

また、働く親の子どもは毎日一定時間、必ず行かなければいけないすくすくスクールであるのに、お友達とのトラブルなどで楽しく通えない子もいます。そのような子に、おやつによる気持ちの切り替え、おやつを媒介とする大人のアプローチが重要な場面は、少なくありません。

理念で、おなかも心も一杯になるのは大人だけ、いえ、大人でも、一杯にすることができるでしょうか? 子どもにはなおさら、大人の思いやりが、そしてぎりぎりの状態におかない大人の分別が必要です。

大人がすべきことは、子どもにおやつを食べさせないことを正当化する理由を、なんとか見つけ出すことではなくて、「すくすくスクールの意義」と「心身の健全育成」をいかにして両立させるかを考えることではないでしょうか。

いっぽうで、これはすくすくスクールのスタッフの業務を増やすことになります。

補食がなくなって2年、現場のスタッフの数は、ますます減らされているにもかかわらず、子どもの数が多い時間帯での補食を実現しようというスタッフの方々が存在するということは、現場の理解がいかに深いかを物語ります。

業務が大変になっても、子どもたちが元気に遊べ、笑顔で過ごせる環境を作りたい。そのお気持ちに感謝の念を禁じ得ません。

そして、学校によっては、もっとよい補食にするにはどうしたらよいのか、おにぎりや、果物の持ち込みは実現できないか、また、毎日廃棄物が多く親の負担が多い個人持ち込みでなく、共同購入にすればもっと楽に、そして子ども達も同じ物を食べる喜びを共有できるのではないか、そういう話し合いが保護者の間で自主的に始まっているところもあるそうです。

補食の説明会では、「スタッフのマンパワーを理由に補食時間の希望を断ることはない」とのことでしたし、区長の説明によれば、すくすくスクールの活動は「学校中を使える」とのことです。保護者の希望をいかようにも実現する条件は揃っているはずです。


◆夏休みに向けて、引き続き保護者の要望を出し続けていくこと

早いもので、今週末からもう学校は春休み。4月1日には、前日まで保育園で過ごしていた子どもたちが、「一日育成日」にリュックサックにお弁当を入れて、すくすくスクールにやってきます。そして幼いこの子たちこそ、より早い時間のエネルギー補給を必要としています。

今、すでに補食が「5時以降」となったすくすくスクールは、しばらくはそれで運用が続くでしょう。次は、夏休みです。今度は新一年生の保護者を交えて、夏休み前の学童保護者会があります。その時にまた、補食の運用について、保護者とすくすくスクールスタッフが話し合う機会となります。

この時の話題として、時間だけではありません。「補食を持ち込み方法」もまた、焦点となります。

なぜなら現状のルールでは、「補食は必ず保護者が持ち込む」とされています。つまり週末などに、保護者が持ち込まなければいけないというところがほとんどです。

確かに学校開校中は、ランドセルに子どもがおやつを入れて登校するのは、トラブルが心配されるでしょう。しかし夏休みなどの「一日育成日」には、子どもは学校へは行かず、すくすくスクールに直接やってきます。その時、リュックにはお弁当と水筒が入っているのです。そこに何故、「補食」が入っていては、いけないのでしょうか?

たとえ一日育成日でも、補食だけは保護者が持っていかなくてはならないのでしょうか?

また、学校開校中はたとえ「5時以降」の補食となっていたとしても、夏休みなどの長期休暇の長い保育時間をすごすために、補食の時間は、もっと早い時間に変更する必要も考えられます。

補食運用方法の見直しは、保護者の希望があれば、何度でも行えるそうです。

節目、節目で、補食の形態をもっとよいものにするチャンスが巡ってきます。補食についての話し合いは、これからです。

各学校の保護者の皆様におかれましては、諦めることなく、声を上げ続けていただきたいと思います。また疑問やご意見は、ご遠慮なくえどがわ学童保育フォーラムにお寄せください。

何卒よろしくお願いいたします。

2016年2月10日水曜日

【すくすくスクール保護者会報告】「予算ゼロ、スタッフ増員なし」の江戸川区。 すでに開催された地域の保護者から、疑問、課題の指摘が続々と…

年明けから、江戸川区73校のすくすくスクールにおいて、学童登録者向けにお手紙が配布され、「持ち込みによる補食実施に向けての保護者会」が開催されています。

(お手紙詳細は前回の記事をご覧ください。こちら

2月9日現在、江戸川区内73校のうち、1月8日に開催されたという最も早い小学校を皮切りに、すでに10校程度で開催済み。この2月に入ってから、次々と開催が続いており、2月中には江戸川区内73小学校の、すべてのすくすくスクールで保護者会が行われるようです。

先日2月7日(日)、すでに開催された10校から数名の保護者が参加し、船堀タワーホールにて情報交換の集まりを行いました。

集まりには、これから保護者会があるという保護者も来場し、すくすくスクール側からどんな話がされるのか? どういう風に要望を出して行ったらよいか? などについて情報の交換が行われ、充実したひと時となりました。

今回は、この情報交換会の内容をお知らせします。これから保護者会が開催される方、またすでに開催されたものの決定内容に疑問を感じておられる方の、参考になればと思います。


◆特に保護者の関心が高いのは、「補食を食べる時間」

江戸川区が、昨年12月からの説明会で、保護者に繰り返し訴えているのは下記の点です。

①「持ち込み補食」の対象児童は学童クラブ登録児童であること

②実施場所(食べる場所)は、原則、すくすくスクールホームルーム以外の学校施設であること

③補食は保護者が直接、各すくすくスクールに持参すること(子どもが持ってくるのはダメ)

そして、「上記以外の詳細」については、「(これはあくまで保護者の「自主運営」なので)各すくすくスクールでの保護者主体の話し合いで決定してください」と、繰り返し訴えています。

「上記以外の詳細」…それは例えば、補食を食べる時間、回数、補食をどんなふうに持ち込むか(チャック袋+記名など)、どんなものが良いか(せんべい、クッキーなど)、どんなものがダメか(生もの、汁物、飴、ガムなど)といった、運用上の細かい取り決めを指しています。

この中で、保護者の関心が高いのが「補食を食べる時間」です。

昨年11月に行った当会の自主アンケートでも、非常に多くの意見と要望が寄せられました。


このように、97%以上の保護者が、3時台に、遅くとも4時台に食べさせることを希望しています。

この質問の自由回答でいただいたコメントを見ても、摂取時間について切実な声が多数、寄せられていました。

「5時以降は夕食に響くのでやめてほしい」

「3時半ごろ。保育園でもそのくらいだったので。夕飯に支障のない時間であげるのがよいと思います」

「3時ごろがいい。保育園であったおやつが、小学生になったとたん、無くなり。お腹を空かせた子供が、お腹が空いているのにどうしておやつが出ないの?家に帰りたいと言うのを、なだめながら仕事をしています。区外に勤務している関係で、まさか自分の住む江戸川区におやつが無いとはさらさら考えていませんでした」

「4時。やはり、おやつは共働きの家庭で家でおやつを食べに帰れない子供の事を考えて、6時まで学校にいなければならないような子供に向けて考えてたい」

また昨年12月、葛西区民館で開催された保護者向け説明会で、補食の実施時間について保護者と江戸川区担当者の間で、下記のようなやり取りがありました。

◆保護者:質問
「保護者の話し合いで実施の形態を決めてよいということですが…例えばスタッフのマンパワー不足等(職員が足りない)によって、食べる時間や回数(例えば低学年用と高学年用など補食タイムを2回設けること)が、限定されることはないのでしょうか?」

◆江戸川区・教育推進課長:回答
「保護者の意見で決めてよく、スタッフのマンパワーを理由に、保護者の希望を断ることはありません

いまではご存じない方も多くなりましたが、補食が廃止される直前の平成24年、すくすくスクールの「補食」は、5時以降でした。

そして平成11年以前の江戸川区の学童クラブでは「おやつ」はもちろん3時台でした。

しかし、平成11年に「すくすくスクール」に吸収されて以来、いつしか徐々に時間を後ろにずらされていき、最終的には「一般登録の子が帰ってから」の「5時以降」となってしまったのです。

これにより当然保護者の何割かは、「5時以降なら、いらない」として、補食希望者の数が激減。これを受けて江戸川区は、「補食を希望する保護者の数は減っているから」とし、補食廃止に向けての動きを加速する一因にもなりました。

このように「5時台のおやつ」という事態が長く続いた江戸川区。しかし今回の「持ち込み補食」では、「保護者の自主運営なのだから、保護者の希望で決めてよい。スタッフのマンパワーを理由に、これを断ることはない」と、江戸川区の責任者が明言したのです。

これは、昨年開催された江戸川区議会の答弁において、江戸川区教育委員会の教育長が、「(補食の持ち込みについては)保護者の意見をとりいれながら実施方法を丁寧に検討して行く」という回答をしたことに合わせた発言と思われます。

参加者が持参した「持ち込みの見本」
保護者会では区からも見本提示があったそう。
(クリックで拡大)
これらの流れから、今回の「持ち込み補食」では保護者らが希望すれば、例えば「3時半」といった時間に食べることも可能であると考えられます。これは長らく5時台の補食を受け入れざるを得なかった江戸川区の働く保護者にとって、大いなる福音です。

ところが…ところがです。






保護者の希望は「封じ込められる」?

ところが、すでに今回の話し合いが開催されたすくすくスクールの保護者から、こんな発言がありました。

「保護者会で、親が3時や4時台に補食を食べさせたいと希望を出しても、それらの要望は“封じ込めるように(会が)進められている”と、強く感じました」


この参加者の方は、以下のような資料で、自分のすくすくスクールでの保護者会の様子を報告してくださいました。
クリックで拡大

上記(赤線部)にあるように、「遊びを中断してしまう」ことを理由に、3時台、4時台に希望を出した保護者の声は受け入れられず、結局、「5時台」に決定したそうです。

そして実は、すでに開催済みの10校すべてにおいて、補食の時間は「5時以降」に決定しているという話もありました(正確には未確認です)。


これを裏付けるかのような資料があります。

江戸川区が、あらかじめ保護者に配布した8枚もの手紙でも、すくすくスクールの活動時間やスタッフ数などが各すくすくスクールごとに詳細に記載した資料がありました。
(8枚のお手紙ついては、詳細はこちらの記事をご覧ください)

保護者会では、この資料を元にして、まず江戸川区担当者あるいはすくすくスクール職員の方から、「すくすくスクールの本来の目的は遊びと学びにある」こと、「すくすくスクールではいかに遊びに重きを置いているか」ということなどが繰り返し説明されるため、「保護者から3時、4時と言った希望を出しにくい空気になる」とのことです。

「これまでの事情やいきさつを知らない保護者も多いため、江戸川区の担当者から、すくすくスクールは『遊びの場所』だと資料を基に、繰り返し繰り返し強調されて…補食が3時・4時では、大切な『遊び』が中断してしまうんですよと強く言われると…

そしてこの件では、江戸川区では『人の増員もない』とのことですよね。だから補食を始めることで、日ごろお世話になっている指導員さんらの負担がますます増えるんだ…ということを、親たちは暗に感じさせられます。

こういったことから、『3時半がいい』などとは言えない雰囲気になって、結局江戸川区が提示する『5時以降』に決まりました。なんかみんなモヤモヤしたまま、『仕方ないか。食べられるだけまし』という受け止め方です」

そんな声も上がりました。

保護者会では、江戸川区のある意図に基づいた「誘導」と「声の封じ込め」が行われている…そんな状況があるのではないか? そう思える発言でした。


◆保護者会に参加した方からの様々なご意見

上記のほかにも、各小学校の保護者から様々な発言をいただきました。一部をご紹介します。

●Aさん


「保護者会では、『遊びをとぎれさせない』という、すくすくスクールの意義の説明が長い時間をとって強調され、さらにスタッフのマンパワーに関する説明なども受けました。


江戸川区(担当者)からの説明はそのようなことに終始し、肝心の補食の目的や意義、そしてその保護者持ち込みをどううまく実施するか?という話が出ることは、ほとんどありませんでした。

これでは、子どもを中心にした議論ではない。そう、感じました。

江戸川区は、『3食で子どもの栄養は足りている』と繰り返し言います。しかし極端なことを言えば、単に栄養を満たすだけなら、一日一回とか、もっと少ない回数でも良いという話になります。そうじゃなくて大事なことは、『食には適切なタイミングというものがある』ということでしょう。
そういった話は、保護者会で江戸川区からは全くなかったですね」

●Bさん

「今回、すくすくスクールホームルームとは別室で補食を子どもに食べさせるために、見守りのスタッフを1名、付けることが条件です。しかし江戸川区では、そのための職員増強や予算確保をする予定がまったくないと聞いて、大変驚きました。


江戸川区は、補食の持ち込みを認めた以上、現場に過度の負担がかからないよう、必要な人員確保を行う責任があると思います。


『補食を認める』と言いながらも、予算は一円も出さず、『実施については現場と保護者に丸投げ』しただけ。あまりに無責任だと思います」

●Cさん


「保護者会では、集まるとまずは資料を基にして、学校からの下校の時間やイベントの開催状況、スタッフのマンパワー状況など、その場ですくすくスクールの運営状況を長々と説明されるんです。


これによって、聞いている保護者らは漠然と、『(3時や4時の)早い時間では、補食実施は難しいんだ』という印象を抱くようになっています。

さらに、学童登録の保護者らは、ほとんど横のつながりがありません。普段顔を合わせることがない(学校によっては一年に一度あるかないか)保護者が集まった状況で、江戸川区の担当者に向かって、本来の要望(適切な時間での補食実施など)をはっきり主張するのは、雰囲気として非常に難しかったです。


結局、唯々諾々と江戸川区担当者のトークに誘導されるまま、17時以降の補食実施に落ち着いてしまいました」

●Dさん


「うちのすくすくスクールでは、夕方になると奇声をあげたり、元気に遊ぶ気力も無くなって、床に座り込んでマンガを読むのが精一杯の子、寒いホームルームで体温もあがらなくなっているような子がいます。(すくすくの部屋が1階で、ドアの開け閉めで冷たい風が吹き込んでくるので、あまり暖かくないこともあります)


そういう状況の子どもたちに、もはや大人が慣れてしまっていているんです。ふと気が付くと『これって学童保育なんだっけ』と、愕然とします。この状況を改善するためにも、補食の実施が必要だと思いました」


●Eさん


「運用ルールを定めたのですが、『お菓子などのゴミ・食べ残しは、一週間分まとめて持ち帰る』ということになりました。週に一度ですから、腐敗の問題のために、みかんなどの果物すら持たせられません。


一日分の補食をジップロックなどのパックに入れて預けておき、そのなかに一日ごとにゴミを入れておき、週末などに持ち帰ります。これによってパックのリサイクルもできません。ゴミが実施のハードルになる状況になっており、納得できない。もっと柔軟性を持たせられないのでしょうか?」


●Fさん


「持参補食の実施で、サブマネージャーさんはじめ職員の方は、手間が非常に増えることになります。


なにしろ何十人分ものおやつの袋を管理し(透明の衣装ケースなどで保管)、子どもごとにその日の分を取出し、食べるときには他の子の分を食べないか、勝手に交換し合わないかなどの監視をし、さらにそのゴミも各人にきっちり分けておき、それを保管して保護者に返却する…ということをやらなければいけなくなりました。


3年前までは、すくすくスクール単位で、希望する保護者から月額1,700円を集め、生協などの宅配を利用して冷凍のおにぎり、シューマイなどの軽食を提供してくれていました。


この方式に戻したほうが、よほど現場の手間は少ないのではないでしょうか?」

●Gさん


「『すくすく登録』の人数がどんどんふくれあがっても、サブマネ、プレイングパートナーなど職員の人数が変わらないことが、江戸川区からの資料を見比べてわかりました。


そもそも、職員が明らかに不足しています。遊びだけでなく、『生活の場(保育)』として参加している学童登録の子どもにまで、目も手もまわらない、現状がよくわかります。

江戸川区はなぜ職員を増やさないのでしょうか? それどころか減るばかりと聞いています。よほど予算を出したくないのでしょうか?」


紙パック飲料例
●Hさん

「補食の時、クッキーやせんべいがメインになるので、パサパサしますから飲み物も必要ですが…すくすくスクールからは麦茶は出してもらえないことに決まりました。

親が、小さなパック麦茶などを、おやつと一緒にジップロックで持ち込みはOKだそう。でも小さな紙パック飲料って、1個80~100円程度。これが毎日となると…結構、負担が大きいです。

それが無い子は、水道の水を飲むようにとのことです


Ⅰさん

「食べる『場所』は、『すくすくスクールホームルーム“以外の”場所で』というのが、今回の江戸川区の指定でした。うちの小学校では、保安上の問題で、すくすくの並びにある『会議室』を使用するようにと言われました。

それはそれでいいのですが、親が3時~4時台の補食タイムを要望しても、その会議室が先生方の勤務終了時間(4時45分)までは、先生の会議や研究発表、またPTAなどで使う予定があると言われてしまい、結局補食タイムは、『5時以降』になってしまいました。

それでも、親たちはたとえ5時以降でも、食べられるなら今までよりはマシだから…と、納得せざるを得ませんでした。

江戸川区が5時以降しか補食タイムを認めていない理由として、『すくすくスクールの遊びの中断』云々が挙げられていますが、そのほかの理由として、ウチの小学校のように『食べる場所の制約』によって3時、4時が実現しないケースもあるということなのです。

私も腑に落ちませんでしたが、他の親からは、『江戸川区は、“親の自主運営。親が決めていい”と言いながら、いざ決めようとすると、結局あれはダメ、これはできないと言ってくる、制限があるなら早く明示すべきだ』という意見が挙がっていました。

昨年12月の説明会でも、江戸川区の担当者は時間の制約(5時以降でないとダメとか)、回数の制約(たとえば2回設けるとか)はないというニュアンスでした。


「東洋経済オンライン」記事
クリックで拡大します。
また多田区長も、こう言っておられます。『すくすくスクールは、“学校の施設を丸ごと、すべて使える” (多田江戸川区長発言: 2013年/東洋経済オンライン記事) 』と。そのはずなのに…現場の実際は、たった5~6人の子どもの補食のための部屋すら用意する余地がないという回答です

※本件に関連しては こちら も是非お読みください。上記記事に対するえどがわ学童保育フォーラムの分析記事です。

ご意見、ご報告は、上記以外にも多数いただきました。

とにかく、多くの方が口をそろえて言っていったのは、「保護者会では、サブマネ(指導員)さんなどに遠慮してしまい、なかなか要望を出しにくい雰囲気になってしまう」ということです。

わが子に適切な時間に補食を食べさせたくても、いつもわが子がお世話になっている職員の方の負担増を突きつけられると、それが言えなくなってしまう…そんな保護者会の様子が、見受けられます。

これを解決する手段は、ただ一つ「人の増員(予算)」に尽きますが、江戸川区ではこの件についてそういった対応は一切、ありません。


◆都内他自治体の「学童」との比較

さて多少余談になりますが、とある保護者の方が、以下のような資料を作成されたということで、会場で配布いただきました。ご紹介します。
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この「全児童対策事業」というのは、簡単に言えば、就労家庭以外の子どもにとっても、放課後の居場所にもなるタイプの運営のことです。

いま都内の学童クラブは、従来型の「学童クラブ」を持つ自治体と、学童クラブ機能を内包した「全児童対策事業型」を導入している自治体、主にこの2種類があります。

すくすくスクールは、もちろん、後者です。

板橋区の「新あいキッズ」では、17時までの登録であれば、「出欠管理は無料」、そのあとの時間まで残る場合の料金は江戸川区よりかなり低く、しかも補食代を含んでいます。さらに、厚労省の「放課後児童健全育成事業基準条例」に基づいて運営する方針を打ち出していますので、学童保育としての機能をきちんと保持しています。

江戸川区では、17時までの出欠確認のためだけでも、月4000円を徴収されますが、他の区と比較して、おやつがない、育成時間が短いなど、突出してサービス内容が低いことがはっきりとこの表に現れています。

自治体による学童クラブの比較については、また追って本ブログで詳しくご紹介する予定です。


◆これから「保護者会」がある方へ
 ~要望のポイント、今後の課題など

情報交換会には、これから保護者会が開催されるという保護者の方も出席され、自分たちはどう要望したらいいか?という点に、高い関心が集まり、発言が続きました。

Jさん

「補食のタイミングは、特に低学年にとって重要です。しかし江戸川区が言う『遊びを途切れさせない』が、そんなに重要なら、『遊びに入る前のタイミング』…つまり、下校してすくすくスクールにやってきた直後くらいの時間での実施を望んではどうでしょう?

つまり、『何時に』と時間で要望するのではなく、『遊びに入る前のタイミングで食べさせる』という要望の出し方です」

Kさん

「補食の時間だけでなく、補食をとるタイミングの回数についても、縛りはないと江戸川区は言ってますよね。

では例えば、①3時から3時半の間くらい、②5時以降と、の2回のタイミングで補食を実施してどうでしょう?

主に低学年は①、6時間目まである高学年は②というタイミングになるでしょうが、子どもによっては、『いつもは①だけど、今日は3時からの何かに参加したいから②で食べる』など、変更も可能とします。こうすれば、子どもにとってもよい制度になるのではないでしょうか」

●Lさん

「他の食べない子(すくすく登録の子)などがいる前で、『おやつですよ』と声をかけることは良くないという意見も聞いたが、それは問題ないと思います。おやつを食べない子たちには、きちんと説明しておけばよいのです。

『あの子たちは、親の都合(就労)で、すくすくスクールでおやつを食べるんだよ』と説明すれば、『そうか。自分はおうちにお母さんがいるから、おうちで食べるんだ』…そんなふうに、子どもたちはちゃんと理解・納得すると思いますよ。

世田谷区では、いわゆる『すくすく登録』にあたる子どもたちに対して、職員からきちんとそういった説明(学童の子はおやつがある)がなされるそうです」

●Mさん

「遊びに夢中で、声かけでも集まらない子もいるでしょう。でも『その時間以外では食べられない』というルールを教えていくことで、『遊び途中』での補食実施も十分可能ではないでしょうか?

遊びももちろん大切なのはわかりますが、適切な時間での食も非常に重要です。特に小さな子どもにとっては、生活のリズムです。学童は生活の場でもあるのです」

●Nさん

「一日育成日となる春休みや夏休みなどは、学童の子はお弁当と水筒を持って、朝から夕方まですくすくスクールに行きますよね。

お弁当を子ども自身が毎日持っていくのに、おやつだけ親が届ける、しかも一週間まとめて持ち込むとかって…何か変じゃありませんか?」

以上、様々な発言をいただき、保護者情報交換会は終了しました。

今後、保護者会でどのような決定がなされるのか?

また補食の必要性が高い新一年生を迎えた4月以降、どのように運営の見直しをするのか?

今回の「保護者による持ち込み補食」は、約3年もの間、23区で唯一、「おやつ無き学童保育」を実践してきた江戸川区としては、画期的な出来事と言えるでしょう。これも、3年間の間、諦めずに声を上げ続けてきた、数多くの保護者らの存在があったからにほかなりません。

しかし単に金額の面だけで見ても、他の自治体に匹敵あるいはそれ以上の育成料(月額4,000円)を支払っていながら、「子どもたちの口に、適切な時間に、適切なオヤツを届ける」…たったそれだけのことで、これだけ保護者らが苦心惨憺させられる自治体は、全国でもほとんどないというのが現状だということが今回、再認識されました。

おりしも、今年度の江戸川区議会・文教委員会では、与野党を問わず区議会議員の方からも、「補食の実施時間は、17時では遅すぎる」という意見が出ているそうです。補食提供時間の問題も、まだまだ保護者の認識と、江戸川区の認識の間に、食い違いが存在しているのです。

私たち保護者は、この課題を引き続き追って行くことを確認し、今回の情報交換会は終了しました。

すでに保護者会が終了した学校での話し合いの内容や結果、またこれからの保護者会の動向についての情報をぜひお寄せください。結果は随時、ブログにアップいたしますので、参考になさっていただければと思います。

ご意見はこちらへお願いします。
edogawa.gakudo.hoiku.folum@gmail.com
※「@」を半角に直してお送りください。

2016年2月3日水曜日

【大公開!】江戸川区からの「持ち込みおやつ保護者会」案内手紙、なんと異例の全8枚!

まずはご案内です。

1月28日の記事、「すくすく学童・おやつ持込みに関する保護者情報交換会/江戸川区の回答と、現場の対応に「食い違い」!?」 では、12月に行われた江戸川区の「持ち込みによる補食実施にによる説明会」での江戸川区の対応に、食い違いがあることをご紹介しました。

これに関して、下記の通り保護者が集まって情報交換を行う集まりを開催いたします。

すくすくスクールおやつに関する
保護者情報交換会

2016年2月7日(日) 
10時~12時 (9時半から受付開始)
 
タワーホール船堀 306会議室

参加費無料 / 申し込み不要/ お子さん連れOK(保育はありません)



すでに、「持ち込みによる補食実施による保護者会」が開催された小学校の保護者からは、すくすくスクールからどのような説明を受けたか?、保護者はどのような内容を要望したか?、結果どのような補食の運用となったか?など。

そしてこれから開催される保護者からは、どう要望を出して行けばいいのか?など。

さらには、江戸川区以外の自治体の学童クラブの現状なども比較しながら、「働く親の子どもを預かる場所としての学童の補食(おやつ)」について、情報を交換できればと思います。

中でも保護者にとって特に気になるのが、「補食の実施時間」です。

先日当会が行った保護者アンケートでは、ほぼ100%の保護者が「補食の時間は3時~」「遅くとも4時半まで」と、希望しています。

参考記事→ 2015年11月17日火曜日 【すくすくスクール保護者アンケート結果発表!】補食を「希望する」人の割合が、なんと「100%」!

しかしこれにも関わらず、すでに保護者会が開催され、補食の運用方法が決まった数校のすくすくスクールでは、保護者が「3時」「4時」と希望を出しても、その希望は受け入れられることはなく、「5時以降」と決定しているそうです。

これは、「すくすくスクールの職員が足りない」などが理由であるとのことですが、12月の説明会で江戸川区は、「職員が足りないことを理由に、保護者の希望を断ることはない」と明言しています。

これは、説明の食い違いです。この辺の情報も、交換し合えればと思います。

さて本題です。

年が明け、各すくすくスクールの学童クラブ登録家庭に、<「持ち込みによる補食実施」にむけての保護者会について>というお手紙が順次配布されています。

お手紙は全部で8枚。

こういった保護者会のとき、いつもはせいぜい1~2枚のお手紙であることが多いのですが、今回は何故こんなに枚数が多いのでしょうか?

(なにしろ、平成24年の「学童の補食を廃止します」の連絡手紙ですら、たったペラ1枚でした!)

参考記事 → 2013年2月5日はじまりは…教育委員会からのお手紙 (江戸川区・学童補食の継続を願う会ブログ)

では、江戸川区内全73校のすくすくスクールで配布されたお手紙を、ご紹介します。

まず1枚目。
1枚目:クリックで拡大します。
これは開催案内と、出欠表です。
時間的には、平日の夜6時や6時半から、ところによっては土曜日に開催されています。

次2枚目。

2枚目:クリックで拡大します。
なんと、ちゃんと「式次第」があります!

次、3~5枚目。この辺が、どうもいろいろ「布石」かな?という内容です。

3枚目:クリックで拡大します。
4枚目:クリックで拡大します。

5枚目:クリックで拡大します。

画像では読みにくいので、文章を拾ってみましょう。
「え?」と思うところもありますが、まずは最後まで。

保護者会に出席される皆様へ

保護者会を開催するにあたり、学校及びすくすくスクールの運営をご理解いただき「保護者の持ち込みによる補食について」イメージをもって出席いただけますよう、持込みの補食に至る経緯、保護者会の目的、活動内容及び施設の利用状況等についてお知らせします。

<従前の補食と持込みの補食に至る経緯>
すくすくスクールでは、平成17年度の全校実施以来、学童クラブ登録児童を対象に、保護者の自主運営である補食をサブマネージャーが受託し希望制で実施しておりました。

運営するなか、学校の授業終了時間が遅くなることなどにより、すくすくスクールでの活動時間が短くなりました。児童の活動を中断させないこと、朝食・夕食及び学校給食で丁目に必要な栄養が摂取できる、補食希望者の摂取率が8割~5割で毎日廃棄処理食品が出ていた、希望者の減少、そして食べる児童と食べない児童を同じ空間に一緒にしないことから判断し、平成25年度から保護者の委託をお受けしないことにしました。

以降、児童の活動がとぎれずに集中できる姿もあり混乱はない状況です。

しかし、継続的に従前の補食を希望する保護者がいらっしゃるのが現状です。

こうした経緯を踏まえ「保護者が持ち込みで食べさせたい」とのご要望に対し、区として検討し「保護者の責任による持ち込み」という方法で実施することになりました。


<保護者会の目的>
保護者の持ち込みによる補食が、すくすくスクール運営の中で円滑に行えるよう保護者の皆様で時間設定・持ち込み方法を検討し廃藩者の合意により実施します。

※今回の保護者会で決定された内容は、平成28年春休み以降の実施に向けたものです。その後、希望する保護者の入れ替わりがあった場合は、その時々の希望に応じ、再検討(最低年度に1回)することとなります。


<全校統一のルールとご理解いただきたいこと>


1. 
朝食、夕食及び学校の給食で必要な栄養の摂取が可能であるとの考えのもと、食事の代替ではなく夕食までの間食と捉えてください。

2.

 「保護者の責任による持ち込み」は、希I望する保護者で具体的な内容を検討し、合意のもと決定し実施することとなります。

① 希望する場合は、職員に申し出でください。

② 保護者が直接、すくすくスクールに持参して下さい。(※1日分の補食を日付・名前を明記した密閉袋または密閉容器等に入れる)

③ 常温で保存可能なもめにしてください。(※品目や量、アレルギー対策は保護者が考える)

④「ゴミ」、「食べなかったもの」は保護者が持ち帰ってください。(補食持ち込
み時に引き渡し)

3.
児童の主体的な活動を尊重し、遊びや学びを通して多くの人との関わりを大切にしていきます。

① 学童クラブ登録児童が対象です。

② 持参していても、「食べる、食べない」は児童の判断に任せます。

③ 時間は各すくすくスクールで可能な時間を設定してください。

⑥ 原則、ホームルーム以外の学校施設を使用します。

※学校における曜日ごとの時程:学校時程表参照(資料1)

4.
すくすくスクールの活動状況

運営状況をご理解いただき、補食の時間や持ち込みの日時について検討します。(資料2)

① 職員状況(サブマネージャー、プレイングパートナー勤務時間)

② 活動開始時間(各学年の下校時間)

③ 登線状況(すくすく登飴、学童クラブ登録)

④ 活動の内容と児童の様子(参加数、日常の活動内容、児童の様子)

⑤ 活動時間内に定期的に行われているボヲンティアによる教室や行事(行事開催月・曜日と開催時間)

⑥ 17時以降の状況(活動場所・児童数・活動状況)

⑦ 夏休みの特徴(学校プール、サマースクールなど)

⑧ その他(緊急時対応)

5.

実施に当たり、聯員がすること

①使用施設の確保:学校と調整(曜日や時間帯によって使用できる施設の把握)

②希望者の把握:持ち込みの状況

③補食の受取と保管:保管場所の決定と工夫

④児童への提供:「食べた・食べない」の把握
※補食対応職員1名は、「取り違え」「交換」「誤食」がないよう注意する。

⑤保護者:「ゴミ」、「食べなかったもの」の返却

6.
開始時期

3月、4月の段階で希望がなかった場合は、「補食なし」でスタートする。その後、希望が出た段階で「保護者の責任による持ち込みの補食」の概要を説明するとともに、各すくすくスクールで保護者会を開催する。

…だそうです。

さらにこの後、6枚目「資料1」があります。
6枚目
これは、個人・学校特定を避けるため詳細情報を消しておりますが、月曜日から金曜日まで、朝は何がある(朝会、集会、読書など)、4時間目が何時に終わる、5時間目が何時に終わる…などの、保護者ならよく知っている例の学校のタイムスケジュールそのままです。

続いて7~8枚目。

これは今回のために、新たに作成されたものと思われます。すくすくスクールの現状です。
各小学校で、異なる内容になっています。

7枚目:クリックで拡大します。
8枚目:クリックで拡大します。

お手紙は以上です。

特に最後の7~8枚目は、どうやら保護者から出てくる様々な要望に対して、江戸川区が保護者の「ご理解」を得るための資料と思われます。

しかし逆に、働く保護者らの事情、そして何よりも子どもたちの気持ちを、江戸川区にはぜひ「ご理解」いただきたいものであると、保護者にとっては、そんな思いをふつふつと抱かせる内容となっています。

では2/7(日)、保護者の皆様のご参加をお待ちしております。

現役小学生保護者の方はもちろんですが、これから小学生になるお子さんをお持ちの方…特に年長さんのご家庭は、4月1日からの「すくすくスクール学童」で、子どもたちが保育園のように「おやつ」を食べられるのか? どんな環境で過ごすのか? 高い関心をお持ちと思います。

ぜひお気軽にご参加ください!

2016年1月28日木曜日

【 2/7(日)開催!】すくすく学童・おやつ持込みに関する保護者情報交換会/江戸川区の回答と、現場の対応に「食い違い」!?

前回の記事「2015年11月25日水曜日【ついに学童保護者に「お手紙」配布!】「持込みオヤツ説明会」、12月に江戸川区内6か所で開催!にて、今後、学童クラブ登録保護者がすくすくスクールへおやつ(補食)を持ち込むことが許可される件につき、その詳細が江戸川区から説明されるとの情報をご紹介しました。

江戸川区内6カ所で開催された説明会のうち3カ所に、当会の保護者数名が参加しました。
この3カ所において、江戸川区からの説明の概要は下記のとおりです。


江戸川区としては、遊びの場であるすくすくスクールにおいて、補食の提供によって遊びが途切れる ことは好ましいとは考えていない。

しかしすくすくスクールでの補食提供をやめて以来、保護者らの補食再開の希望が強いため、「持ち込みを許可する」形で、希望者に補食をとれる環境を提供することにした。


 補食をとる場所は、原則すくすくスクールホームルーム以外でとする。学校内の施設で適切な場所を使用できるよう、江戸川区が学校側と交渉し確保する。


すくすくスクールスタッフの誰かが、補食を摂取する場に同席する。


補食の持ち込み方法は、学校を経由しない形で行う。週末にまとめて、あるいは毎日親が持参するなど、各すくすくスクールの実情に合わせて、保護者が話し合って決める。


補食の実施時間、回数(低学年、高学年の別で複数回補食の時間を設ける)は、保護者がまとまって話し合って決め、スタッフはそれに沿う。


おやつ業者の導入も、保護者の希望がまとまれば可能である。ただし、配達されたおやつの開封、配布などができるかどうか、各すくすくスクールで職員に確認してください。

以上の説明がなされました。
これに対して、会場からは下記のような質問、要望が提出されました。


保護者の希望に添う、保護者で話し合うと言っても、どんな補食の内容を想定して、持ち込みを許可しているのか、まったくイメージがつかめず、話し合いがまとまる見込みが薄い。ある程度、こんな形なら可能だろうという区からプレゼンテーションがないと困る。

→回答
江戸川区としては、「すくすくスクールに補食が必要」という考えはない。あくまでも保護者の意思で決めてもらいたい。


今回の補食説明会のお知らせに、内容がほとんど記載されておらず、聞いて理解し、質問する為の準備ができなかった。説明不足である。


平成25年度の補食廃止の説明では、利用者が少ないということを区は廃止理由の説明として挙げていた。

しかし、すくすくスクールになる以前の学童クラブでは、16時程度までの補食として適切な時間に、 補食を摂ることができていたのに、すくすくスクールでは、開始当初からだんだんと時間を後にずらされ、最後は17時以降と、夕食までの時間が微妙なタイミングになる家庭が増えた。利用できる家庭が減ったのは、時間が17時以降と遅くされたのが実情。

一緒におやつを食べるという行為は、栄養補給の他にも、学童クラブとしての居心地、仲間意識の形成など児童のこころの面でも重要な役割があり、もっと適切な時間に行われれば利用したいと思う家庭は多いと思う。

例えば低学年用、高学年用と複数の回数を、16時前後程度の早い時間までに行うよう、保護者達が希望すれば、それは、スタッフの数の少なさを理由に断られることなく、受け入れてもらえるのか?

→回答
受け入れます。
スタッフのマンパワー不足を理由に、これら保護者の希望を断ることはありません。

ただし、行事と補食の時間が重なるすくすくも出てくると思うので、子どもさんにとってどうか、ということ(補食より行事参加が子どもにとってよいことではないかということ)をよく子どもさんと話し合って決めてください。

以上のような説明が行われました。

そして本年に入り、何校かのすくすくスクールでは、職員と保護者の間で、おやつ持ち込みの方法の話し合いが開かれたそうです。

しかし、その場に出席した保護者からの情報によると、江戸川区の担当者から下記の話があり、12月の説明会での話との食い違いを感じたそうです。

16時前後におやつを希望する保護者の声に対して、江戸川区の担当者から

「スタッフのマンパワーから、時間や補食の設定の回数は自ずと制限があります」

そして、

「そもそも補食の実施はすくすくスクールの方針に沿うものではない。すくすくスクールの方針は、みんなで遊び社会性を育む事なので、遊びを中断させて補食時間を確保するのはいかがなものか?」

という話があったそうです。

12月の説明会では、スタッフのマンパワー不足を理由に、保護者の希望を断ることはない」ということでしたが、ここに食い違いがあります。

なおこの小学校では、色々な意見や希望が出たものの、その場の結論としては

・親が記名したおやつを一週間分持ち込む
・おやつの中身の詳細取り決め
・学校内の某教室を借りて食べる
・その際は職員1名がつく
・食べる時間は17時以降
・春休みから開始

ということに、暫定的に決まったようです。

なお、集まった保護者らのほとんどが、今回の「持ち込みオヤツ」の件、そして12月に説明会が開催されたことを知らず(あるいは平日夜の開催が多くて出席できず)、そのためこの件を保護者らが理解し、共通イメージを形成するのに時間がかかってしまい、肝心の運用について話をする時間が不足してしまったそうです。

ここにも、保護者に対する情報の告知不足を感じます。

今後、各すくすくスクールで行われる保護者に対する説明は、学校で、どのような説明がなされるのか? その結果、どういう補食の形態になるのか?すべては「各すくすくスクール」に任されており、各保護者らは情報的に孤立して、見えない状況です。

昨年11月、当会がおこなった保護者アンケートの結果では、100%の方が補食の実施を希望し、しかも、実施時間帯は「3時半から4時半」となっています。

そして、「保護者持込み」ではなく、以前のような形式(すくすくスクールで提供)を希望、とするのが大方の回答です。

※保護者アンケート結果速報はコチラ!
→ 2015年11月17日火曜日 【すくすくスクール保護者アンケート結果発表!】おやつを「希望する」人の割合が、なんと「100%」!

江戸川区の担当者は、江戸川区議会(2015年8月30日開催文教委員会)で、「保護者の声も集めながら」どのような形で実施しているかについて丁寧にやって行きたいと考えている」と発言しています。

しかし実際には、説明会では保護者に実施方法を丸投げ、そして話し合いの現場では、江戸川区の説明とは食い違い、「スタッフのマンパワー不足」が実施要件に挙げられる…

これでは、江戸川区議会での自らの発言に対する責任が感じられません。

いったい現状は、どうなっているのでしょうか?

そこで、当会から提案です。保護者同士で情報(どのような説明を受けたか、どのように補食を実施してほしいか)を交換し合い、よりよい補食実施に向けて保護者の力を結集しませんか?


すくすくスクールおやつに関する
保護者情報交換会

2016年2月7日(日) 
10時~12時 (9時半から受付開始)
 
タワーホール船堀 306会議室

参加費無料 / 申し込み不要/ お子さん連れOK(保育はありません)




もともと、江戸川区の学童クラブは、全員で補食を食べていました。補食の時間は、毎日通わなければいけない子ども達の体だけでなく、心をいやし仲間意識を育む重要な時間だったのです。

そして、厚労省が作った学童クラブの指針にも、「補食事業は実施すべきもの」として明記されています。

東京23区の学童クラブ事業で、長期休暇を含み、全期間で「おやつがない」のは、江戸川区だけです。
わが子の放課後を、よりよいものにしたいと願う保護者の皆様、ぜひご参加ください!