2016年2月10日水曜日

【すくすくスクール保護者会報告】「予算ゼロ、スタッフ増員なし」の江戸川区。 すでに開催された地域の保護者から、疑問、課題の指摘が続々と…

年明けから、江戸川区73校のすくすくスクールにおいて、学童登録者向けにお手紙が配布され、「持ち込みによる補食実施に向けての保護者会」が開催されています。

(お手紙詳細は前回の記事をご覧ください。こちら

2月9日現在、江戸川区内73校のうち、1月8日に開催されたという最も早い小学校を皮切りに、すでに10校程度で開催済み。この2月に入ってから、次々と開催が続いており、2月中には江戸川区内73小学校の、すべてのすくすくスクールで保護者会が行われるようです。

先日2月7日(日)、すでに開催された10校から数名の保護者が参加し、船堀タワーホールにて情報交換の集まりを行いました。

集まりには、これから保護者会があるという保護者も来場し、すくすくスクール側からどんな話がされるのか? どういう風に要望を出して行ったらよいか? などについて情報の交換が行われ、充実したひと時となりました。

今回は、この情報交換会の内容をお知らせします。これから保護者会が開催される方、またすでに開催されたものの決定内容に疑問を感じておられる方の、参考になればと思います。


◆特に保護者の関心が高いのは、「補食を食べる時間」

江戸川区が、昨年12月からの説明会で、保護者に繰り返し訴えているのは下記の点です。

①「持ち込み補食」の対象児童は学童クラブ登録児童であること

②実施場所(食べる場所)は、原則、すくすくスクールホームルーム以外の学校施設であること

③補食は保護者が直接、各すくすくスクールに持参すること(子どもが持ってくるのはダメ)

そして、「上記以外の詳細」については、「(これはあくまで保護者の「自主運営」なので)各すくすくスクールでの保護者主体の話し合いで決定してください」と、繰り返し訴えています。

「上記以外の詳細」…それは例えば、補食を食べる時間、回数、補食をどんなふうに持ち込むか(チャック袋+記名など)、どんなものが良いか(せんべい、クッキーなど)、どんなものがダメか(生もの、汁物、飴、ガムなど)といった、運用上の細かい取り決めを指しています。

この中で、保護者の関心が高いのが「補食を食べる時間」です。

昨年11月に行った当会の自主アンケートでも、非常に多くの意見と要望が寄せられました。


このように、97%以上の保護者が、3時台に、遅くとも4時台に食べさせることを希望しています。

この質問の自由回答でいただいたコメントを見ても、摂取時間について切実な声が多数、寄せられていました。

「5時以降は夕食に響くのでやめてほしい」

「3時半ごろ。保育園でもそのくらいだったので。夕飯に支障のない時間であげるのがよいと思います」

「3時ごろがいい。保育園であったおやつが、小学生になったとたん、無くなり。お腹を空かせた子供が、お腹が空いているのにどうしておやつが出ないの?家に帰りたいと言うのを、なだめながら仕事をしています。区外に勤務している関係で、まさか自分の住む江戸川区におやつが無いとはさらさら考えていませんでした」

「4時。やはり、おやつは共働きの家庭で家でおやつを食べに帰れない子供の事を考えて、6時まで学校にいなければならないような子供に向けて考えてたい」

また昨年12月、葛西区民館で開催された保護者向け説明会で、補食の実施時間について保護者と江戸川区担当者の間で、下記のようなやり取りがありました。

◆保護者:質問
「保護者の話し合いで実施の形態を決めてよいということですが…例えばスタッフのマンパワー不足等(職員が足りない)によって、食べる時間や回数(例えば低学年用と高学年用など補食タイムを2回設けること)が、限定されることはないのでしょうか?」

◆江戸川区・教育推進課長:回答
「保護者の意見で決めてよく、スタッフのマンパワーを理由に、保護者の希望を断ることはありません

いまではご存じない方も多くなりましたが、補食が廃止される直前の平成24年、すくすくスクールの「補食」は、5時以降でした。

そして平成11年以前の江戸川区の学童クラブでは「おやつ」はもちろん3時台でした。

しかし、平成11年に「すくすくスクール」に吸収されて以来、いつしか徐々に時間を後ろにずらされていき、最終的には「一般登録の子が帰ってから」の「5時以降」となってしまったのです。

これにより当然保護者の何割かは、「5時以降なら、いらない」として、補食希望者の数が激減。これを受けて江戸川区は、「補食を希望する保護者の数は減っているから」とし、補食廃止に向けての動きを加速する一因にもなりました。

このように「5時台のおやつ」という事態が長く続いた江戸川区。しかし今回の「持ち込み補食」では、「保護者の自主運営なのだから、保護者の希望で決めてよい。スタッフのマンパワーを理由に、これを断ることはない」と、江戸川区の責任者が明言したのです。

これは、昨年開催された江戸川区議会の答弁において、江戸川区教育委員会の教育長が、「(補食の持ち込みについては)保護者の意見をとりいれながら実施方法を丁寧に検討して行く」という回答をしたことに合わせた発言と思われます。

参加者が持参した「持ち込みの見本」
保護者会では区からも見本提示があったそう。
(クリックで拡大)
これらの流れから、今回の「持ち込み補食」では保護者らが希望すれば、例えば「3時半」といった時間に食べることも可能であると考えられます。これは長らく5時台の補食を受け入れざるを得なかった江戸川区の働く保護者にとって、大いなる福音です。

ところが…ところがです。






保護者の希望は「封じ込められる」?

ところが、すでに今回の話し合いが開催されたすくすくスクールの保護者から、こんな発言がありました。

「保護者会で、親が3時や4時台に補食を食べさせたいと希望を出しても、それらの要望は“封じ込めるように(会が)進められている”と、強く感じました」


この参加者の方は、以下のような資料で、自分のすくすくスクールでの保護者会の様子を報告してくださいました。
クリックで拡大

上記(赤線部)にあるように、「遊びを中断してしまう」ことを理由に、3時台、4時台に希望を出した保護者の声は受け入れられず、結局、「5時台」に決定したそうです。

そして実は、すでに開催済みの10校すべてにおいて、補食の時間は「5時以降」に決定しているという話もありました(正確には未確認です)。


これを裏付けるかのような資料があります。

江戸川区が、あらかじめ保護者に配布した8枚もの手紙でも、すくすくスクールの活動時間やスタッフ数などが各すくすくスクールごとに詳細に記載した資料がありました。
(8枚のお手紙ついては、詳細はこちらの記事をご覧ください)

保護者会では、この資料を元にして、まず江戸川区担当者あるいはすくすくスクール職員の方から、「すくすくスクールの本来の目的は遊びと学びにある」こと、「すくすくスクールではいかに遊びに重きを置いているか」ということなどが繰り返し説明されるため、「保護者から3時、4時と言った希望を出しにくい空気になる」とのことです。

「これまでの事情やいきさつを知らない保護者も多いため、江戸川区の担当者から、すくすくスクールは『遊びの場所』だと資料を基に、繰り返し繰り返し強調されて…補食が3時・4時では、大切な『遊び』が中断してしまうんですよと強く言われると…

そしてこの件では、江戸川区では『人の増員もない』とのことですよね。だから補食を始めることで、日ごろお世話になっている指導員さんらの負担がますます増えるんだ…ということを、親たちは暗に感じさせられます。

こういったことから、『3時半がいい』などとは言えない雰囲気になって、結局江戸川区が提示する『5時以降』に決まりました。なんかみんなモヤモヤしたまま、『仕方ないか。食べられるだけまし』という受け止め方です」

そんな声も上がりました。

保護者会では、江戸川区のある意図に基づいた「誘導」と「声の封じ込め」が行われている…そんな状況があるのではないか? そう思える発言でした。


◆保護者会に参加した方からの様々なご意見

上記のほかにも、各小学校の保護者から様々な発言をいただきました。一部をご紹介します。

●Aさん


「保護者会では、『遊びをとぎれさせない』という、すくすくスクールの意義の説明が長い時間をとって強調され、さらにスタッフのマンパワーに関する説明なども受けました。


江戸川区(担当者)からの説明はそのようなことに終始し、肝心の補食の目的や意義、そしてその保護者持ち込みをどううまく実施するか?という話が出ることは、ほとんどありませんでした。

これでは、子どもを中心にした議論ではない。そう、感じました。

江戸川区は、『3食で子どもの栄養は足りている』と繰り返し言います。しかし極端なことを言えば、単に栄養を満たすだけなら、一日一回とか、もっと少ない回数でも良いという話になります。そうじゃなくて大事なことは、『食には適切なタイミングというものがある』ということでしょう。
そういった話は、保護者会で江戸川区からは全くなかったですね」

●Bさん

「今回、すくすくスクールホームルームとは別室で補食を子どもに食べさせるために、見守りのスタッフを1名、付けることが条件です。しかし江戸川区では、そのための職員増強や予算確保をする予定がまったくないと聞いて、大変驚きました。


江戸川区は、補食の持ち込みを認めた以上、現場に過度の負担がかからないよう、必要な人員確保を行う責任があると思います。


『補食を認める』と言いながらも、予算は一円も出さず、『実施については現場と保護者に丸投げ』しただけ。あまりに無責任だと思います」

●Cさん


「保護者会では、集まるとまずは資料を基にして、学校からの下校の時間やイベントの開催状況、スタッフのマンパワー状況など、その場ですくすくスクールの運営状況を長々と説明されるんです。


これによって、聞いている保護者らは漠然と、『(3時や4時の)早い時間では、補食実施は難しいんだ』という印象を抱くようになっています。

さらに、学童登録の保護者らは、ほとんど横のつながりがありません。普段顔を合わせることがない(学校によっては一年に一度あるかないか)保護者が集まった状況で、江戸川区の担当者に向かって、本来の要望(適切な時間での補食実施など)をはっきり主張するのは、雰囲気として非常に難しかったです。


結局、唯々諾々と江戸川区担当者のトークに誘導されるまま、17時以降の補食実施に落ち着いてしまいました」

●Dさん


「うちのすくすくスクールでは、夕方になると奇声をあげたり、元気に遊ぶ気力も無くなって、床に座り込んでマンガを読むのが精一杯の子、寒いホームルームで体温もあがらなくなっているような子がいます。(すくすくの部屋が1階で、ドアの開け閉めで冷たい風が吹き込んでくるので、あまり暖かくないこともあります)


そういう状況の子どもたちに、もはや大人が慣れてしまっていているんです。ふと気が付くと『これって学童保育なんだっけ』と、愕然とします。この状況を改善するためにも、補食の実施が必要だと思いました」


●Eさん


「運用ルールを定めたのですが、『お菓子などのゴミ・食べ残しは、一週間分まとめて持ち帰る』ということになりました。週に一度ですから、腐敗の問題のために、みかんなどの果物すら持たせられません。


一日分の補食をジップロックなどのパックに入れて預けておき、そのなかに一日ごとにゴミを入れておき、週末などに持ち帰ります。これによってパックのリサイクルもできません。ゴミが実施のハードルになる状況になっており、納得できない。もっと柔軟性を持たせられないのでしょうか?」


●Fさん


「持参補食の実施で、サブマネージャーさんはじめ職員の方は、手間が非常に増えることになります。


なにしろ何十人分ものおやつの袋を管理し(透明の衣装ケースなどで保管)、子どもごとにその日の分を取出し、食べるときには他の子の分を食べないか、勝手に交換し合わないかなどの監視をし、さらにそのゴミも各人にきっちり分けておき、それを保管して保護者に返却する…ということをやらなければいけなくなりました。


3年前までは、すくすくスクール単位で、希望する保護者から月額1,700円を集め、生協などの宅配を利用して冷凍のおにぎり、シューマイなどの軽食を提供してくれていました。


この方式に戻したほうが、よほど現場の手間は少ないのではないでしょうか?」

●Gさん


「『すくすく登録』の人数がどんどんふくれあがっても、サブマネ、プレイングパートナーなど職員の人数が変わらないことが、江戸川区からの資料を見比べてわかりました。


そもそも、職員が明らかに不足しています。遊びだけでなく、『生活の場(保育)』として参加している学童登録の子どもにまで、目も手もまわらない、現状がよくわかります。

江戸川区はなぜ職員を増やさないのでしょうか? それどころか減るばかりと聞いています。よほど予算を出したくないのでしょうか?」


紙パック飲料例
●Hさん

「補食の時、クッキーやせんべいがメインになるので、パサパサしますから飲み物も必要ですが…すくすくスクールからは麦茶は出してもらえないことに決まりました。

親が、小さなパック麦茶などを、おやつと一緒にジップロックで持ち込みはOKだそう。でも小さな紙パック飲料って、1個80~100円程度。これが毎日となると…結構、負担が大きいです。

それが無い子は、水道の水を飲むようにとのことです


Ⅰさん

「食べる『場所』は、『すくすくスクールホームルーム“以外の”場所で』というのが、今回の江戸川区の指定でした。うちの小学校では、保安上の問題で、すくすくの並びにある『会議室』を使用するようにと言われました。

それはそれでいいのですが、親が3時~4時台の補食タイムを要望しても、その会議室が先生方の勤務終了時間(4時45分)までは、先生の会議や研究発表、またPTAなどで使う予定があると言われてしまい、結局補食タイムは、『5時以降』になってしまいました。

それでも、親たちはたとえ5時以降でも、食べられるなら今までよりはマシだから…と、納得せざるを得ませんでした。

江戸川区が5時以降しか補食タイムを認めていない理由として、『すくすくスクールの遊びの中断』云々が挙げられていますが、そのほかの理由として、ウチの小学校のように『食べる場所の制約』によって3時、4時が実現しないケースもあるということなのです。

私も腑に落ちませんでしたが、他の親からは、『江戸川区は、“親の自主運営。親が決めていい”と言いながら、いざ決めようとすると、結局あれはダメ、これはできないと言ってくる、制限があるなら早く明示すべきだ』という意見が挙がっていました。

昨年12月の説明会でも、江戸川区の担当者は時間の制約(5時以降でないとダメとか)、回数の制約(たとえば2回設けるとか)はないというニュアンスでした。


「東洋経済オンライン」記事
クリックで拡大します。
また多田区長も、こう言っておられます。『すくすくスクールは、“学校の施設を丸ごと、すべて使える” (多田江戸川区長発言: 2013年/東洋経済オンライン記事) 』と。そのはずなのに…現場の実際は、たった5~6人の子どもの補食のための部屋すら用意する余地がないという回答です

※本件に関連しては こちら も是非お読みください。上記記事に対するえどがわ学童保育フォーラムの分析記事です。

ご意見、ご報告は、上記以外にも多数いただきました。

とにかく、多くの方が口をそろえて言っていったのは、「保護者会では、サブマネ(指導員)さんなどに遠慮してしまい、なかなか要望を出しにくい雰囲気になってしまう」ということです。

わが子に適切な時間に補食を食べさせたくても、いつもわが子がお世話になっている職員の方の負担増を突きつけられると、それが言えなくなってしまう…そんな保護者会の様子が、見受けられます。

これを解決する手段は、ただ一つ「人の増員(予算)」に尽きますが、江戸川区ではこの件についてそういった対応は一切、ありません。


◆都内他自治体の「学童」との比較

さて多少余談になりますが、とある保護者の方が、以下のような資料を作成されたということで、会場で配布いただきました。ご紹介します。
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この「全児童対策事業」というのは、簡単に言えば、就労家庭以外の子どもにとっても、放課後の居場所にもなるタイプの運営のことです。

いま都内の学童クラブは、従来型の「学童クラブ」を持つ自治体と、学童クラブ機能を内包した「全児童対策事業型」を導入している自治体、主にこの2種類があります。

すくすくスクールは、もちろん、後者です。

板橋区の「新あいキッズ」では、17時までの登録であれば、「出欠管理は無料」、そのあとの時間まで残る場合の料金は江戸川区よりかなり低く、しかも補食代を含んでいます。さらに、厚労省の「放課後児童健全育成事業基準条例」に基づいて運営する方針を打ち出していますので、学童保育としての機能をきちんと保持しています。

江戸川区では、17時までの出欠確認のためだけでも、月4000円を徴収されますが、他の区と比較して、おやつがない、育成時間が短いなど、突出してサービス内容が低いことがはっきりとこの表に現れています。

自治体による学童クラブの比較については、また追って本ブログで詳しくご紹介する予定です。


◆これから「保護者会」がある方へ
 ~要望のポイント、今後の課題など

情報交換会には、これから保護者会が開催されるという保護者の方も出席され、自分たちはどう要望したらいいか?という点に、高い関心が集まり、発言が続きました。

Jさん

「補食のタイミングは、特に低学年にとって重要です。しかし江戸川区が言う『遊びを途切れさせない』が、そんなに重要なら、『遊びに入る前のタイミング』…つまり、下校してすくすくスクールにやってきた直後くらいの時間での実施を望んではどうでしょう?

つまり、『何時に』と時間で要望するのではなく、『遊びに入る前のタイミングで食べさせる』という要望の出し方です」

Kさん

「補食の時間だけでなく、補食をとるタイミングの回数についても、縛りはないと江戸川区は言ってますよね。

では例えば、①3時から3時半の間くらい、②5時以降と、の2回のタイミングで補食を実施してどうでしょう?

主に低学年は①、6時間目まである高学年は②というタイミングになるでしょうが、子どもによっては、『いつもは①だけど、今日は3時からの何かに参加したいから②で食べる』など、変更も可能とします。こうすれば、子どもにとってもよい制度になるのではないでしょうか」

●Lさん

「他の食べない子(すくすく登録の子)などがいる前で、『おやつですよ』と声をかけることは良くないという意見も聞いたが、それは問題ないと思います。おやつを食べない子たちには、きちんと説明しておけばよいのです。

『あの子たちは、親の都合(就労)で、すくすくスクールでおやつを食べるんだよ』と説明すれば、『そうか。自分はおうちにお母さんがいるから、おうちで食べるんだ』…そんなふうに、子どもたちはちゃんと理解・納得すると思いますよ。

世田谷区では、いわゆる『すくすく登録』にあたる子どもたちに対して、職員からきちんとそういった説明(学童の子はおやつがある)がなされるそうです」

●Mさん

「遊びに夢中で、声かけでも集まらない子もいるでしょう。でも『その時間以外では食べられない』というルールを教えていくことで、『遊び途中』での補食実施も十分可能ではないでしょうか?

遊びももちろん大切なのはわかりますが、適切な時間での食も非常に重要です。特に小さな子どもにとっては、生活のリズムです。学童は生活の場でもあるのです」

●Nさん

「一日育成日となる春休みや夏休みなどは、学童の子はお弁当と水筒を持って、朝から夕方まですくすくスクールに行きますよね。

お弁当を子ども自身が毎日持っていくのに、おやつだけ親が届ける、しかも一週間まとめて持ち込むとかって…何か変じゃありませんか?」

以上、様々な発言をいただき、保護者情報交換会は終了しました。

今後、保護者会でどのような決定がなされるのか?

また補食の必要性が高い新一年生を迎えた4月以降、どのように運営の見直しをするのか?

今回の「保護者による持ち込み補食」は、約3年もの間、23区で唯一、「おやつ無き学童保育」を実践してきた江戸川区としては、画期的な出来事と言えるでしょう。これも、3年間の間、諦めずに声を上げ続けてきた、数多くの保護者らの存在があったからにほかなりません。

しかし単に金額の面だけで見ても、他の自治体に匹敵あるいはそれ以上の育成料(月額4,000円)を支払っていながら、「子どもたちの口に、適切な時間に、適切なオヤツを届ける」…たったそれだけのことで、これだけ保護者らが苦心惨憺させられる自治体は、全国でもほとんどないというのが現状だということが今回、再認識されました。

おりしも、今年度の江戸川区議会・文教委員会では、与野党を問わず区議会議員の方からも、「補食の実施時間は、17時では遅すぎる」という意見が出ているそうです。補食提供時間の問題も、まだまだ保護者の認識と、江戸川区の認識の間に、食い違いが存在しているのです。

私たち保護者は、この課題を引き続き追って行くことを確認し、今回の情報交換会は終了しました。

すでに保護者会が終了した学校での話し合いの内容や結果、またこれからの保護者会の動向についての情報をぜひお寄せください。結果は随時、ブログにアップいたしますので、参考になさっていただければと思います。

ご意見はこちらへお願いします。
edogawa.gakudo.hoiku.folum@gmail.com
※「@」を半角に直してお送りください。

2016年2月3日水曜日

【大公開!】江戸川区からの「持ち込みおやつ保護者会」案内手紙、なんと異例の全8枚!

まずはご案内です。

1月28日の記事、「すくすく学童・おやつ持込みに関する保護者情報交換会/江戸川区の回答と、現場の対応に「食い違い」!?」 では、12月に行われた江戸川区の「持ち込みによる補食実施にによる説明会」での江戸川区の対応に、食い違いがあることをご紹介しました。

これに関して、下記の通り保護者が集まって情報交換を行う集まりを開催いたします。

すくすくスクールおやつに関する
保護者情報交換会

2016年2月7日(日) 
10時~12時 (9時半から受付開始)
 
タワーホール船堀 306会議室

参加費無料 / 申し込み不要/ お子さん連れOK(保育はありません)



すでに、「持ち込みによる補食実施による保護者会」が開催された小学校の保護者からは、すくすくスクールからどのような説明を受けたか?、保護者はどのような内容を要望したか?、結果どのような補食の運用となったか?など。

そしてこれから開催される保護者からは、どう要望を出して行けばいいのか?など。

さらには、江戸川区以外の自治体の学童クラブの現状なども比較しながら、「働く親の子どもを預かる場所としての学童の補食(おやつ)」について、情報を交換できればと思います。

中でも保護者にとって特に気になるのが、「補食の実施時間」です。

先日当会が行った保護者アンケートでは、ほぼ100%の保護者が「補食の時間は3時~」「遅くとも4時半まで」と、希望しています。

参考記事→ 2015年11月17日火曜日 【すくすくスクール保護者アンケート結果発表!】補食を「希望する」人の割合が、なんと「100%」!

しかしこれにも関わらず、すでに保護者会が開催され、補食の運用方法が決まった数校のすくすくスクールでは、保護者が「3時」「4時」と希望を出しても、その希望は受け入れられることはなく、「5時以降」と決定しているそうです。

これは、「すくすくスクールの職員が足りない」などが理由であるとのことですが、12月の説明会で江戸川区は、「職員が足りないことを理由に、保護者の希望を断ることはない」と明言しています。

これは、説明の食い違いです。この辺の情報も、交換し合えればと思います。

さて本題です。

年が明け、各すくすくスクールの学童クラブ登録家庭に、<「持ち込みによる補食実施」にむけての保護者会について>というお手紙が順次配布されています。

お手紙は全部で8枚。

こういった保護者会のとき、いつもはせいぜい1~2枚のお手紙であることが多いのですが、今回は何故こんなに枚数が多いのでしょうか?

(なにしろ、平成24年の「学童の補食を廃止します」の連絡手紙ですら、たったペラ1枚でした!)

参考記事 → 2013年2月5日はじまりは…教育委員会からのお手紙 (江戸川区・学童補食の継続を願う会ブログ)

では、江戸川区内全73校のすくすくスクールで配布されたお手紙を、ご紹介します。

まず1枚目。
1枚目:クリックで拡大します。
これは開催案内と、出欠表です。
時間的には、平日の夜6時や6時半から、ところによっては土曜日に開催されています。

次2枚目。

2枚目:クリックで拡大します。
なんと、ちゃんと「式次第」があります!

次、3~5枚目。この辺が、どうもいろいろ「布石」かな?という内容です。

3枚目:クリックで拡大します。
4枚目:クリックで拡大します。

5枚目:クリックで拡大します。

画像では読みにくいので、文章を拾ってみましょう。
「え?」と思うところもありますが、まずは最後まで。

保護者会に出席される皆様へ

保護者会を開催するにあたり、学校及びすくすくスクールの運営をご理解いただき「保護者の持ち込みによる補食について」イメージをもって出席いただけますよう、持込みの補食に至る経緯、保護者会の目的、活動内容及び施設の利用状況等についてお知らせします。

<従前の補食と持込みの補食に至る経緯>
すくすくスクールでは、平成17年度の全校実施以来、学童クラブ登録児童を対象に、保護者の自主運営である補食をサブマネージャーが受託し希望制で実施しておりました。

運営するなか、学校の授業終了時間が遅くなることなどにより、すくすくスクールでの活動時間が短くなりました。児童の活動を中断させないこと、朝食・夕食及び学校給食で丁目に必要な栄養が摂取できる、補食希望者の摂取率が8割~5割で毎日廃棄処理食品が出ていた、希望者の減少、そして食べる児童と食べない児童を同じ空間に一緒にしないことから判断し、平成25年度から保護者の委託をお受けしないことにしました。

以降、児童の活動がとぎれずに集中できる姿もあり混乱はない状況です。

しかし、継続的に従前の補食を希望する保護者がいらっしゃるのが現状です。

こうした経緯を踏まえ「保護者が持ち込みで食べさせたい」とのご要望に対し、区として検討し「保護者の責任による持ち込み」という方法で実施することになりました。


<保護者会の目的>
保護者の持ち込みによる補食が、すくすくスクール運営の中で円滑に行えるよう保護者の皆様で時間設定・持ち込み方法を検討し廃藩者の合意により実施します。

※今回の保護者会で決定された内容は、平成28年春休み以降の実施に向けたものです。その後、希望する保護者の入れ替わりがあった場合は、その時々の希望に応じ、再検討(最低年度に1回)することとなります。


<全校統一のルールとご理解いただきたいこと>


1. 
朝食、夕食及び学校の給食で必要な栄養の摂取が可能であるとの考えのもと、食事の代替ではなく夕食までの間食と捉えてください。

2.

 「保護者の責任による持ち込み」は、希I望する保護者で具体的な内容を検討し、合意のもと決定し実施することとなります。

① 希望する場合は、職員に申し出でください。

② 保護者が直接、すくすくスクールに持参して下さい。(※1日分の補食を日付・名前を明記した密閉袋または密閉容器等に入れる)

③ 常温で保存可能なもめにしてください。(※品目や量、アレルギー対策は保護者が考える)

④「ゴミ」、「食べなかったもの」は保護者が持ち帰ってください。(補食持ち込
み時に引き渡し)

3.
児童の主体的な活動を尊重し、遊びや学びを通して多くの人との関わりを大切にしていきます。

① 学童クラブ登録児童が対象です。

② 持参していても、「食べる、食べない」は児童の判断に任せます。

③ 時間は各すくすくスクールで可能な時間を設定してください。

⑥ 原則、ホームルーム以外の学校施設を使用します。

※学校における曜日ごとの時程:学校時程表参照(資料1)

4.
すくすくスクールの活動状況

運営状況をご理解いただき、補食の時間や持ち込みの日時について検討します。(資料2)

① 職員状況(サブマネージャー、プレイングパートナー勤務時間)

② 活動開始時間(各学年の下校時間)

③ 登線状況(すくすく登飴、学童クラブ登録)

④ 活動の内容と児童の様子(参加数、日常の活動内容、児童の様子)

⑤ 活動時間内に定期的に行われているボヲンティアによる教室や行事(行事開催月・曜日と開催時間)

⑥ 17時以降の状況(活動場所・児童数・活動状況)

⑦ 夏休みの特徴(学校プール、サマースクールなど)

⑧ その他(緊急時対応)

5.

実施に当たり、聯員がすること

①使用施設の確保:学校と調整(曜日や時間帯によって使用できる施設の把握)

②希望者の把握:持ち込みの状況

③補食の受取と保管:保管場所の決定と工夫

④児童への提供:「食べた・食べない」の把握
※補食対応職員1名は、「取り違え」「交換」「誤食」がないよう注意する。

⑤保護者:「ゴミ」、「食べなかったもの」の返却

6.
開始時期

3月、4月の段階で希望がなかった場合は、「補食なし」でスタートする。その後、希望が出た段階で「保護者の責任による持ち込みの補食」の概要を説明するとともに、各すくすくスクールで保護者会を開催する。

…だそうです。

さらにこの後、6枚目「資料1」があります。
6枚目
これは、個人・学校特定を避けるため詳細情報を消しておりますが、月曜日から金曜日まで、朝は何がある(朝会、集会、読書など)、4時間目が何時に終わる、5時間目が何時に終わる…などの、保護者ならよく知っている例の学校のタイムスケジュールそのままです。

続いて7~8枚目。

これは今回のために、新たに作成されたものと思われます。すくすくスクールの現状です。
各小学校で、異なる内容になっています。

7枚目:クリックで拡大します。
8枚目:クリックで拡大します。

お手紙は以上です。

特に最後の7~8枚目は、どうやら保護者から出てくる様々な要望に対して、江戸川区が保護者の「ご理解」を得るための資料と思われます。

しかし逆に、働く保護者らの事情、そして何よりも子どもたちの気持ちを、江戸川区にはぜひ「ご理解」いただきたいものであると、保護者にとっては、そんな思いをふつふつと抱かせる内容となっています。

では2/7(日)、保護者の皆様のご参加をお待ちしております。

現役小学生保護者の方はもちろんですが、これから小学生になるお子さんをお持ちの方…特に年長さんのご家庭は、4月1日からの「すくすくスクール学童」で、子どもたちが保育園のように「おやつ」を食べられるのか? どんな環境で過ごすのか? 高い関心をお持ちと思います。

ぜひお気軽にご参加ください!

2016年1月28日木曜日

【 2/7(日)開催!】すくすく学童・おやつ持込みに関する保護者情報交換会/江戸川区の回答と、現場の対応に「食い違い」!?

前回の記事「2015年11月25日水曜日【ついに学童保護者に「お手紙」配布!】「持込みオヤツ説明会」、12月に江戸川区内6か所で開催!にて、今後、学童クラブ登録保護者がすくすくスクールへおやつ(補食)を持ち込むことが許可される件につき、その詳細が江戸川区から説明されるとの情報をご紹介しました。

江戸川区内6カ所で開催された説明会のうち3カ所に、当会の保護者数名が参加しました。
この3カ所において、江戸川区からの説明の概要は下記のとおりです。


江戸川区としては、遊びの場であるすくすくスクールにおいて、補食の提供によって遊びが途切れる ことは好ましいとは考えていない。

しかしすくすくスクールでの補食提供をやめて以来、保護者らの補食再開の希望が強いため、「持ち込みを許可する」形で、希望者に補食をとれる環境を提供することにした。


 補食をとる場所は、原則すくすくスクールホームルーム以外でとする。学校内の施設で適切な場所を使用できるよう、江戸川区が学校側と交渉し確保する。


すくすくスクールスタッフの誰かが、補食を摂取する場に同席する。


補食の持ち込み方法は、学校を経由しない形で行う。週末にまとめて、あるいは毎日親が持参するなど、各すくすくスクールの実情に合わせて、保護者が話し合って決める。


補食の実施時間、回数(低学年、高学年の別で複数回補食の時間を設ける)は、保護者がまとまって話し合って決め、スタッフはそれに沿う。


おやつ業者の導入も、保護者の希望がまとまれば可能である。ただし、配達されたおやつの開封、配布などができるかどうか、各すくすくスクールで職員に確認してください。

以上の説明がなされました。
これに対して、会場からは下記のような質問、要望が提出されました。


保護者の希望に添う、保護者で話し合うと言っても、どんな補食の内容を想定して、持ち込みを許可しているのか、まったくイメージがつかめず、話し合いがまとまる見込みが薄い。ある程度、こんな形なら可能だろうという区からプレゼンテーションがないと困る。

→回答
江戸川区としては、「すくすくスクールに補食が必要」という考えはない。あくまでも保護者の意思で決めてもらいたい。


今回の補食説明会のお知らせに、内容がほとんど記載されておらず、聞いて理解し、質問する為の準備ができなかった。説明不足である。


平成25年度の補食廃止の説明では、利用者が少ないということを区は廃止理由の説明として挙げていた。

しかし、すくすくスクールになる以前の学童クラブでは、16時程度までの補食として適切な時間に、 補食を摂ることができていたのに、すくすくスクールでは、開始当初からだんだんと時間を後にずらされ、最後は17時以降と、夕食までの時間が微妙なタイミングになる家庭が増えた。利用できる家庭が減ったのは、時間が17時以降と遅くされたのが実情。

一緒におやつを食べるという行為は、栄養補給の他にも、学童クラブとしての居心地、仲間意識の形成など児童のこころの面でも重要な役割があり、もっと適切な時間に行われれば利用したいと思う家庭は多いと思う。

例えば低学年用、高学年用と複数の回数を、16時前後程度の早い時間までに行うよう、保護者達が希望すれば、それは、スタッフの数の少なさを理由に断られることなく、受け入れてもらえるのか?

→回答
受け入れます。
スタッフのマンパワー不足を理由に、これら保護者の希望を断ることはありません。

ただし、行事と補食の時間が重なるすくすくも出てくると思うので、子どもさんにとってどうか、ということ(補食より行事参加が子どもにとってよいことではないかということ)をよく子どもさんと話し合って決めてください。

以上のような説明が行われました。

そして本年に入り、何校かのすくすくスクールでは、職員と保護者の間で、おやつ持ち込みの方法の話し合いが開かれたそうです。

しかし、その場に出席した保護者からの情報によると、江戸川区の担当者から下記の話があり、12月の説明会での話との食い違いを感じたそうです。

16時前後におやつを希望する保護者の声に対して、江戸川区の担当者から

「スタッフのマンパワーから、時間や補食の設定の回数は自ずと制限があります」

そして、

「そもそも補食の実施はすくすくスクールの方針に沿うものではない。すくすくスクールの方針は、みんなで遊び社会性を育む事なので、遊びを中断させて補食時間を確保するのはいかがなものか?」

という話があったそうです。

12月の説明会では、スタッフのマンパワー不足を理由に、保護者の希望を断ることはない」ということでしたが、ここに食い違いがあります。

なおこの小学校では、色々な意見や希望が出たものの、その場の結論としては

・親が記名したおやつを一週間分持ち込む
・おやつの中身の詳細取り決め
・学校内の某教室を借りて食べる
・その際は職員1名がつく
・食べる時間は17時以降
・春休みから開始

ということに、暫定的に決まったようです。

なお、集まった保護者らのほとんどが、今回の「持ち込みオヤツ」の件、そして12月に説明会が開催されたことを知らず(あるいは平日夜の開催が多くて出席できず)、そのためこの件を保護者らが理解し、共通イメージを形成するのに時間がかかってしまい、肝心の運用について話をする時間が不足してしまったそうです。

ここにも、保護者に対する情報の告知不足を感じます。

今後、各すくすくスクールで行われる保護者に対する説明は、学校で、どのような説明がなされるのか? その結果、どういう補食の形態になるのか?すべては「各すくすくスクール」に任されており、各保護者らは情報的に孤立して、見えない状況です。

昨年11月、当会がおこなった保護者アンケートの結果では、100%の方が補食の実施を希望し、しかも、実施時間帯は「3時半から4時半」となっています。

そして、「保護者持込み」ではなく、以前のような形式(すくすくスクールで提供)を希望、とするのが大方の回答です。

※保護者アンケート結果速報はコチラ!
→ 2015年11月17日火曜日 【すくすくスクール保護者アンケート結果発表!】おやつを「希望する」人の割合が、なんと「100%」!

江戸川区の担当者は、江戸川区議会(2015年8月30日開催文教委員会)で、「保護者の声も集めながら」どのような形で実施しているかについて丁寧にやって行きたいと考えている」と発言しています。

しかし実際には、説明会では保護者に実施方法を丸投げ、そして話し合いの現場では、江戸川区の説明とは食い違い、「スタッフのマンパワー不足」が実施要件に挙げられる…

これでは、江戸川区議会での自らの発言に対する責任が感じられません。

いったい現状は、どうなっているのでしょうか?

そこで、当会から提案です。保護者同士で情報(どのような説明を受けたか、どのように補食を実施してほしいか)を交換し合い、よりよい補食実施に向けて保護者の力を結集しませんか?


すくすくスクールおやつに関する
保護者情報交換会

2016年2月7日(日) 
10時~12時 (9時半から受付開始)
 
タワーホール船堀 306会議室

参加費無料 / 申し込み不要/ お子さん連れOK(保育はありません)




もともと、江戸川区の学童クラブは、全員で補食を食べていました。補食の時間は、毎日通わなければいけない子ども達の体だけでなく、心をいやし仲間意識を育む重要な時間だったのです。

そして、厚労省が作った学童クラブの指針にも、「補食事業は実施すべきもの」として明記されています。

東京23区の学童クラブ事業で、長期休暇を含み、全期間で「おやつがない」のは、江戸川区だけです。
わが子の放課後を、よりよいものにしたいと願う保護者の皆様、ぜひご参加ください!

2015年11月25日水曜日

【ついに学童保護者に「お手紙」配布!】「持込みオヤツ説明会」、12月に江戸川区内6か所で開催!

先日の記事【すくすくスクール保護者アンケート結果発表!】おやつを「希望する」人の割合が、なんと「100%」!について、昨日でいったん締切とし、集計させていただきました。

上記記事公開以降も、続々と回答が寄せられ、現在97件

大方の回答が、
◆以前のような形式(すくすくスクールで提供)
◆3時半~4時半ごろに、
◆おやつを「希望する」

という結果となっています。

保護者の意見にも、細かい点で考え方の相違はありますが、おやつに関する保護者のニーズは、ほぼ上記3点に集約されていると言っても間違いではないでしょう。


この保護者らの声に、江戸川区は真摯に耳を傾け、誠実に応えていくか?どうか?

当事者たる江戸川区の保護者らはもちろんですが、他区の学童行政関係者、保護者、そしてメディアも注視しつつあるこの問題。いまこそ、江戸川区の学童行政の真価が問われている場面と言えます。

なおアンケートは引き続き受け付けております。

これから回答したい方は、下記のボタンからどうぞ!
 保護者アンケート回答ボタン
クリックするとアンケートフォームが開きます。

さて、いよいよ本題です。
ついに先週、学童登録保護者に、以下の手紙が配布されました。まずはご覧ください。

クリックで拡大します。

以下、全文です。



学童クラブ登録保護者各位
15教推送第744号
平成27年11月18日

< 持ち込みによる補食実施の説明会の開催について >

日頃より、江戸川区政並びにすくすくスクール事業にご理解とご協力をいただきありがとうございます。

さて、この度平成25年度に廃止した補食について、保護者の方が直接すくすくスクールに持ち込む補食の実施を平成28年度より計画しています。

つきましては、持ち込みによる補食をご希望される保護者の方を対象に、下記のとおり説明会を開催いたします。

なお、説明会は区内7か所で実施致しますので、ご都合のよい日程でご参加ください。



12月5日(土) 小松川区民館ホール / 午後7時から

12月6日(日) 鹿骨区民館ホール / 午後7時から

12月8日(火) 東部フレンドホールホール / 午後7時から

12月9日(水) 葛西区民館ホール / 午後7時から

12月10日(木) 葛西区民館ホール / 午後7時から

12月11日(金) 総合文化センター小ホール / 午後7時から
 
12月14日(月) 小岩区民館、集会室1・2 / 午後7時から

※駐車場に限りがありますので、公共交通機関等での来場をお願い申し上げます。

問い合わせ
教育委員会事務局 教育推進課 すくすくスクール係
担当○○・○○・○○
電話5662-2732



と、このように、江戸川区内6カ所で説明会を開きます、という内容となっています。

平成25年4月から「おやつ」が完全廃止され、給食から午後6時過ぎまで、親の帰りを待つ子どもたちが水道の水(今年の6月以降、麦茶提供復活)しか口にできなくなってから2年半。

何もない今の状況に比べれば、「持ち込み」前提とはいえ、大きな一歩を踏み出したと言える今回の説明会開催です。

しかしこれを受けて、私たちには様々な疑問が浮かび上がりました。


疑問1】説明会が 「平日の午後7時から」という時間設定に、“無理”があるのではないか?

今回の「当事者」は、働く親です。まして学童登録となると、勤務先から、地元江戸川区に戻るのが5時半、6時過ぎとなる親が多いでしょう。小学生だけでなく、さらに幼い下の子がいれば保育園にもお迎えに行かなくてはならないでしょう。

近くに、頼れる祖父母などはいない。父親も仕事から戻るのは遅い。あるいはシングル家庭であるなどで、仕事に家事に育児に孤軍奮闘しているであろう親の姿が、そこにあります。

小学生の子と、保育園の幼児を家に連れ帰ったら、すぐに食事の支度、宿題を見たり、話し相手になったり、その合間に洗濯物を取り込み、洗い物をし、翌日の支度をし、お風呂に入れて、寝かしつける…座る間もないほどくるくると立ち働きます。

子どもたちを寝かせるのが遅くなればなるほど、翌日の起床に関わります。江戸川区も推奨する、子どもの「早寝早起き朝ごはん」。大切です。

そんな毎日の中で、平日、しかも月曜、火曜、水曜、木曜と言った「明日も仕事」である平日の夜の7時に、子ども(たち)を連れて(夜に預ける先はない)、自宅から離れた会場の説明会に足を運ぶ気力と時間がある保護者が、果たしてどれだけいるのか?

この開催側の感覚に、当事者としては大いに疑問を抱かざるを得ません。

今回、小松川、鹿骨地区のみ、土日の開催がありますが、それ以外の地域においても、様々な事情を抱えている保護者それぞれに出席と発言の機会をと配慮し、例えば一地区においても「平日開催」と「土日開催」の2回を設けるべきと考えます。

お手紙の最後に、問い合わせ先が載っていますので、土日の開催がない地域の方は、ぜひ、すくすくスクール担当部署に要望を出してみてはいかがでしょうか?



疑問2】江戸川区全体の話なのに、なぜたった6会場の開催なのか?少なすぎるのではないか?
同内容の説明会を、全73カ所のすくすくスクール(小学校)で開催すべきではないか?


クリックで拡大します。
上記は、今回の開催場所()と、江戸川区全73箇所のすくすくスクール()の位置を表した地図です。

船堀~西葛西の間、一之江~葛西の間、また臨海~南葛西地区など、開催の空白地帯が目立ちます。


私達は、本来なら全73校のすくすくスクールで開催すべき、と考えます。

【1】で述べたように、日々仕事に育児にとせわしない保護者が、平日の夜の7時に、幼い子らを連れて、数キロ以上離れた区民館のホールに行けるでしょうか?

まして雨でも降れば、自転車の前と後ろにチビ2人を乗せて、雨合羽でずぶ濡れになりながらのお出かけとなります。乳児がいれば、もっと大変です。子どもに熱でも出されたら、もう出かけることはできなくなります。

このような日々を過ごす働く保護者の中で、果たして、今回の説明会に足が向く保護者が、どれだけいるでしょうか?

「平日開催と土日開催の2回を設けるべき」に加え、「各すくすくスクール(全73カ所の小学校)を会場とすべき」です。
それが、利用者の実情に配慮したやり方です。



疑問3】 なぜ手紙の配布は「学童登録」の保護者のみで、「すくすく登録」の保護者には配布されないのか?

今回の手紙の配布は、「学童登録」保護者のみです。

しかし学童登録はしていなくても、すくすく登録でも5時まではすくすくスクールにいられますので、実際は「就労支援」として利用されているケースは大変多くあることは、保護者の間では周知の事実です。

いま「学童登録」数は、減る傾向にあります。

「おやつ」もない、「学童クラブらしい行事」もない等々、学童保育としての機能が大いに低下しているすくすくスクール。いまや「月額4,000円」の学童登録料に「価値」を見いだせなくなった多くの保護者は、その金額に疑問を抱き、学童登録から離れ始めているのです。

結果、学童登録の人数は減っていきます。そして江戸川区はこれを、「就労支援としてのとしてのニーズがないから減っている」とみなしていますす。

しかし、実は5時までの利用なら「無料」ですから(年間500円の保険料のみ)、「すくすく登録」にしておき、就労支援目的で5時まで子どもを預けている保護者が非常に多い…という現実。


この現実に、江戸川区もそろそろ、見て見ぬふりをせずに真剣に向き合うべきでしょう。

就労支援としてのすくすくスクールのニーズは、減っているどころか、ますます高まっているのです。

ですから「すくすく登録」の保護者にも、このお知らせの手紙は配布すべきであると、私達は考えます。



疑問4】 なぜたった一枚の「お手紙」だけなのか? なぜ他の豊富な広報手段を利用しないのか?


今回の告知は、たった一枚のお手紙、それだけです。

江戸川区には、様々な広報手段があります。

・広報えどがわ
江戸川区ホームページ
江戸川区のツイッターアカウント
・区民館や健康サポートセンターなど公共施設の掲示板
・街中に設置されている江戸川区の掲示板

…等々。告知手段は豊富にあります。

区民の声、利用者の声を広く聞く姿勢があるならば、可能な限りの手段を用いて、広く告知するのが当然の姿勢です。

それをせずに、たった一枚のお手紙だけで告知とするのは、なぜでしょうか?


【疑問5】 なぜ保育園(幼稚園)保護者には告知がないのか?

今回私たちが行ったアンケートでは、保育園保護者(まだ小学生の子どもがいない保護者)からの回答も3分の1近くあり、保育園保護者の関心の高さを伺うことができました。

とくに年長児を抱える保護者にとって、来年4月1日からわが子がどのような環境で過ごすのか? これは非常に関心が高いのです。

江戸川区が今回やろうとしている「保護者の責任による補食持込み」の開始時期は、平成27年の「春休みから」であるという情報があります。

春休みから…つまり、今度の一年生からです。それこそ、現在年長児の保護者に関わってくることです。

なのになぜ、各保育園・幼稚園などに手紙を一斉配布しないのでしょうか?


【疑問6】 なぜ、おやつは元のとおり「すくすくスクール」で提供されないのか?
なぜ「保護者の責任による持込み」が、最初から前提なのか?

根本的なところです。
アンケートの結果も示している通り、保護者の大多数が、以下のように望んでいます。

◆以前のような形式(すくすくスクールで提供)
◆3時半~4時半ごろに、
◆おやつを「希望する」

なのになぜ、「持ち込み」が前提なのでしょうか。

その経緯も、ぜひ知りたいところです。説明会で質問できる方は、ぜひ質問をお願いします。


私たちの疑問は以上です。

さて、すくすくスクール管轄部署の責任者の方が、今年8月の江戸川区議会・文教委員会で、次のように発言されています。

「今後はサブマネージャー、これは職員になりますけども、現場の職員とも話し合いをし、現状を把握した上で、また保護者の声も集めながら、どのような形で実施をしていくかについて丁寧にやっていきたいと考えております。」

「保護者の声も集めながら」…このたび開催される説明会が、決して「江戸川区からの一方的な説明」だけに終わることなく、きちんと保護者の声に耳を傾け、それに対して誠実に対応し、フィードバックされる場となることを、願ってやみません。

ご参加予定の皆様にお願いです。参加後は、江戸川区との質疑応答の内容を、ぜひ当会にお寄せください。

本件、引き続き続報します。今後ともご注目のほど、よろしくお願いします。

2015年11月17日火曜日

【すくすくスクール保護者アンケート結果発表!】おやつを「希望する」人の割合が、なんと「100%」!

お待たせしました。

先日の記事「2015年11月4日 【緊急保護者アンケート実施!】すくすくスクールに「おやつ」復活するかもしれない?!」について、昨日でいったん締切とし、集計させていただきました。

その結果を、公表させていただきます。


<保護者アンケート実施概要>

■実施期間 
2015年11/2(月)~11/16(月) 
※11/16(月)以降も回答は受け付けていますので、集計値は今後増える可能性があります。


これから回答したい方は、下記のボタンからどうぞ!
 保護者アンケート回答ボタン
クリックするとアンケートフォームが開きます。

■告知方法
①Web(ブログ、Facebook、Twiter等で呼びかけ)
②チラシ配布、口コミ
 
■回答方法
①Web上の回答フォームから入力・送信
②手書きで回答

<アンケート内容>

【質問1】すくすくスクールで、補食(おやつ)の実施を希望しますか?

【質問2】「希望する」方に伺います。おやつの時間は、何時ぐらいを希望しますか?

【質問3】「希望する」方に伺います。おやつの提供形式は、どのような形を希望しますか?

【質問4】そのほか、すくすくスクールについてご意見、ご要望があれば自由にお書きください。

【質問5】お子さんからの意見もあれば、ご記入ください。

※上記のほか、回答者の属性として「小学生の保護者か未就学児の保護者か」「在校または通う予定の小学校名」「お名前」「メールアドレス」を記入いただいています(任意回答)。


<結果>
(2015.11/16現在)

今回、回答数は 79通となりました。

また江戸川区内全73小学校のうち、34校の保護者から回答がありました。(在校または入学予定)

わずか2週間と言う短期間での実施、しかも本ブログやTwitter等での告知のほかは、保護者同士の口コミやメール、LINEといった、非常にミニマムな告知手段しかない私達ですが、ふたを開けてみれば、北は小岩から南は葛西・臨海まで、東は篠崎から西は小松川までと、江戸川区内の広範囲の小学校の保護者の方から、回答をいただくことができました。

ご協力、本当にありがとうございました。


回答者の属性は、下記のとおりです。
①小学生の子どもがいる保護者  28件
②未就学児の子どもがいる保護者 32件
③上記の両方がいる保護者    16件
④その他(OB保護者、祖父母等) 3件

さて、いよいよ結果です。


【質問1】すくすくスクールで、補食(おやつ)の実施を希望しますか? 

希望する … 79件
希望しない … 0件
その他 … 0件




以上のように、全員がすくすくスクールでのおやつを「希望する」と言う結果になりました。

【質問2】「希望する」方に伺います。おやつの時間は、何時ぐらいを希望しますか?

3時~4時ごろ … 73件
4時半ごろ … 4件
5時ごろ … 2件

「3時~4時ごろ」と言うのが、圧倒的な結果となりました。
以前のすくすくスクールで実施していた「5時すぎ」は、やはり「夕飯に響く」とのことで希望する方は2件にとどまりました。

小学校では、5時間授業が終わるのが2:30頃、6時間授業が終わるのが3:20頃です。5時間授業が多い1~2年生と、6時間授業も増えてくる3~4年生で対応時間も異なってきますが、6時間目を終えた子どもたちが合流して一斉に「いただきます」ができることを考えると、3時半過ぎから4時ごろ、というのが、程よい時間帯なのかもしれません。

以下、いただいたコメントです。

「5時以降では、夕飯にも響くので困る」

「以前は、すくすくの生徒が下校する5時頃の補食だったので、夕食時間に近く、不都合でした。一般的におやつを食べる時間、3時半年頃を希望します」

「3時にすくすくに来ている場合は3時、高学年などでそれを過ぎる場合は4時までに済ませる、感じでどうでしょう」

「3時半ごろ。6時までいる学童の子達の補食にちょうどいい時間だと思う」

「やはり、おやつは共働きの家庭で家でおやつを食べに帰れない子供の事を考えて、6時まで学校にいなければならないような子供に向けて考えてたい」

「学童を利用する層の家庭環境からすると、夕食の時間帯が19時頃になることも多いと考えられる。そうなると、一般的ないわゆるおやつの時間である15時ではやや早く、逆に16時よりも遅いと夕食に影響が出ることも想定される。こうしたことから、16時前後が妥当だと考える」

「3時半ごろ。保育園でもそのくらいだったので。夕飯に支障のない時間であげるのがよいと思います」

「ウチの息子(小2)は 家に帰ってきたとたん、お腹空いた!とか 言うタイプなので 3じ半頃までに あると嬉しいです」

「3時か3時半ごろ。高学年の子も揃う頃にみんなで一緒に出して欲しいです」

「保育園であったおやつが、小学生になったとたん、無くなり。お腹を空かせた子供が、お腹が空いているのにどうしておやつが出ないの?家に帰りたいと言うのを、なだめながら仕事をしています。区外に勤務している関係で、まさか自分の住む江戸川区におやつが無いとはさらさら考えていませんでした」


【質問3】「希望する」方に伺います。おやつの提供形式は、どのような形を希望しますか?

以前のような形式(※)で … 57件
※保護者が費用を負担。すくすくスクールで提供
子どもが毎日持参 … 13件
親が週末などに持ち込み … 1件
その他 … 6件

「費用を保護者が負担し、すくすくスクールで提供してほしい」と言うのが、圧倒的な結果となりました。

以前のような形式を希望する理由の一つに、今回、江戸川区が提示している「保護者の責任による補食持込み」は、様々な問題・課題をはらんでいることが挙げられます。
その理由は、寄せられたコメントに多く指摘されていました。

「全国の学童保育でなされている方法を参考にしてほしい。毎月おやつ代を支払い、みんなで同じおやつを、または季節や行事にあったおやつを提供してほしい」

「補食代を別途支払い提供を希望したい。お菓子ではなくお握りやお団子などを希望します」

「補食代を払うので、スクール側で提供していただきたいです。個々で持っていくのも良いと思いますが、人によって量が違ってくると思いますし、統一するのも難しいかと思います。 また、個々で持っていくことにすると、規定の時間以外にもこっそり食べる子が出てきたり、おやつ交換などを知らぬ間にしたことでのトラブルなど、数々のリスクが目に浮かびます。 アレルギー児がいた場合の対応が大変かと思いますが、低学年のうちは特に、羽を伸ばしたくなりやすいこともありますので、おやつの様に全員で行う活動がある際は、出来る限り全体で統一されたものにするようにしていただきたいです」

「補食代を支払い用意してもらいたい。 いろんなお菓子を持ち寄ることで、こども同士が分け与えたりしてしまい十分な摂取が困難になりそう

持参だと個人差が出るので、以前のように補食代を支払う形式が良いと思います」

「補食代を支払ってすくすくスクールで提供してほしい。 持参にすると(各自の品が異なるので)こどもがあげたりもらったりをすることになり、トラブルになる可能性があるから。(あげたのにお返しがないとか、アレルギーのものをたべたとか、食中毒になったなど)

「持参だと、管理する側も持たせる側も確認など負担になるし、個人差も出てしまうので、補食代支払い提供して欲しい」

「親が補食代を払ってスクスクがおやつを提供する。皆んなで同じモノを食べた方がケンカにならなくてよいと思います。同意が得られないご家庭だけ、家から持参すれば良い」

「(持参だと)食材により衛生面や食べ物が悪くなっていても、子どもはわからず食べてしまうなどの心配がありますまた家庭により、おやつの内容に格差が出ます。子どもたちには平等に食の質を与えるべきだと思いますので、各家庭から持ち寄りは多くの課題を要します。以前のように、補食代を支払ってすくすくスクールで提供していただきたい。この方が一番安心できます。ただしおなかを満たす的なスナック菓子を5時ごろ出す等は反対です。栄養と子どもの成長のことを第一に考えて、良質の「おやつ」を適切な時間(3時半ごろ)に提供していただくことを強く希望します」

「できれば、補食代を払って、以前のようにみんなで同じ物が食べられたらいいと思う。(すくすくスクールで提供、もしくは業者委託もあり!?) 

「持参にすると、親の良識にゆだねる形になるし、持ってこない子、持ってこられない子が出るなど様々な問題が出るのではないか?お友達とオヤツ交換が始まったり、取った取られたなどの問題も出る。 学童クラブ時代のように、親が費用を負担し、すくすくスクールで一括で提供してほしい。他の自治体の学童クラブをよく研究してほしい」

「以前のようにすくすくスクールで提供してほしい。なぜなら、子ども同士、何をもってきたなど張り合ったりしそうなので。 また、夏場など鮮度低下も気になるため。 でも、出来ないなら、毎日補食をもって行く形でもよい」

「補食代を支払って、すくすく提供を希望。 毎日おやつを持って行くようになると、すくすく以外の学校休み時間に交換したり食べたり等の学校生活での乱れが少しづつ出てくるのではないか?」

「補食代を支払ってすくすくスクールで提供していただくのが一番ですが、衛生的かつ公平に(各自持参する際)みんなが食べられることがいいなと思います。持ってくることを忘れたり、栄養的にかたよったりしそうなので、すくすくスクールで提供していただけると安心です

「一番の希望は補食代を払ってスクールで提供いただくこと。 ただし、スナック菓子ばかりだと虫歯の心配もあるので、内容次第では週に一度親がスクールに預ける形をとりたいです。 場合によってはスクールに通わせる親が交代でおやつの買い出しをしてもいいと思っています。 そのくらい、おやつの質は大事です。 またおやつと同様に麦茶の提供を希望します。夏場は水筒のお茶だけでも足りない時があると思います。 補食代が値上がりしても構いません」

「以前のように補食代を支払って、すくすくスクールで提供するのが理想ではと思います。 どうしても、すくすくで補食の提供が出来ないのであれば、補食を持参するくらいは、仕方がないと思います。そのくらいは区も譲歩すべきではないかと思います」

このように、「保護者の責任による持込み」は数多くの課題・問題を抱えおり、現実的な実現の形が見えにくいものになっています。

今回の江戸川区の提案どおり「あくまで保護者責任による持込み」案だけの検討では、相当慎重な議論を繰り返さないと、いずれ、「持ち込みはおやつの用意が面倒だ」「いろいろ問題が多いから、うちはなくていい」など、「おやつはなくていい」という保護者も出ることが予想されます。

やはり、廃止前の元々の提供方法…すなわち、希望する保護者が実費を支払い、すくすくスクール(学童クラブ)で同じものを提供する、という形が、子どもたちのおなかを満たすには、最善の方法でしょう。実際、全国の多くの学童クラブでは、昔からこの方式を採用しています。


また、「持参」と回答したからは、次のような案をいただきました。

「おやつ袋(体操着袋のようなもの)を各々用意して、毎日おやつを持参し、朝からおやつの時間までは学校もしくはすくすくスクールで預かってもらうのがいいと思う。 その場合、遠足のように一定の金額もしくは量についてのルールは設けるべき」


補食代払っても子供が食べないで残飯が出てしまうことが問題の一つとしてあげられているのなら、子供が食べられるものを保護者の責任で持たせる。
お菓子類では、結局すぐにお腹減るだろうし栄養面でも心配なので、おにぎり、パンなどに限定してもいいと思う。

何も無いよりマシ」




そして、「その他」の回答には、下記のような案もいただきました。



例で挙がっている3つどれでも構いません。 保護者とすくすくの契約でなく、保護者と外部給食業者との契約でもいいです。ヤクルトおばさんみたいなイメージで地域のつながり活性化にならないかしら」


【質問4】そのほか、すくすくスクールについてご意見、ご要望があれば自由にお書きください。

上記の質問についても、ほとんどの方がたくさんのご意見を書いてくださいました。

こちらも早急に公表したいのですが、今回は「おやつ」に絞ってお伝えしたく、割愛させていただきます。今少しお待ちください。


【質問5】すくすくスクールについて、おやつについて、こどものいけん

今回、お子さんの意見もいただきました。保護者以上の、まさに「当事者」からの声です。

「おやつが欲しい。もうちょっと静かなほうがいい。集中できる環境がいい」

「とても楽しいです」

「おやつがないなんて、いやにきまってるじゃん。そんなところで、18じまで、まいにちすごすなんてたえられないよ。だれがおやつナシなんてきめたの?ひどすぎる。きめたひとは、いじわるなひとだね」

「夕方はとてもお腹が空きます。すくすくでの補食はとても楽しみでした」

「今は保育園の年長です。来年小学校に行くのを楽しみにしています。今は毎日保育園でおやつを食べています。両親が働いているから、学童に行くけどおやつが出ないと聞いて、心配しています」

「教室(すくすくスクールホームルーム)が狭くて、落ち着いて勉強が出来ない」

「違う学年の子とも遊べて楽しい」

「レゴをふやしてください」

「もっとたくさんのイベントがあったらいいです」

「おやつがないのは、嫌です。 すくすくでおやつが食べられると良いのに」

「楽しい。6時までいたい」

「おやつを持って行きたい。友達とゲームで遊びたい」

「カレーパーティーとかまたやりたい」

「うんていを頑張ってやったあとは、お腹が空くので、なにか食べたいです」

「こどもがおおくてせまい」(1年生)

「男の先生もいて欲しい(若い人)。サッカーを一緒にやりたいから。おやつがあったほうがいい。おなかがすくから。外で遊んだあとにたべたい(4年生)」

「おやつはおちついたところで食べたい。ワサワサしているところでなら食べたくない。おやつはメニューによって「今日は食べる。食べない」を自分で選んで決められたらうれしい」

「シルバニアの人形と家が古いので、新しいのに変えて欲しい」

「校庭利用時間を延ばしてほしい。特に冬は短くなり、遊ぶ時間がほとんどない」

「テーブルが足りない。遅くいくと、テーブルが満席で、お絵かきしたくても入れずにできない。すくすく利用子ども数に対して、すくすくの遊べる場が狭すぎる。きゅうくつ。」(1年生)

「夕ごはんまでが長すぎて、お腹がへるし疲れる」

以上、すべてをご紹介しきれていませんが、まずは結果を皆様にお伝えしたく、取り急ぎ公表いたしました。

この生の声を、江戸川区はどう受け止め、どう応えるのか?

私達江戸川区民は、粛々と成り行きを見守っていきましょう。

すべては、子どもたちの幸せな育ちのために。親も、行政も、「大人の事情」はさておき、子どもを真ん中に据えて、前向きな議論を重ねていければと思います。

本件は、引き続き当ブログでお知らせして参ります。何卒よろしくお願いいたします。

~ お願い ~
本アンケートの内容・結果等の情報は、すべて「えどがわ学童保育フォーラム」に所属します。資料として内容を引用・利用する際は、必ず事前にメールにてご連絡ください。無断引用・転載・改変等はなさらないよう、重ねてお願い申し上げます。


2015年11月4日水曜日

【緊急保護者アンケート実施!】すくすくスクールに「おやつ」復活するかもしれない?!


久しぶりの更新となりました。

さて前々回の記事(本年7月)、【「持ち込みオヤツ」議論が江戸川区議会で進行中!】夏休みには間に合わない…けど今こそ利用者の生の声を江戸川区に伝えましょう!」にて、6/30の江戸川区議会・文教委員会の傍聴メモをご紹介。いま江戸川区議会で、「すくすくスクール」への「保護者の責任による補食持込み」が議論されていることをお伝えしました。

この件は、現在も江戸川区議会で進行しています。

8/4の文教委員会では、すくすくスクール担当部署である「教育推進課」の責任者の方が、次のような発言をしています。

■江戸川区議会ホームページ「会議録」より抜粋
2015/8/30 文教委員会での教育推進課長発言

今現在、現場のクラブマネージャーさんとの意見交換を行っております。これは、年度当初から予定していたものですけど、先週から各ブロックごとに意見交換を行っています。

その中で、皆さんのクラブマネージャーさんの声をいただいているところです。

今後はサブマネージャー、これは職員になりますけども、現場の職員とも話し合いをし、現状を把握した上で、また保護者の声も集めながら、どのような形で実施をしていくかについて丁寧にやっていきたいと考えております。


ここに、「保護者の声も集めながら」と、あります。

実は私たちえどがわ学童保育フォーラムの保護者らは、6月の「保護者の責任による補食持込み」が俎上に上っているという情報をキャッチしてから、早々にすくすくスクール担当部署「教育推進課」に対して、この件に関する保護者と区側の懇談会、意見交換会を開催していただきたい旨、数回、依頼をしていました。

しかし、私たち保護者からの「意見を聴く機会を作ってほしい」という希望は、却下されました


もう一度、教育推進課長の発言を見直してみましょう。

「保護者の声も集めながら、
どのような形で実施をしていくかについて
丁寧にやっていきたいと考えております。」

この発言のとおり、私たち保護者の声を、集めてもらえる日が、来るのでしょうか? 

江戸川区の広報誌やホームページに、区民の意見を求めるお知らせなどが、いつか載るのでしょうか?

その時期も、方法も、本日時点ではまったく詳(つまび)らかではありません。

そこで私たちは、まず自分たちで「声」を集め、発信することにしました。

\★緊急保護者アンケート実施!★/
すくすくスクールで

「おやつ」が復活するかもしれない!?

保護者の意見を、江戸川区に伝えよう!


保護者アンケートフォームへ
クリックすると「回答フォーム」が開きます。

■「紙」のアンケートもご用意しました。
Webで回答できない、しにくい方は、こちらをご利用ください。3枚一組です。
ご自由にダウンロード、配布なさってください(PDF)。

アンケートの回答送信方法は、2枚目に記載しております。



上記は、こちら または こちら から
ダウンロードできます。



■お知り合いに勧めていただけるよう
 「チラシ」もご用意しました。
1枚ものです。今回の簡単な主旨と、webでの回答方法をご案内しています。




上記は、こちら からダウンロードできます。

印刷、配布は自由です。


★ダウンロードができない、PDFが開けない方は、メール添付でお送りします。
edogawa.gakudo.hoiku.folum@gmail.com まで


アンケートでお伺いしているのは、今回の主題「おやつ」についてです。

が、それに加えて、就労家庭の子どもが放課後を過ごす場所としての「すくすくスクール」全般についても、自由にご意見をお願いしております。


また、今回「こどもアンケート」も実施いたします。

本件の当事者は、私たちすくすくスクールの児童保護者ではありますが、真の当事者、それは子どもたちです

言葉つたない低学年のお子さんから、自分の意見をしっかりと述べることができる高学年のお子さん、そしてかつてすくすくスクール(あるいはそれ以前の江戸川区の「学童クラブ」)を利用していた中学生以上のお子さんまで、ご意見をお寄せいただきたいと考えています。


私たち「えどがわ学童保育フォーラム」の保護者一同は、いただいたご回答を何らかの形で、江戸川区に伝えて参ります。

保護者の皆様のご協力を、どうかよろしくお願いいたします!

希望期限は、11/13(金)です。

とりまとめの関係上、〆切を上記期日とさせていただきますが、期日を過ぎてもOKです遠慮なく、どしどしお寄せください!


では最後に、アンケートの主旨(紙のアンケートの1枚目です)を、全文、ご紹介します。
是非ご一読ください。


「おやつ」に関する緊急保護者アンケート

~主旨全文~


平成24年度の区内某小学校の実際の補食メニュー
【参考】
平成24年度の区内某小学校の
実際の補食メニュー
(クリックで拡大します)
すくすくに「おやつ」がなくなって2年半。

「おやつのある時代を知らない」という保護者も増え、毎日5時、6時まですくすくで過ごす子どもたちが、すきっ腹を抱えて帰宅する姿も、すっかり「当たり前」の光景になりました。

そう、江戸川区は東京23区で唯一の、そして全国でも非常に珍しい「おやつ無き学童クラブを持つ自治体」です。

「おやつ」がなくなったのは、平成25年4月。江戸川区議会で「補食事業の廃止」が決定。それまで希望する家庭は月額1,700円の「補食代」を支払い、5時過ぎに指導員さんが軽食(学校により内容は様々)を出してくれました。

めいっぱい遊んでクタクタの子どもたちが、お友達とワイワイ会話しながら口にする小さなオニギリやおせんべいは、働く親の帰りを待つ子どもたちの心も体も、あたたかく満たしてくれるものでした。

当時の、江戸川区教育員会の「補食廃止通知」
【参考】
江戸川区教育員会の「補食廃止通知」
(クリックで拡大します)

実はもっと前…平成16年頃まで…おやつは3時~4時頃でした。おやつが5時というのは、普通の親なら「遅い」と感じます。夕飯に響く等の理由で、「5時過ぎなら要らない」と考える親も多いでしょう。何故おやつが5時過ぎになったのか?

そのきっかけは、平成16年に江戸川区が従来の「学童クラブ」を廃止し、「すくすくスクール」という「全児童対策事業」を導入したことに由来します。これを境に、様々な「大人の事情」が登場し、「学童クラブ」時代は3時半など適正な時間だったものが年々後ろにずらされ、ついには5時以降になっていったのです。

そして平成25年4月、ついに補食廃止。
このとき反対する保護者らが声を上げ、区議会に対して署名や補食復活の陳情を提出、今日まで活動を続けています。
⇒【参考】江戸川区・学童補食の継続を願う会 2013年2月5日記事 

web上での情報発信によりメディアが注目し、新聞やテレビに取り上げられたことで、さらに情報は拡散。賛同する保護者らが次々とつながり、「おやつ復活を!」という世論を形づくってきました。しかしおやつ復活を願う保護者らからの多数の陳情も、江戸川区議会はすべて「不採択」として来ました。
【参考】平成25年年10月「AERA」すくすくスクールの「おやつナシ」掲載
【参考】平成26年8月25日:日経DUAL掲載
学童におやつはいらない? 「住民のニーズ」とは
江戸川区学童おやつ廃止問題が問いかけるもの(1)

【参考】平成25年11月23日放映:TBS「NEWS23」
「指導員もスペースも足りていない」と報道される、すし詰めのすくすくスクールの様子
(画像クリックでTBSのサイトに移動し、動画がご覧いただけます)



ところが今年6月、風向きが変わりました。

江戸川区教育委員会が「保護者の責任による補食持ち込み(注:あくまで「持ち込み」です)」を実現する方向で動き出したのです。

いま区議会で本件が議論されおり、区役所のすくすくスクール担当課は「保護者の責任による補食持ち込み」を、どのような形で行うか、すくすくの指導員や「クラブマネージャー(地域のボランティア)」や「サブマネージャー」から、意見を集めているようなのです。
【参考】江戸川区議会サイト
本年8月30日・文教委員会ですくすくスクール担当部署責任者が
補食の持ち込みについて「保護者の意見を集めている」と発言
(クリックで江戸川区議会サイトに移動します。検索ワード「補食」で検索してください)

議論されているのはあくまで「保護者責任による持ち込み」であり、従来のような提供方法でないにせよ、おやつ完全廃止の状態が2年半続いたのですから、これは朗報です。

しかし驚いたことに、肝心の保護者にこの告知がないのです。

区の広報でも、目にしません。まして保護者の意見を聞こうとする様子も、全く見受けられません。

私たちは本年9月、保護者がどのような形で望んでいるか伝えるべく、すくすくスクール担当課に「意見を伝える機会(懇談会)を設けて欲しい」という要望を再三提出しましたが、回答はありません。

このように当事者不在で物事が進められいてる状況下では、「保護者の責任による補食持ち込み」が「形式上」は実現しても、利用者ニーズに即したものではなかったり、忙しい勤労家庭には、とても実現不可能な内容になる可能性もはらんでいるのです。

そこで私たちは、本件の当事者である、すくすく利用児童の保護者、また今後利用予定の保育園等の児童保護者にアンケートをお願いすることにしました。学童クラブ登録・すくすく登録は問いません。

またおやつだけでなく、子どもたちが働く親の帰りを待つ場所としての「すくすくスクール」という場所について、意見や疑問、要望があれば、遠慮なくお寄せください。ご意見は必ず、何らかの形で区に伝えて参ります。

「沈黙は現状の肯定」と、行政は捉えます。

でも一人ひとりが声を上げれば、何かが変わる可能性が、そこに生まれます。

お忙しい毎日とは思いますが、是非ともあなたの声を、聞かせてください。どうか、よろしくお願いいたします。

以上