2014年8月25日月曜日

本日の「日経DUAL」掲載 / 江戸川区学童おやつ廃止問題が問いかけるもの(1)

本日の「日経DUAL」に、下記の記事が掲載されました。

記事をご覧になるには、会員登録(無料)とログインが必要になっております。
記事は連載です。今後も継続されますので、この機会にご登録いただき、ぜひご一読ください。




http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=3210&page=2



上記「日経DUAL」記事内のリンクから、
こちらのブログへお越しいただいた皆様へ

ご関心いただき、ほんとうにありがとうございます。

私たち「えどがわ学童保育フォーラム」は、江戸川区の全児童対策事業「すくすくスクール」内で、学童保育に「登録」している(あるいはかつてしていた)保護者の集まりです。

2013年4月からの、すくすくスクール・学童保育での「補食(おやつ)」の廃止、その後の様々な学童保育機能の急速な低下を目の当たりにし、就労家庭を支えるべき「子ども達の生活の場」が、江戸川区では失われている現状に、声を上げ続けています。

働きながら子育てをしている私たち故、時間のない中ではありますが、細々ながら精一杯の活動を続けています。
下記も、あわせてご覧いただき、今後ともご理解ご協力、またご支援をお願いいたします。

◆えどがわ学童保育フォーラム ホームページ http://edogawagakudo.web.fc2.com/
あまり更新できていませんが、「OPINION」のコーナーの記事は、ぜひお読みいただければと思います。

◆江戸川区・学童補食の継続を願う会 ブログ http://hoshoku.blogspot.jp/
2013年1月、「学童の補食を廃止する」と江戸川区から通達のあった時から、2014年1月までの一年間、補食廃止撤回を求めて活動した記録です。署名集め、江戸川区議会への陳情、却下、さらにまた江戸川区教育委員会などへの陳情を繰り返し、こちらもすべて却下となりました。

この時の活動をきっかけに江戸川区内の保護者がつながり、「えどがわ学童保育フォーラム」の前身となりました。


下記SNSでも情報発信中です。よろしくお願いします。

◆Facebook 「えどがわ学童保育フォーラム」 https://www.facebook.com/edogawa.gakudo.hoiku.folum


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よろしくお願いします。

2014年7月10日木曜日

【7/27(日)船堀にて学習会開催】全児童対策事業と一体化しても学童保育に「おやつ」がある!世田谷区「新BOP」に学ぶ、一体化の姿。

↑クリックで拡大します↑


えどがわ学童保育フォーラム、2回目の学習会を開催いたします。

江戸川区の「すくすくスクール学童」から「おやつ」が消えて1年半。「すくすくスクール学童」に、学童保育の子ども達が「生活の場」として安心して過ごせる要素を返して欲しい。そんな働く親たちの願いとは裏腹に、いまだに江戸川区は「子ども達は何の問題もなく過ごしている」と、繰り返しています。

江戸川区が全児童対策事業「すくすくスクール」を導入し11年が過ぎたいま、江戸川区の「学童保育」は実質、消滅寸前の状況です。

さて同じ23区内の世田谷区では、「新BOP」という全児童対策事業が導入されています。「新BOP」とは、「Base of playing=遊びの基地」という意味。実は過日、「えどがわ学童保育フォーラム」のメンバーが、普段の新BOP の様子を見学に行きました。

そこには、午後3時の「おやつ」があった。
落ち着いて過ごせる部屋もあった。
連絡ノートは大切なものだった。
何より、学童の子ども達の放課後をあたたかく見守る、
大人たちの姿勢と努力があった。

世田谷区の全児童対策事業、「新BOP」。
先月、世田谷区内のとある小学校内に併設された新BOPを、目の当たりにする機会に恵まれました。

◆おやつ

見学に入ったのが、午後2時半過ぎ。学校が終わり、「ただいまー!」と、学童の子ども達が次々と新BOPに駆け込んできます。

そして午後3時を過ぎるころ、学童の子どもたちに配られていたのは、「おやつ」。「やったあ!」「これ好き!」…学童の子どもたちが弾けるような笑顔でおやつに向かう姿は、江戸川区から来た私たちには、あまりに衝撃的な光景でした。

学童の子ども達は、一般参加の子どもたちとは別の部屋で、スタッフの見守りのもとでおやつを食べていました。ちなみに一般参加の子どもたちには、学童の子だけおやつを食べることについては、、「あの子達はお父さんお母さんがお仕事でおうちが留守だから、おやつがある」と、あらかじめ説明をうけており、子ども達はすんなり納得し、特に問題は起こっていないそうです。

江戸川区のすくすくスクール学童で「補食」を提供しない最大の理由は、「分け隔てがあってはいけない」ですが、世田谷区では、おやつを食べる別室を設けることで、これを難なく解決しているのでした。

◆学童専用のスペース

新BOPには学童「専用」と明記された部屋はありませんが、学童の子と一般登録の子はランドセルを置く部屋が別々でした。学童側の部屋の入口には、学童連絡ノートを受け取るノート番スタッフが常駐し、その部屋は折り紙など座って遊ぶ玩具しかない静かな場所。落ち着いて過ごしたい学童の子が、にぎやかで騒がしい新BOPの部屋を離れ、この部屋でノート番スタッフの見守りのもと静かに過ごす姿が印象的でした。

一方江戸川区のすくすくスクールは、「すくすくホームルーム」という、一般的な教室2個分くらいの部屋で、一般参加の子も、学童の子も、一緒にすごします。学校によりますが、多いときで100名を超える子どもがひしめきあう場所で、静かに、落ち着いて過ごすことは非常に困難です。

◆静養スペース

さらにスタッフの後ろにはカーテンで仕切れる場所があり、具合の悪い子は簡易ベッドで静養することができるとのことでした。すくすくスクールでは、熱を出した子どもが、大勢の子が遊びまわる喧騒のすくすくスクールホームルームの床に、じかに寝かされていたことを思うと、これもまた驚きでした。

◆連絡ノート

ちなみに、新BOPの子ども達が提出していた「連絡ノート」ですが、これはスタッフと保護者をつなぐもの。帰宅時間や子どもの様子を伝え合うもので、新BOPでは、「命綱」ともいえる大切なものだそうです。

一方江戸川区のすくすくスクールでは、学童の連絡ノートは、ここ数年で機能を低下させています。以前は学童の子は必ず利用して、スタッフもその日の様子などをコメントしていましたが、いまや多くのすくすくスクールで、「ノートは一年生だけでいい」として、廃止の方向に向かっています。


◆学童保育としての組織と責任者

すくすくスクールの「クラブマネージャー」にあたる新BOPの「事務局長」は、校長を退職者された方。元校長先生ゆえ人員配置のこと、校舎利用のことなど、区や学校側と実効力をもった交渉ができるとのこと。

一方で、江戸川区の「クラブマネージャー」は地域の民間ボランティアです。昨年度からはクラブマネージャーさんの報酬も(学童の「補食」の廃止と同時に)、カットされて「無償」となったこととは、ずいぶん違います。

◆課題解決のための場

また年2回、事務局長、地域の民生委員、学童保育の保護者会代表者らが定期的に会合し問題解決を図っているそうです。

江戸川区のクラブマネージャーと学童の保護者には、学童保育の課題や問題を解決するための、こういった機会はありません。

◆学童独自の行事や、保護者のつながり

新BOPには、進級式や誕生会など学童独自行事もあります。学童の保護者組織もあり、保護者会主催の行事も行われ、保護者同士のつながりも持たれているそうです。

一方、江戸川区のすくすくスクールでは、学童の入室式、卒室式、進級式、お誕生会などの行事は、すくすくスクールになったころから消えています。これもまたずいぶん違います。

さらに新BOPでは保護者同士のつながりや組織もあるとのことですが、一方の江戸川区では、大方の江戸川区保護者は、「学童の保護者のつながりは皆無である」というのが実感です(学校により差はあります)。

世田谷区ホームページ「新BOPについて」 もあわせてご覧ください。

この新BOPの有り様は、「(一般の子と学童の子は)分け隔てなく扱うべき」とする江戸川区とは、あまりに違います。この違いは、いったいどこから来るのでしょう? 「すくすくスクール」に、「新BOP」の要素を取り入れることができないでしょうか?

今回は、新BOP現状報告などをひも解きながら、皆で糸口を探って行きます。講演と言うより、ざっくばらんなトークの場です。ぜひお気軽に、お越しください。

配布用のチラシをご用意いたしました。
転送、印刷配布歓迎です。どうぞご利用ください。


チラシのダウンロードはこちらから。

なお世田谷区「新BOP」については、先月の「日経DUAL」で詳細が紹介されています。あわせてご覧ください。

日経DUAL 2014/06/03記事
学童希望者が全員入れる世田谷区「新BOP」
全児童対策事業の一体化進む世田谷区 充実の職員体制
※会員登録とログイン(無料)が必要です。

2014年6月2日月曜日

【正式「不採択」通知、到着!】「…補食を持参する子と持参しない子を分けて取り扱うことは、子どもたちにとって好ましくないものと認識しております」

5月28日記事、『【速報】 「おやつがない学童保育」の江戸川区「すくすくスクール」で 、「一日育成日におやつ持参を求める」保護者の陳情、江戸川区教育委員会で即「不採択」!』 について、江戸川区教育委員会から、正式な「不採択」通知が到着いたしましたので、ご紹介いたします。


江戸川区教育委員会 陳情不採択通知



以下が全文です。

平成26年5月30日
江戸川区教育委員会
委員長 尾上郁子


陳情の審査結果について(通知)

下記陳情は、平成26年5月27日開催第10回教育委員会定例会において不採択となりましたので通知します。



1 受理番号 

第3号

2 件名 

すくすくスクール一日育成日に補食を持参できるよう配慮を求める陳情

3 摘要 

すくすくスクールにおいて補食の持参を認めた場合、食品の安全性や衛生管理上の問題が懸念されます。また、補食を持参する子と持参しない子を分けて取り扱うことは、子どもたちにとって好ましくないものと認識しております。
よって、すくすくスクールへの補食持参については、必要はないと考えます。

ここにもまた、「分け隔てなく」が出てきました。

この、「分け隔てなく」は、すくすくスクール学童の補食廃止が保護者に通知された、平成25年1月末の時点では、まったく出てきていない理由でした。(当初の補食廃止理由は、「子どもの肥満」などでした)

その後、えどがわ学童保育フォーラムの前身である「江戸川区・学童補食の継続を願う会」が、公開質問状(請願書)を提出した結果、回答として戻ってきた中に、この「分け隔てなく」が登場し、以降、連綿と江戸川区の補食廃止理由として挙げられています。

詳しい記事は⇒ こちら

「江戸川区・学童補食の継続を願う会」のブログ記事「2013年3月6日 【回答来ました】公開質問状(請願書)の回答公開!」にリンクしています。

分け隔てなく。

このキーワードとは、まだまだお付き合いしてくことになりそうです。

なお、今回の教育委員会定例会を傍聴された江戸川区議会議員の方が、ご自身のホームページで、その傍聴内容を発表されたそうです。ご許可をいただきましたので、リンクを貼らせていただきます。

◆新村いく子江戸川区議会議員ホームページ
「1日保育の学童登録の補食は不採択、学力テストは公表の方向で
~教育委員会会議傍聴報告~」

こちらには、実は補食がなくなったあと、いったん下校しておやつを食べ、またすくすくスクールに戻る対応を、江戸川区が認めたという学童のお子さんの事例が紹介されています。ぜひご一読ください。

また続報いたします。ありがとうございました。

2014年5月28日水曜日

【速報】 「おやつがない学童保育」の江戸川区「すくすくスクール」で 、「一日育成日におやつ持参を求める」保護者の陳情、江戸川区教育委員会で即「不採択」!

更新が滞っており、申し訳ございません。

2/19の記事、「【署名ご協力のお願い】江戸川区において、国のガイドラインに則した「学童保育」の条例制定を求めます。」にご賛同いただき、署名をお送りくださいました江戸川区そして全国の皆様には、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

本件については追ってご報告いたしますが、本日はそれより先に、昨日の出来事を、速報でお伝え致します。

昨日5月27日、江戸川区において「江戸川区教育委員会・第10回定例会」が開催されました。
現在の江戸川区教育委員会のメンバーは、こちらの方々です。⇒ 「江戸川区教育委員会名簿」

さて、私たちは実は本年5月9日、下記のような陳情を、江戸川区に提出していました。

「すくすくスクール一日育成日に補食を持参できるよう配慮を求める陳情」


なぜあえて「一日育成日」に的を絞ったのか?
(一日育成日とは、運動会の振り替え休日のような「学校休業」の日、そして夏・冬・春の長期休暇などに、子ども達が「すくすくスクール学童」で一日を過ごす日のことです)

江戸川区の学童保育から「補食」が消えたのが、一年前の平成25年4月でした。

そして最初の夏休みであった同年7月、「夏季休暇中における学童登録児の補食持参についての陳情」を提出しました。このときにも、「せめて夏休みはおやつを」の思いが、強くありました。

しかしこの陳情も、結局、不採択になっています。(こちらの経緯は、当フォーラム前身である「江戸川区・学童補食の継続を願う会」のブログでご覧ください。⇒ こちら

夏休みの「一日育成日」には、学童の児童は朝9時からお弁当を持って「すくすくスクール」に行き、午前中は学校のプール活動や宿題に参加、お弁当を食べ、夕方6時まで「すくすくスクール」にいることになります。

この日、すくすくスクールで子ども達が口にできるのは、お弁当から夕方6時まで、当然「水道水」だけです。すくすくスクールでは、昨年から麦茶の提供も廃止されています。ただ熱中症対策のためか、昨年夏は一部のすくすくスクールで、子どもたちに「塩」を与えていたようです。(この衝撃的な「塩学童」の記事は⇒こちらの下のほうにあります)

このような環境は、体力を消耗する夏場は、特に低学年児童には「酷」であると、私たち働く親は認識しています。それでも、仕事があるから、祖父母は遠くにいて頼れないから、さらに民間学童はとても高額で家計負担が大きいから、仕事を続けるためには、「すくすくスクール学童」に預けるしかないのです。

もちろん一日育成日だけでなく、普段の放課後でも、おやつがなくなったことは学童保育としてのすくすくスクールの環境を、大いに悪化させていると私たちは考えています。

江戸川区のすくすくスクール担当部署・教育推進課では、「補食がなくても子ども達は問題なく過ごしている」「補食がなくなってかえって良かったと現場のスタッフも言っている」という発表が繰り返しなされています。過去の江戸川区教育委員会の議事録を見ると、委員会の場においても、教育推進課からこういった報告がなされています。

しかし少なくとも18時まで「すくすくスクール学童」に子どもを預けている親は、全くそうは思っていません。だから私たちは、しつこいのですが、本当にしつこいのですが、江戸川区教育委員会に、また江戸川区議会(文教委員会)に、陳情を出し続けているのです。

さて、そして上記陳情、5/9に江戸川区教育委員会に提出し、昨日の教育委員会定例会で審議が始まりました。当然、ご列席の教育委員の方々のご意見をいただきながら、審議が進むものだと思っておりました。

しかし結論は、即、その場で「不採択」でした。

内部でどのような発言があったか、傍聴に行っていない私たちは知ることが出来ません。議事録の公開も、いつもどおり3~4ヵ月後でしょう。

じゅうぶんな審議もなく、現場の子どもたちの実態を見ることもなく、これを不採択とする。これが、江戸川区の「学童保育」の現状です。

江戸川区は「すくすくスクール」を、画期的な「学童保育」であるとして「全国に誇って」います。
それは、東洋経済オンラインで江戸川区長が自ら語られた「脱常識!江戸川区のすごい「学童保育」~「つまらない」「入れない」の常識を覆す」に、その姿勢が集約されていると言っていいでしょう。
(なおこの記事に対してえどがわ学童保育フォーラムでは、『「学童保育」の常識を覆す、脱現実!東洋経済のすごい「記事」』という、保護者座談会を開催しております)

何度も申し上げますが、私たちは「すくすくスクール」を否定していません。「すくすくスクール」は、子ども達にとって豊かで実りある放課後の場であり、母親や祖父母など家族が在宅している家庭にとっても子育て支援ともなっている、優れた事業であると認識しています。

ただ、帰りたくても帰れない子ども達、すくすくスクールを「生活の場」として長時間過ごす、働く親を持つ子ども達に対しては、「学童保育」でもあって欲しいのです。

「生活の場」としての機能。そのひとつが、「おやつ」です。だから私たちは、おやつの提供を訴え続けています。

最後に、不採択になった陳情の全文をご紹介します。


平成26年5月9日
江戸川区教育委員会
委員長 尾上 郁子 殿


すくすくスクール一日育成日に補食を持参できるよう配慮を求める陳情


陳情者:えどがわ学童保育フォーラム


すくすくスクールに内包される学童クラブ登録児童への補食の提供が平成25年4月より廃止され1年が過ぎました。この間、子ども達は空腹を訴え保護者は不安を抱えながら補食の再開を希望する声をあげ、区議会や教育委員会に陳情をしてまいりましたが、未だ補食が許可されない日々が続いております。

陳情審査における担当課からの説明は「すくすく登録児童と学童クラブ登録児童は同じ時間を同じよう分け隔てなく過ごす」「補食を希望しているのは一部の保護者であり、大半の保護者は廃止に理解を示している」「補食がなくても、子どもたちは元気にイキイキ過ごしており問題ない」というものでした。

昨年夏休みを前に「夏季休暇中における学童登録児の補食持参についての陳情」が教育委員会に複数出されましたが、会議では「持ち込みは過去に経験がないため管理上難しい点がある」「長期休暇中であっても、普段のすくすくスクールと一緒。何ら変わりはない」という主に運営上の観点から補食持参が許可されることはありませんでした。

私達はこの1年の間、当事者である子どもの訴えを聞き、親の立場で考え情報交換をしてまいりましたところ、別紙のとおり区内の複数のすくすくスクールや家庭で担当課の説明とはかけ離れた状態が起きているということがわかりました。

特に一日育成日の子ども達は、警備上の理由から学校内で利用できる場所もより制限されるため、9時間にも及ぶ長時間をごった返した教室内で過ごすこともできず、校庭を走り回り発散場所を求めて遊びきろうとしています。その分消耗もします。お腹も空きます。子ども達の実生活では大人が考えるように「一日育成日でも放課後のすくすくスクールと同じ」というわけにはいかないのが現実です。

これから夏を迎えるにあたり熱中症も心配です。水補給だけでは体内のナトリウム濃度が下がってしまいます。しかし、スポーツドリンクを持参し一日中飲めば、塩分糖分の過剰摂取となり別の健康被害に繋がり兼ねません。夢中で遊び身体の変化にも自ら気づけないような子ども達にとっては食べやすい塩せんべいなどで塩分補給をすることも有効です。

運営上の課題はあるかもしれませんが、子ども達の立場にたち、子ども達の健全な成長のために家庭とも連携を深めぜひ克服していただき、せめて一日育成日だけでも補食を必要とする希望者には、すくすく登録、学童クラブ登録の区分に関係なく補食持参できる配慮をしていただけますよう陳情いたします。

以上

(別紙)


補食廃止後の子ども達の訴え(話)や保護者の話の一部

●お菓子を持ってきて、みんなの前で食べだして先生に怒られた子がいた。

●お腹すいたと先生に言っても仕方がないので我慢している。

●お腹すいたと先生に言うと「我慢して」と言われた。

●トイレで飴をなめている子がいた。

●給食のパンを持ち帰りすくすくスクールで食べようとした子がいた。

●お弁当を2つに分けて持ってきて、2回に分けて食べている子がいた。

●学校休業日のすくすくスクールで、学校の外の友達(すくすくスクールに参加していない友達)に金網越しにお菓子をもらって先生に見つかった。

●お弁当の他にドーナツを持ってきている子がいて先生にダメと言われた。

●学校遠足の時におやつを残してきて、すくすくスクールで友達とこっそり食べていたら先生に見つかった。

●子どもが親の目を盗み、クッキーをランドセルに忍ばせて登校していた。お腹がすくのですくすくスクールでこっそり食べていたことがわかった。

●お迎えから帰宅途中の自転車の後席でパンを食べさせている。お行儀が悪いと思いながらも我慢の限界で耐えられない子どもをなだめるために仕方なくやっている。空腹のまま帰宅すれば家についてからの行動に影響がでるため。親として複雑な思いがある。

●おやつが無い生活にも慣れてきたと思っていたところ、急に帰宅後空腹を訴えるようになった。身体の成長と共に活動量も増えて帰宅時は飢餓状態になっている。

●帰宅後、靴を脱いだ途端食べ物を探している。お腹が空き過ぎて食べる衝動を止められず手あたり次第パンでもお菓子でもあるものを食べ続けそのまま夕食に突入する。我が家では帰宅後夕食までの30分が宿題や学習時間だったが、すっかり学習習慣が崩れてしまった。

●帰宅後、過食症ではないかと思うくらい病的に食べ続ける。お腹が空き過ぎていたのだろうと我が子が不憫になるのと同時に健康が心配。

●学童クラブ登録説明会の時に、「なぜおやつが廃止になったのか」という質問をしていた保護者がいて、疑問を持っているのは私だけではなかったのだと安心した。

●一日育成日は特にお腹が空くという。大きめのお弁当を持たせても足りないのだと子どもが言う。給食では3回4回おかわりをしているので、お弁当ではおかわりがないため夕方にはお腹が空いてしまう。普段から大量に給食を詰め込んでいることがよく分かった。


陳情文は以上です。

江戸川区の区立小学校では、5月末頃に運動会があります。

運動会前の2週間ほどは、運動会用の時間割が組まれ、多い日では一日3時間が「運動会練習」になります。例えば、1時間目は入場行進などの「全校練習」、4時間目に「学年のダンスの練習」、5時間目に「かけっこ、リレーなど個人競技の練習」と言うように、強い日差しの下で体力を消耗する日々となっています。

これらをこなし、さらにすくすくスクールで18時まで過ごす学童の児童ですが、そこには「おやつ」も、休息の場も、まして子どもの心に寄り添う「保育」の姿は、すでにありません。体調を崩しても、元気な子ども達が遊びまわる同じ「すくすくホームルーム」の、喧騒の床に古タオル一枚を掛けられ、寝転がって親の迎えを待つ。そんな現状があります。

そして今、保育園を卒園して、入学したばかりの小さな一年生たちが、この環境で過ごしています。

これが全国に誇る江戸川区の「すくすくスクール」、その中の「学童保育」の現状です。

また続報いたします。








2014年2月19日水曜日

【署名ご協力のお願い】江戸川区において、国のガイドラインに則した「学童保育」の条例制定を求めます。

えどがわ学童保育フォーラムのブログ、初の記事UPです。

ホームページでも更新したい情報がたくさんあるのですが、なにしろお父さんお母さんたちが生活と仕事の合間にやっておりますのでなかなか進みません。それでも声を上げ続けることが大切ですので今後も情報は積み上げて行きますが、ホームページに比べ、やはりブログは手軽です。速報的なものは、こちらを利用して発信していきます。どうぞご愛顧ください。

さて、えどがわ学童保育フォーラムが訴え続けている現状…約10年前、全児童対策事業「すくすくスクール」内に内包された「学童保育」が、この10年間で、そして特にここ2~3年の間で急速に、その機能を失いつつあることはお伝えしているとおりです。


私たちは、「すくすくスクール」=全児童対策事業を、否定はしません。むしろ、親の就労に関係なく、放課後の子ども達の健全育成の場として、さらに特に都市部における密室育児、母親の「孤育て」対策、有効な子育て支援の場として、その価値と必要性をじゅうぶんに認めるものです。

しかし一方で、その中でも親の就労により「(家が留守なので)帰りたくても帰れない」という、遊びの場と同時に、家庭に代わる「生活の場」も必要としている児童(いわゆる学童)のための環境が、現状、不十分であることは、解決していかなければならないと考えています。

首都圏だけを見ても、東京23区、東京市部、埼玉、神奈川、千葉などのほとんどで当然のように実施されている「学童保育」が、現在の江戸川区では実質、消失しつつあります。すくすくスクールの「学童登録」は、法的(※注1)には学童保育にあたる事業ですが、その中でおやつや麦茶の摂取を子どもたちに禁じているのは、唯一、江戸川区だけです。
※注1 児童福祉法 「放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)」


いま、江戸川区の学童クラブ登録の子どもたちは、すくすくスクールにおいて、

●「生活」に必要なスペースが確保されていない。
医学的にも学童期の子どもに適量な摂取が勧められている「おやつ」が与えられない。
昨年まではあった「麦茶」の提供がなくなった。
体調が悪いときに少し横になって休む場所もない。
落ち着いて宿題をする場所もない。
多くのすくすくスクールでは、子どもの「心」に寄り添えるスキルや時間のある指導員がいない(※注2)

という状況に置かれています。

※注2 今、すくすくスクールの多くの指導員は、かつての「学童クラブ指導員」が行なっていたような、「子ども達の心のケアを含めた専門的な指導員スキル」を求められる立場から、単なる「遊び場の安全管理を行なうだけの立場」に誘導されています。これを、「プールの監視員」と表現した人がいます。言い得て妙です。

他にも、連絡帳の機能縮小、学童お便りの縮小、夏休みのお昼寝縮小、新しい指導員の雇用中止と・・・すべて、「改善」とは真反対に進んでいます。

その背後にあるのは、あくまで「一般登録と学童登録を分け隔てなく」という、江戸川区の方針です。

例えば、平成25年8月13日・江戸川区教育委員会定例会において「学童クラブは特別の事情があって預けているのだから、この子たちに対する特別な配慮をすべき」という意見に対して、「すくすくスクールで過ごしている時間は、一般登録も学童クラブの子も全く同じだという原則にしたい」という江戸川区教育長の見解が出るなど、現在の運営方針が明確になっています。

※その他の過去の議事録は、江戸川区教育委員会「会議の開催状況」からご覧いただけます(ただし会議開催から議事録公開まで2~3ヶ月を要するようです)。

しかし、この約2年間で国の法律やガイドラインも変わりました。

昨年末、2013年12月25日、国の専門委員会から、「社会保障審議会児童部会 放課後児童クラブの基準に関する専門委員会報告書」が発表されました。


例えば、文書の3(3)において、放課後児童クラブが放課後こども教室や児童館等と一体的に事業を実施されている場合でも、放課後児童クラブが「適切な遊びおよび生活の場を与えて、その健全な育成を図る」事業であり、就労等により保護者が昼間家庭にいない児童の生活の場であることに鑑みた運用上の配慮が必要であると明記されました。
※本報告書は 厚生労働省からダウンロードしてお読みいいただけます(PDF)。

さらに、2(4)では、生活の場を確保するための放課後児童クラブ専用スペース、ならびに静養室を確保する必要性、放課後児童クラブの指導員には一定の研修を通じた知識・技能の習得が望まれることも明記されました。

このように、たとえ放課後児童健全育成事業(すくすくスクール)においてであっても、「生活の場」として、学童登録の子どもたちに配慮する必要性は、国も正式に認めるところとなっているのです。

つまり、「“分け隔てなく”、ではない」と、国が示しているわけです。

そして江戸川区では、いま国の指針に基づいて、来年2016年春までに「学童保育に関連する条例」を制定しようとしています。しかし、「分け隔てなく」がスタンダードとなっている江戸川区において、果たしてこのままで、本当に国のガイドラインに則した条例ができるか? というと…現状に鑑みて、その可能性は期待できないと私たちは考えています。

ガイドライン自体は、各自治体が守らなければいけないという義務ではありません。守らない場合でも、指導や罰則はないのです。

よって、江戸川区にガイドラインに誠実な対応をしてもらうには、住民が声を大きく上げることが必要、それ以外に現状を変える手はありません。

そのために、署名を集めて提出し、はっきりと区民の意思を表明する必要があると考えました。

いま親が声をあげなければ、今後も、「すくすくスクール」ですごす学童っ子達は、本来の「学童保育」とはほど遠い、不適切な環境に置かれ続けます。

そこでえどがわ学童保育フォーラムでは、本年2月13日、江戸川区議会に下記の陳情書を、提出いたしました。

江戸川区における子ども子育て支援法に基づく条例制定に際し、
放課後児童健全育成事業について国が示す水準に達する内容が
達成されることを求める陳情書


・・・です。

この陳情書は、今後江戸川区議会において、審議されることになります。

「採択」か「不採択」か。成り行きが注目されます。

江戸川区が全国に誇る事業「すくすくスクール」に注目が集まる今、これに対する江戸川区の判断もまた、全国的な注目を集めることになることは間違いありません。

国のガイドラインに対して、遵守義務はないとして、実体のないうわべだけの対応で済ませるか。
それとも誠実に応え、ガイドラインに則した学童保育を実現してくか。

江戸川区の誠意ある対応に期待が高まります。

ただいま、こちらの署名へのご協力も募っております。江戸川区にお住まいの方だけでなく、どなたでもご参加いただけます。
ぜひとも、ご賛同、ご協力の程、何卒よろしくお願いいたします。

用紙のダウンロードは下記からお願いいたします。


※用紙はA3サイズですが、A4サイズへの縮小印刷でも署名は有効です
 お使いのプリンタによって、A3かA4で出力をお願いします。

※A4サイズ2枚に分けての出力では、署名が無効になってしまいます。何卒ご注意ください。

※A4サイズで両面印刷であれば、有効です。


送付先は下記です。

〒134-0088
東京都江戸川区西葛西6-8-16 西葛西駅前郵便局留
えどがわ学童保育フォーラム 宛
※誠に恐縮ですが、切手代のご負担をお願いいたします。


皆様のご協力、何卒よろしくお願いいたします!


2014年2月8日土曜日

えどがわ学童保育フォーラム、ブログスタート

「江戸川区・学童補食の継続を願う会」のブログ終了に伴い、タイムリーな情報発信の場として、「えどがわ学童保育フォーラム・ブログ」を新たに設けました。

これまでの「願う会」ブログ同様、お引き立ての程、何卒よろしくお願いいたします。

えどがわ学童保育フォーラム